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最近の記事

東大修士で出した奨学金・フェローシップ一覧

前回の記事に続き、今回は私が経験した奨学金・フェローシップについて共有させていただきます。 背景私は2022年学部4年生のときに怪我で留年し、その間インターンシップで計画的にお金を貯めていました。修士課程では研究に集中し、働かなくても2年間生活できるように準備を整えたかったためです。このため2022年度は一定の収入があったので、親の扶養から外れ、保険証を発行しました。しかし扶養から外れたにもかかわらず2023,2024年は収入がほぼなかったため、自分で各種税金を払う必要もあ

    • 博士人材を育てるべき理由:この国の未来を支える挑戦者たち

      研究と経済支援の現実 研究者を目指す道は、自分の能力と時間を投下して人類に資する新しい発見を成し遂げるためのものだ。しかし、この道は非常に険しく、特に経済的な支援が極めて不足しているという現実がある。この現実に対して強く異議を唱えたい。私は研究をするために上京し、学部卒で就職するという安定した道を捨てて研究という世界に飛び込もうとしている。その中で、多くの人が地元で働き、早くに結婚して家族を持つという盤石な人生を選ぶ中で、博士課程に進み研究に打ち込むことを選んだ私には、しば

      • 胃腸炎にかかった記録

        概要異常な頻度の下痢と発熱があれば、ほぼ間違いなく胃腸炎です。 ToDoリスト なるべく早く病院へ行き、診断と薬をもらう 元気なうちにスーパーで必要なものを買い込む 特に経口補水液(自分はアクエリアス2Lを1日4本消費) 食べ物のストックも忘れずに 心構え 毎日買い物に行くのは困難なので、できるだけまとめ買いする 助かった食べ物 プリン 小さいドーナツ レンチンで食べられるうどん ヨーグルト ゼリー NGな食べ物 辛すぎるもの 冷たいアイスなど

        • 大学院での電磁界シミュレーション研究手法: 一般論と各論

          はじめに私は現在、大学院修士2年で電磁界シミュレーションの研究を行っています。修士課程から高速大容量通信に興味があり、特にテラヘルツ帯のアンテナ設計に取り組んでいます。 一般論: シミュレーション研究の基本手法シミュレーションの課題管理 シミュレーション研究を始めた当初は、進捗管理が困難でした。シミュレーションには長い時間がかかるものもあり、10時間以上、時には1日以上かかることもあります。また、同時に複数のパラメータを変更してシミュレーションを実行するため、その時の意図

          2023年度振り返り

          早いもので、2023年4月に大学院修士1年として入学した私は明日にはM2になります。今年1年やってきたことを月ごとに振り返ります。 月ごとの振り返り2023.4月 M1のSセメで14単位の履修を決めた 研究室で何個かテーマがあり、面白そうなパーティへの配属の希望を出した。 高周波・無線系のテーマが一番おもしろいかつ論文が書きやすそう SEのインターンが本格化(20h/weekくらい) 4-6月 IVRCというコンテストに4人で作品を作ることに決めた 2023.5

          2023年度振り返り

          第一級陸上無線技術士(一陸技)を受験しました

          2024(令和6年度)1月期の第一級陸上無線技術士試験を受験したので記録をまとめておきます。 結果合格でした。 第一級陸上無線技術士とは要は日本のだいたいの無線を扱うことができるようになる資格らしい。 例年7000-8000人受験して1500-1800人くらい受かるから合格率は25%くらいで厳しい。 前提無線通信を研究している大学院生(M1) 高校物理、電磁気、アンテナ工学についてはもともと詳しい 研究室の先輩が一陸技の資格を持っていて、無線系やるなら勉強しといて損

          第一級陸上無線技術士(一陸技)を受験しました

          IVRC2023 参加体験記【聖剣】

          ラボの同期4人で聖剣を継ぐ者- 集中の証明 -という作品を制作し、IVRC2023でLeap stage 審査員賞を頂きました。 ここでは制作過程での学びや気付きについてまとめたいと思います。 我々も多くの先行作品を読んで参考にさせていただいたので、この記事も今後IVRCに挑戦する人の参考になれば嬉しいです。 チーム結成弊研究室では、M1学生が伝統的にチームを組んでIVRCの大会に出場します。 研究室の1学年上の先輩たちによる作品↓ 今年からIVRCに新部門Metav

          IVRC2023 参加体験記【聖剣】

          Atcoderで緑色コーダーになりました

          概要2023/01/15に開催されたAtCoder Beginner Contest 292にてレートが800以上になり緑色になりました! 緑色になるまでの計画、勉強方法、得られたもの、今後の計画についてまとめます。 自己紹介2023年4月から情報系の大学院M1です。 以下は茶色になったときの記事です。 当初の目的だった緑色を無事到達できて嬉しいです。 取り組んだ時間、解いた問題数1/15-3/4の8回のコンテストで入緑しました。 その期間中は春休みかつ一人暮らしで時

          Atcoderで緑色コーダーになりました

          Atcoderで茶色コーダーになりました

          概要2023/01/15に開催されたAtCoder Beginner Contest 285にてレートが400以上になり茶色になりました! 茶色になるまでの計画、勉強方法、得られたもの、今後の計画についてまとめます。 参考記事いろいろな色変記事を見て参考にさせていただきました。ありがとうございます。 自己紹介2023年4月から情報系の大学院に進学予定の現在4年生です。2022年10月に院試が終わってから、大学院に入学するまでにアルゴリズムに詳しくなりたいと思ってAtCo

          Atcoderで茶色コーダーになりました

          東大工学系バイオエンジニアリング専攻受験記2022

          前記事を参考に見ていただきたいですが、第一志望は情報理工に出願し、併願としてバイオエンジニアリング専攻に出願しました。受ける専門科目が少なく済み、他の専攻に比べて倍率低めなのでおすすめです。 1. 英語 受験時の東大英語は70点程度で東大生平均くらいでした。 TOEFL iBTについて、下記の参考書と中国TPOをやりました。前回は参考書を3週間*3時間程度勉強して70点でしたが、今年は中国TPOをメインに2ヶ月*5時間くらい勉強して88点を取りました。具体的には、Liste

          東大工学系バイオエンジニアリング専攻受験記2022

          東大情報理工システム情報学専攻受験記2022(院試浪人)

          2022年度に東京大学情報理工学系研究科システム情報学専攻を受験しました。そもそも院試については受験する母数が少なくネット上に情報が少ないです。私が受験に向けて情報収集する上で、ネット上に上がっている先輩方の合格体験記がとても参考になったので私自身の経験も共有します。院試浪人かつ専攻変えというマイノリティなので、何かの参考になれば幸いです。 受験の経緯東大工学部の学科に所属しています。昨年度情報理工の知能機械情報専攻(研究室持ち上がり)を受験して不合格になりました。体育会系

          東大情報理工システム情報学専攻受験記2022(院試浪人)