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隣国から陸路でボリビアに入ってウユニまで行く方法

こんにちは、「ウユニ塩湖」のフォトグラファーRioです。
今回お話しするのは、ボリビアの隣国ペルー、チリ、アルゼンチン、パラグアイ、ブラジルすべての国境から陸路でボリビアに入国したことがあるわたしが、陸路国境越えでウユニまで行く方法についてお話します。
短期間でウユニを訪れる人のほとんどは空路でボリビアに入ると思います。
ラパスにある国際空港のエル・アルトに降り立ったら、そこからは飛行機、もしくは夜行バスでウユニを目指す。これが一番ポピュラーな日本からウユニへの行きかた。ですが、今回はそっちではなく、隣国から陸路で入るというマイナーなほうのお話です。



ペルーからボリビア

まず、1番多そうなのはペルーからのルート。
ペルーにはご存じのとおり、世界遺産「マチュピチュ」がある。
せっかく南米まで行くのなら、「マチュピチュ」にも立ち寄りたい、そう考える人も多いと思う。
「マチュピチュ」の起点となる街、クスコからボリビアのラパスまで飛行機という選択もあるが、もし陸路で行くのなら、ボリビア国境の手前プーノを経由する。
プーノを観光するもしないも自由だが、プーノには「チチカカ湖」があり、個人的は地元の人の家に泊まれる1泊2日の島巡りのツアーがお勧めだ。
プーノからはバスが出ていて、ボリビアへ越境できる。
そのままラパスを目指すのもいいが、わたしはいつもコパカバーナに立ち寄る。
プーノと同じように「チチカカ湖」を有するこの街は、標高4,000M近くと、とても高いのだが、ラパスのような息苦しさを感じない解放された場所で、高地に体を慣らすのにもいい場所だと思っている。


チリからボリビア

このルートには2パターンある。
ひとつはサンペドロ・デ・アタカマから2泊3日のツアーで終点ウユニまでたどり着くルート。
コストはそれなりにかかるが、絶景各所を巡りながら最後は「ウユニ塩湖」のサンライズで締め括られる。
もうひとつは、カラマからバスでウユニまで行くルート。
2泊3日のツアーと比べると安く抑えられるが、カラマはまぁまぁ治安が悪いので気をつけていただきたい。なぜか、特にバスターミナル。
わたしもこのルートを使うときは気を張っている。
国境でバスを乗り換えたりと、諸々面倒ではあるが、道中、車窓からの眺めは絶景だ。


アルゼンチンからボリビア

アルゼンチンの最北西部に広がるフフイ州は、知る人ぞ知る絶景地帯だ。
何年か前にわたしもここに立ち寄りたいがためにこのルートを取った。
ボリビアへ越境するにもしないにも、このエリアはとてもお勧めできる。
越境してボリビアまで抜ける場合は、公共交通機関で国境の街、ラ・キアカまで行くことができる。
そこから国境まではタクシーでも徒歩でも可。
越境するとボリビアのビジャソンだ。
ビジャソンからウユニまではバスと、列車がある。
バスは毎日走っているが、列車は週に1本。
昔は列車のほうが快適だったのかも知れないが、現在は道も舗装され、快適かどうかは置いておいてもバスのほうが早くて安いのは事実だ。

2024年3月


パラグアイからボリビア

内陸国のパラグアイからのこのルートは、そもそも選択に入ってこないかも知れないので、パラグアイに行く予定(いる)人向けになる。
首都のアスンシオンから、なんとボリビアのサンタクルス・デ・ラ・シエラまでバスが出ている。
南米全土の地図で見たら、たいしたことない距離に見えるが、そんなことはない。南米では2日、3日行程のバスが平気で走っている。
古い記憶だが、この道のりは確か20時間くらいだったと思う。

サンタクルス・デ・ラ・シエラからウユニへのダイレクトバスはないので、途中好きな街を経由するといい。
サンタクルス・デ・ラ・シエラ ー スクレ ー ウユニ
サンタクルス・デ・ラ・シエラ ー コチャバンバ ー ウユニ
ここら辺が遠回りせず、かつ、標高にも徐々に慣れられるベストなルートだと思う。
ちなみに、サンタクルス・デ・ラ・シエラからウユニまでは1日では着かない。
時間的に24時間以内の走行になるが、前述したとおりダイレクトバスはないし、それでは標高に慣れることもできない。
なるべくゆっくり行こう。


ブラジルからボリビア

最後はブラジルからボリビアへのルート。
今年わたしが試したルートだ。
いくつかルートがありそうだったが、わたしが行ったのはブラジル側のコルンバから、ボリビア側のプエルト・スアレスへ越境するというルート。
今回わたしは時間の都合でサンパウロからプエルト・スアレスを一気に行った。これは非常にもったいないうえに疲れるルートでまったくお勧めできないが、一応情報として残しておく。
サンパウロからコルンバまではダイレクトバスが出ていてターミナル(Barra Funda)で買うことができる。※サンパウロにはいくつかターミナルがある。
コルンバにバスで到着するとそこからは国境まではタクシーで行くしか手段がない。
わたしもかなり歩くほうだが、疲労と歩ける距離の限度を越えていたのでタクシーを使った。
タクシーはカードなど使えないので、現金(レアル)を用意しておこう。
越境するとボリビアのプエルト・スアレスだ。
プエルト・スアレスからはサンタクルス・デ・ラ・シエラまでバスが出ている。
サンタクルス・デ・ラ・シエラからはひとつ前の項目で説明したとおりだ。


まとめ

以上が隣国5ヶ国からウユニを目指す大まかなルート。
いずれも飛行機で降り立つだろう首都から国境まではかなりの距離がある。
道中見どころはたくさんあるはずだから、急がず、せっかくだからのんびりと観光しながらボリビアに入るのがいいだろう。
では、よい旅を。
¡Buen viaje!

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Rio
応援ありがとうございます! なんだかいろんなことやていますけど、今後も写真家として活動し続けられるように頑張ります!!!