映像で食べていくとは?#4 | "自称"「映像クリエイター」へ向けて
▼はじめに
お久振りです。
またまた前回投稿からだいぶ間が空いてしまいました。。
最近とてつもなく忙しく、仕事に追われておりました。
今回書くのは「映像クリエイター」についてです。
仕事の内容が云々よりかは、「クリエイター」という言葉、それを発することに対して、、ということになります。
そしてその真意を今回も「映像で食べていく」に絡めてお伝えできればと思っています。
よろしくお願いします!
今回の記事は一部の方を不快な気持ちをさせる可能性があります。
あらかじめ謝罪をするとともに、「映像で食べていく」為の記事であることをご了承いただけますと幸いです
-自称「映像クリエイター」は苦手です-
これはかなりもう結論に近いのですが、はっきりいうと「映像クリエイター」を自称する人たちはあまり好きではないです。
もっと厳密に、齟齬なくいうと、、
「映像クリエイター」を自称している人とのお仕事は避けたい
という話です。
だいぶ過激な発言ですみません。
順序を追って説明してきますね。
▼なぜ「映像クリエイター」が生まれたのか?-
そもそも「クリエイター」ってなんですか?という話です。
一般的は創作活動をする人のことを指すかと思います。
ただ、例えば横文字で並べていくと、映像を撮る人は「カメラマン」、演出する人は「ディレクター」、映像を編集する人は「エディター」です。
映像を飛び越えて考えてみても、
記事を書く人は「ライター」、何かのデザインをする人は「デザイナー」となります。
では改めてききますが、
「クリエイター」とはどんな仕事ですか?
私はその問いに明確な答えを持ちあわせていません。
もちろん「映像を作る人」というのはわかっていますよ。
映像を作るっていうけどなにをやっているの?
企画・編集・撮影・ディレクションのどのポジション?あるいは全部?どのレベルで?もしくは、YouTubeなどのコンサルティング?
などなど実に曖昧な言葉な気がしてならないのです。
「映像」という大きな概念において、本当の意味で全て担当できる人も一定いるかと思います。
また、自身がメディアなどで発信していて、
肩書きが多い人が世間の為に簡潔に自身を説明する手段一つとして使われている人もいるかと思います。
恐らくその方々も実際はいくつかある業務の1ポジションとして、ジョインする形がほとんどかと思います。
ただそのような方は少数派で、
世間で溢れかえっている、「映像クリエイター」自称している人の大部分は
なんとなくの響きの良さ
で使っているのでは?と思っています。
では、なぜ「映像クリエイター」が生まれたのかといえば、
おそらくは、、、
①YouTube(Google)が作り手側を「クリエイター」と呼んでいる
②細かく分かれいた映像の職種がどんどん集約(業務としての線引きが曖昧に)されてきている
かなと考えています。
時代の流れや風潮で浸透した言葉かなとは思っています。
しかしながら、、どうしても明確な意図や目的を持って自称してほしいと思ってしまうのです。
▼私が自称「映像クリエイター」が苦手な理由-
自称「映像クリエイター」について話してきました。
しかし親の仇でもなければ、個人的な恨みがあるわけでもありません。
ただ明確に自称「映像クリエイター」に対しては思うことがあるのです。
それは
できれば一緒に仕事をしたくない
です。
これはあくまでも制作会社の人間として一意見になります。
例えば私が抱えている案件の制作をまるっと誰かに依頼することにしましょう。
その際、
①「企画・演出・撮影・編集全ててきます」 という人と、、、
②「映像クリエイターです」 という人、
どちらに任せたいと思うでしょうか?
