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R3.循環作動薬ミルリノン【救急・集中治療Reference】
1.ミルリノンの特徴
<まず、何に使う薬か>
〇心収縮力・心拍出量を増やす作用がある。
<使いやすい点>
〇カテコラミンとは異なる作用機序である
→心筋細胞のcAMPを増やし、PKAを活性化。
→β遮断薬内服中の患者等に有用
〇頻脈になりにくい(陽性変事作用が少ない)
<使いにくい点>
〇血管拡張作用が強い(特にローディングする場合)
→つまり、血圧が下がりやすいということ
〇腎機能による調節が必要(カテコラミンは不要)
〇作用の発現はゆっくり。また、OFFしても効果がしばらく残る。
2.使用時の容量
製剤は、10mg/10mLで1V。原液で使用する。
一般的な使い方としては……
50μg/kgを10分間ローディングして
0.375~0.75μg/kg/minで持続する。
→体重50㎏だと最初の10分は15mL/hでローディングしてその後は1.1~2.3mL/hで持続になる。
但し、血圧低下に注意を払う場合には……
ローディングなしにした上で、0.1μg/kg/minまで落とすことも可。
→体重50kgだと、0.3mL/hで持続になる。