メンチカツ【短編小説】
『ジューー。ジュワァーー。チリチリ・・・』
揚げ物の美味しそうな音がする。
帰って来た瞬間に、美味しそうな音と揚げ物の匂いが玄関まで届いたので若葉は、今日は揚げ物だという事を分かっていた。
『ただいま~。ママ』
『おかえりなさい。若葉』
若葉は中学生で、バスケットボール部に入っている。
顧問の監督は、今時めずらしい熱血感ある人物で根性論と精神論でへとへとになるまで練習をさせられる。
若葉は、そんな練習も嫌いではないがへとへとになるまで練習をするので練習が終わると物凄くお腹が空いてしまう。
そんなクタクタでへとへとな状況だから毎回の夕ご飯はとても楽しみにしていた。
『ねぇ、ママ今日の夕ご飯はなに?』
『今日は、メンチカツよ。』
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