私なら確実に①の方です。
なぜなら自分ができること・できないことがはっきりしているからです。
②の人に仕事をお願いしたい場合は
「つまりなにができますか?」
という余計な1往復のやり取りが増えるのです。
一番不毛なやり取りだと思います。
しかもこれは、あるあるなのですが、
こういう場合のほとんどは、
フタをあけたら
「ここはやっぱりできないです。すみません。」
のパターンが非常に多いです。
できない部分があるのは正直かまわないです。
だだ、できない部分を伝えてくれないのは非常に困ります。
また、先ほどもお伝えしましたが、
このような人がいるのも事実です。
しかし逆に私からすると
クリエイタ=「全ての映像業務に精通していて、便宜上クリエイターと名乗っている人」
という意識なので、
仮にやりとりや実績を確認していったとしても
実際にはできない部分はどれくらいあるのか?その差分を埋める作業が必要になります。
できない部分は、後から新たに別の人を手配することになるので、
当然余計な作業が増えます。なので非常に億劫なのです。
つまり映像クリエイターという言葉ミノを持ってして
自身の請け負える範囲を誇張してして伝えてしまうということになります。なので、お互いにとってわざわざリスクがあるコミュニケーションは取りたくなく、
そう考えるとやはり、自称「映像クリエイター」の方とのお仕事は少し避けてしまいます、、というが真意なのです。
▼自称「映像クリエイター」の方へ
では最後に
自称「映像クリエイター」の方へお伝えしたいこと
をまとめて締めることにします。
-「クリエイター」と名乗るのを今すぐやめてください!
一制作会社の人間としてこんなこというのは大変おこがましいですが、ぜひ仕事が関わる形で「クリエイター」を名乗るをやめてください。
これまでお伝えしてきたように「クリエイター」を名乗ることはクライアントワークにおいてほとんど場合で、余計なコミュニティケーションを生む要因になります。
「クリエイター」を名乗って本当の意味で良いことなんで一つもありません。
「クリエイター」と名乗った上であなたに仕事を振ってくるクライアントは無知かあなたを搾取する場合が多いです。
搾取は論外ですが、無知な場合も相場感や業務範囲で無理難題を押し付けられる場合がほとんどです。
苦労するのは確実にあたな自身です。
逆に「クリエイター」を名乗るのをやめて失うものといえば
あなたのプライドと見栄だけです。
自身が仕事をしていく上で、
映像業界で食べていくのであればなにが大切か、
今一度よく考えてみてください。
-そこそこの単価の案件から自称「映像クリエイター」はいなくなります
クラウドワークスなんかでとんでもない単価の案件がゴロゴロありますよね。
例えば一本数千円の案件や酷い時は数百円など、、
なかなかに厳しい案件が転がっています。
そのような低単価の案件には
「映像クリエイター」を募集していて、集まってくるのは自称「映像クリエイター」なんてことはよく見る光景です。
しかし私が制作を担当している案件、
強いていえば過去一緒にやったことある方も含め
自らを「映像クリエイター」と自称している人は1人もいませんでした。
関係に明確な根拠を示せるわけではありません。
ただ明確な違いとして作業単価はあるかなと思います。
私が担当している案件が超大型か?といえばそんなことはないですが、
例えば編集業務でいえば
・どんなに短くて
・どんなに簡単な作業で
・それが1本だったとしても、、
数千円台のギャラを提示したことはないです。
その代わり適当な仕事は見過ごせませんし、クライアントへ納品するものなのである程度、いうことは言います。
適当な仕事でOKな代わりに低単価で、、、
であれば成立はするのですが、
本当にそれで適当な仕事でOKなことなんでないですから、、、、
繰り返しになりますが、
単価と「クリエイター」を自称することの関係を明確に示すものはなにもありません。
ただ実際に業界で働いている人間としての
肌感と私の経験からの事実としては、見受けられるということです。
▼最後に
私のノートでは「映像で食べていく」というのをテーマに記事を書いています。
より「映像で食べていく」のにより適した立ち回り方だと感じられた方が
いれば是非とも実践していただけると嬉しいです。
それでいつか一緒にお仕事しましょう!
最後にお読みいただきありがとうございました!
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