国際通りにて(300文字)
与那国へのキビ収穫の援農への途上で本島にある大学の学生寮に一晩の宿を乞うた。
国際通りにあるバーガーショップの前に弾き語りをしに繰り出す、一緒に来てくれと男の子が話すので応援部隊になる流れに。
現場で、彼が部隊をたじろがせ後退り散開誘発必至かの凄まじい羞恥斥力を発する作風の持ち主である事が判明した。
思いを込め絶唱した曲の歌詞の大意はこうだ。
来る日も来る日も売り子の君に会いにお店に通い詰めてるのに意中の君は営業スマイルを施すことしか僕にはしてくれない。
で、サビはボブディランのようにマイナーコード循環で連呼する。君は悲しきハンバーガー君は悲しきハンバーガー と。
当時、適度な距離をとりそしらぬふりをすることは叶わず、悲しき文語体が身に滲みた。
おもいでばなしです。時効かなっ。