マレーシアで何してるん?
貧乏バックパッカー
スマホを持ったり、SIMを購入したり、カフェに入ったり、宿は個室に泊まることが増えたり。歳を重ねて、バックパッカーを始めたころよりは旅の仕方も随分と便利に、そして贅沢になった。それでもわたしは、恥ずかしいことにこの歳になっても結構な貧乏バックパッカーだ。
ビールが高いマレーシアではビールを飲むなら食事は抜く。タクシーを使うことは皆無でどんなに荷物を抱えていても基本は徒歩。
マレーシアの食事は安く、1食250円以内で食べられてそこはいいのだが、宿代が高い。この国には観光税というものがあるようで、いったい税率何パーセントなのか、予約時よりかなり高い請求が来る。おかげで安く生活することができていなかった。
以前は宿代も移動費も含めて1日1,500円と決めて旅をしていた。もちろんかなり厳しいので「Workaway」でボランティアしたり、路上で食べものを販売したりしてなんとかやりくりしていた。ところが今はそんな生活スタイルもやっていない。本当はそうしたほうがいいのかも知れないが、以前やっていたからなのか今また同じことをする気にはなれなかった。
そろそろ違う方法で収入を得る術を確立しなくてはならない。そう、本当にそうなのだ。
「ETS」と「KTMコミューター」
KLセントラル駅で鉄道の切符を購入した。クアラルンプールから北上してタイのバンコクまで電車移動したいと考えていたからだ。マレーシアで特にやりたいことがあるわけではなかったが、電車で移動したいということだけは決めていた。
わたしはクアラルンプールからバンコクまでを結ぶ長距離寝台列車があるのだと思っていたが、駅で調べてみるとそんなものはないようだった。マレーシアからタイまで行く電車すらない。以前はタイの「Hat Yai」というところまで行く電車があったようだが、今はそれもないようだということはネットで見かけた。
今このルートを電車で移動しようと思ったら、マレーシアとタイとの国境「Padang Besar」まで行き、電車を乗り換える必要があるようだった。
まず、クアラルンプールからイポーとうところまでの電車のチケットを購入した。
明日から数日、少し南にあるマラッカへ遊びにいくつもりだ。マラッカまではバス。再びバスで戻ってきてこのクアラルンプールから電車で北上する。その時間帯からだとイポーというところまでの電車しか取れなかった。
さらにイポーからバターワースというところまでのチケットを購入。バターワースはペナンにある電車の駅だ。ペナンは観光で有名なようだ。途中下車をして1泊しても構わない。
KLセントラル駅ではクレジット決済なら機械でチケットを買える。ところがバターワースまでは買えたのだがその先が満席で買えなかった。すべて指定席になっている電車、「ETS」と呼ばれているものだった。
困っていると、バターワースから国境までは「KTMコミューター」に乗ればいいとチケット売り場のインフォメーションの人が教えてくれた。「KTMコミューター」は普通の電車のようで予約は必要ないらしい。わたしはそうすることにした。
マラッカ
大きな都市を想像していたがマラッカはこぢんまりとした街だ。わたしなんかには却って過ごしやすい。
別になにするわけでもなく、のんびりと街歩きをしマッサージを受け、ローカル料理を食べ3日間過ごした。
溜まった洗濯物を宿の風呂場で手洗いし、長時間かけて部屋干しで乾かした。部屋には窓がなかったため、エアコンとファンをガンガン回した。それがしたくて個室を取ったが、近所のランドリーサービスにでも出せば、事足りる話だった。
マレーシアには中国系の人もたくさんいる。マラッカは中国色濃い街だと感じた。