【演劇】小劇場演劇製作の在り方改革 草の根プロジェクト

◎発起人 森将和略歴:三重大劇研→プロとして役者活動すべく98年上京。 有力な実績も挙げてきたが(本人主観)、主催公演の負債等で常に生計維持に懸念ある状況に。 演劇活動と生計維持の間に強い摩擦がある状況に疑問を感じ、 改善すれば演劇界に大きなプラスがあると信じ、プロジェクト発足。

【演劇】小劇場演劇製作の在り方改革 草の根プロジェクト

◎発起人 森将和略歴:三重大劇研→プロとして役者活動すべく98年上京。 有力な実績も挙げてきたが(本人主観)、主催公演の負債等で常に生計維持に懸念ある状況に。 演劇活動と生計維持の間に強い摩擦がある状況に疑問を感じ、 改善すれば演劇界に大きなプラスがあると信じ、プロジェクト発足。

最近の記事

【演劇】【小劇場演劇製作改革 草の根PROJECTの検証結果発信_1.5期最終_No.6】必ず良化できる!小劇場界の成長が停滞している各要因と、その改善策の再まとめ

(1) はじめに_小劇場界の現状には、成長リミッターを解ける要素がたくさんある◇私共【小劇場演劇製作の在り方改革 草の根PROJECT】は、当発信を持ちまして第1.5期プロジェクトを終了いたします。今後も引き続きプロジェクト第2期以降という形で、準備のうえ小劇場業界改善の提言を展開してまいる予定です。当PTはまだまだ課題は多いと自覚しておりますが、小劇場界ひいては演劇界の環境良化・成長の一助となるべく、粘り強く小劇場界~演劇界改革を提言していきたいと思っております。 ◇当

    • 【演劇】【小劇場演劇製作改革 草の根PROJECTの検証結果発信_1.5期_No.5】『小劇場経済圏』の提案

      (1) 小劇場界を一つの「経済圏」と見立てるという選択肢・可能性◇現在進行中の当第1.5期プロジェクトにおきまして、(申し訳ないのですが・・)よく言っても成長要因が豊富にあるとは言えない今の小劇場界にとって、下記のような事が必要だと発信してまいりました。 『演劇界を成長させ観客数を増やすには、演劇の創り手を増やす事が必須である』 『小劇場界を一つの「産業」「業界」として維持成長させてていく意識・目線の大切さ』 ◇しかし上記はあくまで理想であって、その理想を具現化する具体案

      • 【演劇】【小劇場演劇製作改革 草の根PROJECTの検証結果発信_1.5期_No.4】小劇場界にはバックに制作会社・マネジメント会社が少ない事を再自覚し、逆に強みとする

        (1) 小劇場界には商業演劇界のような大きな制作会社がないことの再認識を◇小劇場界は、意識的にも無意識的にも、多くの面で商業演劇界から影響を受けている事は間違いないと思われます。憧れという側面ももちろんあると思います。それにより、小劇場界にプラス面での好作用が働いている事も間違いありません。 しかし一方で、商業演劇界と小劇場演劇界には明確と言っていいレベルでの相違点もあります。そのため、活動において商業演劇と類似の行動をとると、小劇場界の規模からすると業界が疲弊してしまうも

        • 【演劇】【小劇場演劇製作改革 草の根PROJECTの検証結果発信_1.5期_No.3】各劇団・座組のリーダーの行動・選択が演劇界の未来を決める

          (1) まず紹介したい、『三方よし』の精神◇読者の皆さんは、『三方よし』(さんぽうよし) という考え方/哲学をご存じでしょうか。これは元々、江戸中期から明治時代に栄えた近江商人が大切にした精神で、すなわち、 買い手よし (お客さんに喜んでもらう) 世間よし (商売によって、世の中をより良くする) 売り手よし (そして、自分にも利益がある) という、商売にあたって自分だけではなく、相手や世の中も良くしようという精神です。 ◇この精神は非常に意義深いものだと思っていま

          【演劇】【小劇場演劇製作改革 草の根PROJECTの検証結果発信_1.5期_No.2】小劇場界~演劇界の成長のためには、創り手の増加が間違いなく不可欠

          (1) はじめに◇【発信No.1】の内容において、Jリーグの成長の足跡は、小劇場界~演劇界にとって紛れもなく多くの教訓を与えてくれる「教材」たりうる成功事例だという事をお伝えしました。 この点も【発信No.1】で言及していますが、「Jリーグと演劇界は別だよ」と思ってしまうと、得られるものも得られなくなってしまうと考えます。 ◇それでは、上記の発想を前提としつつ、具体的にいかなる方法・考え方が小劇場界・演劇界の成長をもたらしうるでしょうか。当プロジェクトはまさにこの点を継続

          【演劇】【小劇場演劇製作改革 草の根PROJECTの検証結果発信_1.5期_No.2】小劇場界~演劇界の成長のためには、創り手の増加が間違いなく不可欠

          【演劇】【小劇場演劇製作改革 草の根PROJECTの検証結果発信_1.5期_No.1】日本プロサッカー界の成長の足跡から学び取れること_小劇場界も大いに成長可能!

