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こんまり片づけメソッドからの学び
Netflixで、近藤麻理恵さん(以下、こんまりさん)の片づけリアリティ番組をいくつか観ました。一言でいうと、やっぱりすごかった。
10年以上前にベストセラー書籍「人生がときめく片づけの魔法」を拝読し、「自分がときめくものにだけ囲まれて暮らす」というそのシンプルなメッセージは、これまでの人生でいつもわたしの頭の片隅にあったように思います。
そのこんまりさんのメソッドがNetflixリアリティ番組で観られるなんて。
アメリカ移住してくれて本当によかった!
番組を観て気づいたこと、感じたことを書き記したいと思います。
こんまりメソッドからの学びと感動
番組を観て感じたことはたくさんあるのですが、その中でも特に言葉にしておきたい5つを選んで書きたいと思います。
1)片づけは、自分の価値観・感情と向き合うこと
こんまりメソッドの大きなテーマのひとつは、
「ときめきを感じるものを残すこと」。
「ときめき=ワクワク」です。
エイブラハムの感情の22段階でいうところの、上から2番目(情熱)もしくは3番目(幸福感)という、かなりの「高波動」状態です。
↓ 感情の22段階について知りたい方は、こちらの記事をご参照ください。
自分が「ワクワク」という高波動を感じて、その波動と完全に共鳴する「ワクワク」なものに囲まれて暮らしたら、どんだけ「ワクワク」な現実をどんどん引き寄せるか想像がつきますでしょうか。考えただけでもワクワクです。
「ときめきを感じるかどうか」は、自分の所有物ひとつひとつと向き合い、抱きしめたり、それが今後の人生で自分にとって必要か考え、想像することで見極めます。その作業を繰り返していくと、直感が研ぎ澄まされ、判断のスピードが速くなっていく。
その訓練は、自分の感情や価値観に向き合う力も養うことにつながるんじゃないかなと思います。自分が幸せかどうかは、他の何物でも外の環境でもなく、自分が満たされてワクワクしているかどうか次第。断捨離の過程を経ながら、自分の感情に向き合う感性や筋肉を身に着けられるのは素晴らしいことだと感じました。
2)家にあいさつをし、感謝を告げる
こんまりさんは、クライアントの家の中をひととおり見て、家族の話を聞き、およその課題を把握した後、必ず「家にあいさつをする」という儀式を行います。
それにもっともふさわしい場所を直感で探り当て(たぶん家のヘソか、胸のチャクラに当たる部分なんじゃないかと思う)、ふわりと正座して目を閉じ、心の中で家にあいさつし、対話し、宣言する。その佇まいと所作がただただ美しくて、毎度必ずわたしの心の琴線をゆさぶり、涙があふれてしまいます。
アメリカ人はその不思議な儀式を目の当たりにして驚くけれど、日本人的には、物に宿る魂や人格を感覚的に理解できる気がするのではないでしょうか。
余談ですが、わたしは、「地球」に対してもそれと同じような感覚があります。地球にも、魂や人格があって、寛大な心でわたしたち人間を住まわせてくれている。慈しみたい。大切にしたい。感謝。合掌。
そして、同じように、自分の身体にも同じような感謝があります。
ヒプノセラピーによって、地球に来る前の記憶をハッキリ思い出したわたしとしては、この自分の身体が、魂の入れ物のような、いわば「地球服」のような感覚を持っている。身体の機能は本当に緻密で高性能で、こんな地球服をタダでわたしにくれた神さまに毎日感謝しています。
地球にも、家にも、身体にも。感謝しよう。
3)ときめきを感じないものには、感謝を告げてお別れする
一方、いらないものは「ポイ捨て」ではないんですね。
ときめきを感じない物は、こんまりメソッドではお別れしなければいけない。でも、物を捨てることに罪悪感を感じないよう「ありがとう」をしっかり物に伝える。
そして、その「ありがとう」は、何に対しての感謝かというと、その物の存在が自分の価値観を理解するための気づき・学びになったことだと、こんまりさんは説明しています。
お店では気に入って勢いで買ったけれど、実際は自分に似合わず、一度も着なかったブラウス。その存在のおかげで、自分はそういったものが好きになれない価値観を持っていた、という学びが得られた。ありがとう。
すべての出会いが経験であり、学びである。人生は、愛ですね。
まさに藤井風さんの「旅路」の世界観です。(絶賛 推し活中)
この宇宙が教室なら
隣同士 学びは続く
(中略)
僕らはまだ先の長い旅路の中で
誰かを愛したり忘れたりいろいろあるけど
いつの間にかこの日さえも懐かしんで
全てを笑うだろう
全てを愛すだろう
4)家の中のエネルギーを感じ、共鳴する
こんまりさんは、ものすごくスピリチュアルな感覚が研ぎ澄まされた人だなと思います。
クライアントの家を訪問するたびに片づいていく様子を目で見るだけではなく、どんどん軽く、明るくなっていく波動を感じ取り、
「家の中にいいエネルギーが満ちてきましたね」
などと、よくコメントしています。
また、片づけだけではなく、空間を浄化するために、お香をたいたり、好きな香りのルームフレグランスをスプレーしたり、音叉を鳴らしたりすることを勧めています。
家のエネルギーが良い状態に変化していくと、住んでいる家族の表情もみるみる明るくなったり、家族の絆が強まり関係がよりよくなったりしていきます。
同じ波動のもの同士が引き合う。これはもはや地球の引力などの物理法則と同じぐらい明らかな法則のように思います。
5)愛には愛で応える
こんまりさんの愛がとにかく深いんですよ。
散らかっている部屋や引き出しを見せてを恥ずかしがるクライアントに、
「わたし、片づけも好きだけど、散らかっているのも大好き!」
「すごくよくなるイメージをもう持っています!」
と、自分のワクワクとしてキャッキャと喜びます。
クライアントの家族をいとおしく思っていて、ひとりひとりの価値観や感情をとても大切にします。決して「良い」「悪い」でジャッジしません。
こんまりメソッドは、明確な手順やルールがあります。でもそれは憲法ではない。どうしてもクライアントの気持ちが追いつかないときや合意が得られないときは、無理強いせず、少しペースを落として対話したり、回り道を提案したりして、心に寄り添いながら併走します。
そして何より、諦めない。困難にくじけそうなクライアントがいても、粘り強く向き合い、できているところ、頑張れているところをしっかり言葉にして「承認」し、最後までやり遂げさせます。
いちばん胸アツになるのは、ラストスパートのフェーズに入るあたりで、多くの家族が口にする言葉です。
「片づけをがんばって、まりえを喜ばせたい」
「片づいた部屋を見せて、まりえを驚かせたい」
愛には愛のエネルギーが返ってくるんですね。
何より強いゴールへの原動力です。
チャレンジってすばらしい。経験こそが学びですね。