座右のふたコマ(500文字)
くうーーっこんなカッコいいカブトムシ借りてみたかったの団(略称K.K.K.K.K団 以下タノ団)は主に夏休み明けの観察日記のためのカブトムシを貸し出してみてはのならず者の吹き溜まり、古今東西ありとあらゆる悪行これでもかで手を染めてきたのだがタノ団の道を切り開いてきた始祖先代曰く「やりつくしちまいやがって」鶴(始祖の末裔)の一声それが為すこぶる悪ぶるイメージ略称のもとそんなんで小さな事業をしている。みてくれは強面で揃えてあるのだが。
入団したばかりの薄月給何某涼太の今月末はやばかったのだが姑息なことにも毎食「梅干しひとつをおかずの友にして」乗り切った。つらかろう果たしてどのようにしてと気にかかる事ひっきりなしの酸いも甘いも嚙み分け隠しきれぬ遍歴が人相に刻印されての諸先輩。実はと胸から取り出す涼太の手元ラミネートされた漫画のふたコマ。
「いい話じゃあねえか」「まったくだ」
「ことと次第によっちゃあパイルドライバーをお見舞いするつもりだったがお預けにしとくゼっっ」
「ナウシカのアネゴがいう事っつあぁ俺も迂闊なことは出来ねえの助というもんだ」
「おっ俺も切り抜いて防弾繊維でラミネートしてみよっかなっ」
一同うなずくのこと納得のことしきりの様子なのであった。