          (1) はじめに◇昨年立ち上げました【稽古の仕方改革 草の根PROJECT】ですが、そのスコープに合わせて【小劇場演劇製作の在り方改革 草の根PROJECT】という名称に改めることにいたしました。 ◇ふまえて2023/6より第1.5期PROJECTを開始し、小劇場改革につながる可能性のある事を分析・検証し、当PROJECTとしての検証結果を発信してまいります。それではさっそく、1つ目の検証結果をご一緒にたどってまいりましょう! (2) 日本プロサッカー界の成長の足跡から学

          【演劇】【小劇場演劇製作改革 草の根PROJECTの検証結果発信_1.5期_No.1】日本プロサッカー界の成長の足跡から学び取れること_小劇場界も大いに成長可能!

          【演劇】【稽古の仕方改革 草の根プロジェクトの検証結果発信_No.7】こんなにある、稽古改革が果たされたら見込める「変化」

          (※第一期プロジェクトの最後の発信になります。) (1) はじめに◇【稽古の仕方改革 草の根プロジェクト】の第一期プロジェクトは、当初の想定期間どおり2022年7月にて終了いたします。演劇界に稽古の仕方の新たな選択肢を増やすには、当プロジェクトの貢献度はまだごくわずかですが、今後も第二期・第三期とプロジェクトを展開していくつもりです。 ◇第一期プロジェクトとしてはおそらく最後となりますが、当まとめでは、演劇界において稽古の仕方改革が果たされた場合、どのような「変化」が見込

          【演劇】【稽古の仕方改革 草の根プロジェクトの検証結果発信_No.7】こんなにある、稽古改革が果たされたら見込める「変化」

          【演劇】【稽古の仕方改革 草の根プロジェクトの検証結果発信_No.6】稽古のスケジューリングに役立つシフト調整ツールの比較検証

          (1)はじめに◇当プロジェクトからの『発信No.4』・『No.5』において、「稽古への参加にあたっては一定程度シフト希望を受容することが可能で、それでいてかつ計画的に稽古を進めることとの両立が可能だと思われる」という検証結果が得られました。 検証を行った自分自身も、かなり興味深い結果であり、稽古の仕方の可能性が拡がるものだと感じています。 ◇この結果をふまえてですが、もし稽古へのシフト参加の運用を進める場合、有用・必要となってくるであろうものがシフト調整ツールです。 PC・

          【演劇】【稽古の仕方改革 草の根プロジェクトの検証結果発信_No.6】稽古のスケジューリングに役立つシフト調整ツールの比較検証

          【演劇】【稽古の仕方改革 草の根プロジェクトの検証結果発信_No.5】稽古のシフト参加を極力受容しつつ、計画的な稽古予定組みが可能か検証

          (1)当検討のねらい◇当プロジェクトからの『成果発信No.5』におきまして、香盤表を活用することにより、役者の稽古への参加度合いを調整することが一定程度可能だという検証結果が得られました。 『発信No.4』のまとめに書きましたが、「稽古に参加しても、その日自分の出るシーンの稽古はなかった」といった弊害の低減につながると思います。 ◇それでは、各役者の稽古への参加可否の事情をできるだけ汲みつつ、なおかつ最大限計画的な稽古予定を組む、という事はできないものでしょうか? ◇も

          【演劇】【稽古の仕方改革 草の根プロジェクトの検証結果発信_No.5】稽古のシフト参加を極力受容しつつ、計画的な稽古予定組みが可能か検証

          【演劇】【稽古の仕方改革 草の根プロジェクトの検証結果発信_No.4】香盤表を活用して稽古参加の適正配分が可能か検証

          (1)香盤表とは/当検討のねらい◇さっそくですが、ずばり本題に入ります。香盤表を活用する事で、稽古に参加する各人の稽古参加の度合いを適正配分化する事はできないものでしょうか? ◇演劇関係者の方は慣れ親しんでいる方も多いかと思いますが、改めて説明させていただきますと、香盤表とは映画などの撮影現場や演劇の公演などで用いられる、現場にいる各担当者が時系列で何を実行するかを仔細に記載したスケジュール/タスク管理表的なツールです。 演劇においてはとりわけ、シーンごとの役者の出はけや、

          【演劇】【稽古の仕方改革 草の根プロジェクトの検証結果発信_No.4】香盤表を活用して稽古参加の適正配分が可能か検証

          【演劇】【稽古の仕方改革 草の根プロジェクトの検証結果発信_No.3】「すそ野拡大」が演劇界にもたらす効果について

          (1)「すそ野拡大」とは ◇『当プロジェクトからの成果発信_No.1』にて、稽古改革が果たされた場合、演劇界に「すそ野拡大」がもたらされると言及しました。当発信にて、改めて「すそ野拡大」がもたらす効果についてまとめたいと思います。 ◇[すそ野拡大とは?] 辞書サイトなどで調べると、「ある活動や共同体などに参加する、新たな人口または若い人口を増やすこと」を意味する語とあります。 ◇「すそ野拡大」がもたらされた時のメリットとしては、次のような事が挙げられます。 ▼その業界に携

