花子第二回(300文字)
花子は豆腐屋である。
店舗に通い詰める謎の男、名をメチヤンコ・ソロユドーフスキーという。
エクストリームソロユドーフ(一般的にはアイロニングが有名)、極限状態の中で平然と湯豆腐を行うスペシャリストで、岐阜の穂高連峰の急峻な岩稜や、アメリカ航空宇宙局の要請で低重力下に於いての湯豆腐、ついでにその宇宙食を開発。元手に嘆き悲しむ親族が見守る中墓石下に然るべき慇懃な作法をもって湯豆腐を収める、それは無かったなで新宇宙生誕かの独創性を取り除くと他に何も残らない事業を立ち上げた。
湯豆腐をグイグイと果敢に嗜む、そんな男になってくれ。と願いを込め父―ちゃんが付けた名前がメチヤンコ・ソロユドーフスキーであった。
先行きを考えず書いてるのがものすご心配(笑)。