R2.胸腔ドレーン挿入(手技以外)【救急・集中治療Reference】
1.適応疾患
気胸、血胸、胸水
2.ドレナージチューブの太さの選択
成人気胸:24~28Fr
成人血胸:32~36Fr
15歳以下小児は8~16Fr
3.体位
仰臥位またはFowler位(半座位)だが、最も大切なのは、挿入側の上肢の挙上。
4.穿刺位置
原則は第4~第5肋間の前腋窩線から中腋窩線の間に挿入する。
これは基本的には乳頭の高さである。
但し、気胸であればLung Pointより頭側に置くなど、症例によってエコーで確認しつつ調整することになる。
5.固定とその後
糸はおいても置かなくてもOKだが、3以上の太い糸でしっかり固定。
さらにテープで固定(Ω固定など)を2か所作る。
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気胸でドレーンを入れ終わるまでに一番難しいのは、特に胸膜癒着が多い肺において、どこからどの向きにどれだけの長さで入れるかを決めることではないかと思います。多分、勝負は手技を始める前にあります。
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