          【演劇】【稽古の仕方改革 草の根プロジェクトの検証結果発信_No.3】「すそ野拡大」が演劇界にもたらす効果について

          【演劇】【稽古の仕方改革 草の根プロジェクトの検証結果発信_No.2】当座の生活費収入減が演劇活動にもたらす影響について

          (1)はじめに◇当プロジェクトが先般発信しました『発信No.1』の、「模擬稽古日程組みによる、稽古の仕方改革の検討」では、『稽古期間約1.5か月・本番5日』を想定した模擬稽古スケジュールを組み、現在一般的に採られている昼夜連続稽古の状況を分析し、昼夜連続稽古の低減が可能か検討をしました。その結果、一定以上低減が可能と思われる成果が得られました。 ◇再掲しますが、現在演劇の稽古に参加する際普通に必要とされる、集中稽古や本番期間中には長期にわたって(ほぼ)連続して生活費確保仕事

          【演劇】【稽古の仕方改革 草の根プロジェクトの検証結果発信_No.2】当座の生活費収入減が演劇活動にもたらす影響について

          【演劇】【稽古の仕方改革 草の根プロジェクトの検証結果発信_No.1】模擬稽古日程組みによる、稽古の仕方改革の検証

          (1)模擬稽古日程の想定条件◇当プロジェクトチームからの『発信_No.0』の最後の部分で、稽古改革の余地を模索するにあたり、まず集中稽古に着目したい旨を言及しました。 ◇論より証拠、さっそく模擬的な稽古日程を組んでみて、集中稽古のあり方を検討してみたいと思います。まず、以下のような条件で日程組みをおこなってみます。 ※こちらは、これまで自分が実際に参加してきた公演の稽古スケジュールをベースにしており、多くの劇団・座組で、一定以上汎用性のある稽古パターンかと思っております。

          【演劇】【稽古の仕方改革 草の根プロジェクトの検証結果発信_No.1】模擬稽古日程組みによる、稽古の仕方改革の検証

          【演劇】【稽古の仕方改革 草の根プロジェクトの検証結果発信_No.0】稽古改革の必要性について

          ※プロジェクト立ち上げKeynoteの記事内容と重なる部分もありますが、とても大切な事と考えますので、プロジェクトの成果発信の「No.0」として改めてまとめます。 (1)問題提起◇プロを目指して活動している、もしくはプロまでにはまだ至らない劇団・座組(※注)の稽古は、その殆どがとてもまじめな取り組み方で、かつ十分な稽古ができるようしっかり予定組みされたものだとお見受けしています。 創られる芝居の質の維持・向上が見込め、とてもよい姿勢だと思います。 (※注 その座組の公演に参

          【演劇】【稽古の仕方改革 草の根プロジェクトの検証結果発信_No.0】稽古改革の必要性について

          [プロジェクト立ち上げKeynote.4] 「稽古の仕方改革 草の根プロジェクトチーム」(第1期Project) メンバー募集につきまして ※募集は終了いたしました。

          (※プロジェクトチームメンバーの募集は終了いたしました。ご興味を持っていただいた方がいらっしゃいましたら、ありがとうございました。) 稽古の仕方改革を追求するため、当プロジェクトは自分1人でも実行していくつもりでおりますが、取り組めることの可能範囲が拡がればと思い、 また、得られた成果をより多くの方と共有できればと思い、このプロジェクトに一緒に取り組んでいただける方を募集いたします。 ご興味のある方は、ぜひこのプロジェクトにご参加いただけましたら大変うれしく思います。活動の

          [プロジェクト立ち上げKeynote.4] 「稽古の仕方改革 草の根プロジェクトチーム」(第1期Project) メンバー募集につきまして ※募集は終了いたしました。

          [プロジェクト立ち上げKeynote.3] ある業界の変革の好事例:企業の働き方改革の足跡

          3-1. チャートの紹介と説明 まずは、上記のチャートをご確認いただければと思います。 (少々文字が小さいですが、画像クリックで拡大いただけます。また適宜、「名前を付けて画像を保存」で別ファイルにしてお好みの大きさにしていただけますと幸いです。) 実は、でもないのですが、自分はプロとして役者をめざす道のりを歩みながら、生計維持のため事務系の派遣社員として長らく従事しており、一部上場企業にも複数社就業してきました(役者としての成果がそれほど挙がっていない現れなので、何の自

          [プロジェクト立ち上げKeynote.3] ある業界の変革の好事例:企業の働き方改革の足跡