見出し画像

BL界の一大ジャンル「893」を語る 其の一 高月紅葉先生「刑事にシリーズ」

んー、次に記事にするなら何にしようかとつらつら考えてました。ひらめいたのがBL界の一大ジャンルのヤクザもの。暴対法で締め付けられてるはずのヤクザ屋さんもBL界ではまだまだ元気です。

一発目は、「仁義なき嫁シリーズ」高月紅葉先生・作、ではなく、そのスピンオフ的シリーズの「刑事にシリーズ(文庫&時々Kindle Unlimited計6冊、電子のみの同人誌番外編集1冊、新シリーズKindle Unlimited1冊、他、同人誌)」と言われるやつ。ここのカップルがとっても萌えるんです。デカい暴力団の準構成員の詐欺師であるイケメン優男の田辺恂二(攻)と、組対漢気刑事の三宅大輔(受)が何年もかけて関係を築き恋人になっていくお話です。抗争がメインじゃないのでドンパチとかはありません。濡れ場は多め。

ラルーナ文庫 (電子版と内容は同じ)
1作目 刑事に甘やかしの邪恋
2作目 刑事に口説きの純愛
3作目 刑事にキケンな横恋慕
4作目 刑事に悩める恋の色
5作目 刑事に一途なメランコリック
6作目 刑事に決め手のプロポーズ

ラルーナ文庫オリジナル (電子のみのレーベル)
刑事に夢見る短編集1
番外編同人誌3作「ベルベット・クリスマス」「クルージング・ナイト」「ビーチサイド・ベッドサイド」を収録

刑事に秘密のニューデイズ (紅葉屋ノベルズ)


刑事が目が覚めたら、ヤクザに突っ込まれてたという出出しから始まり、情報提供(いわゆるエス)と引き換えに刑事が身体をヤクザに差し出すという取り決めをします。ここまではありがちな設定。しかし刑事さんは既婚者なので一応不倫になるんですよね。でも結婚生活は破綻しているし、仕事だから不倫じゃないと大輔は思っている。思っていなきゃ、やってられない。大輔はバイでもないノンケなのですが(攻もノンケ)、ヤクザのくせに意外に優しい攻に甘やかされ、快感に慣らされ、だんだん絆されていっちゃう。と言うか、田辺(攻)は体を張って、大輔(受)を守ってきたので(ぜんぜん武闘派じゃないので乱闘はしないし、できないけど、上司から仕置きを受けている)、絆されてくれなきゃ困るという心境らしいです。田辺もきっかけは男を犯して証拠を見せろという上司、岩下周平(仁義なき嫁の攻)の命令に従っただけ(?)なんですが、何故か恋しちゃったので、実に健気に一途に頑張ってます。大輔にそういう素振りは見せないけど。キュンキュンしますね。

ちなみに仁義なき嫁シリーズの受、新条佐和紀と田辺は浅からぬゲスな因縁があり、犬猿の仲。そこがかえって面白いところです。大輔は勘違いして(させるようなことを田辺がしてきたからですが)嫉妬しまくり、胃を痛める。ちなみにBLの受は胃が弱点なキャラが多く、重度の胃潰瘍で死にかけた人もいます。(参考:小中大豆・作「嘘つきは親子のはじまり」)

くっついてからは、ひたすらイチャイチャラブラブしており、新婚さん羨ましい症候群(私が命名。初々しい新婚さんに熟年妻が抱く病)になりそうなぐらい。推しカプなので罹患しませんが、ゲロ甘過ぎて砂吐きそうです。そこがいいんですけど。

同人誌「刑事に秘密のニューデイズ(Kindle Unlimited)」で、新シリーズ始まりました。新シリーズについて詳しく語ることもあるかもしれないけど、今回はこのへんで。

ちなみに、続きは春庭らしいです。楽しみです。

この記事が参加している募集