Day.35 上部消化管内視鏡の診療メモ【総合診療トピックゼミ】
<胃ポリープの分類>
胃のポリープは、山田・福富の分類で記載するのが一般的です。
Ⅰ型:平滑隆起
☞境界不鮮明でなだらかに立ち上がる。
Ⅱ型:無茎型
☞起始部がはっきりしているが、くびれはない。
Ⅲ型:亜有茎型
☞茎とまではいかないが、しっかりくびれている。
Ⅳ型:有茎型
☞明らかに茎がある。
<逆流性食道炎の分類>
逆流性食道炎はロサンゼルス分類に従います。
Grade:N
☞内視鏡的な変化なし。
Grade:M
☞色調変化している。
Grade:A
☞5mm未満の粘膜障害あり。粘膜ひだに限局。
Grade:B
☞少なくとも1か所は5mmを超える粘膜障害。
Grade:C
☞少なくとも1か所は粘膜障害が粘膜ひだ2条以上に広がる。
Grade:D
☞全周の3/4以上にわたって粘膜障害。
<NBIについて>
特殊な波長の光を用いて、粘膜の表面の模様や、毛細血管をはっきりと映し出し、評価する技術です。腫瘍細胞は血管を造成して、周囲から栄養を取り込もうとするため、周囲の模様や血管が崩れます。従って、NBIで模様や毛細血管を浮かび上がらせることで異常なパターンを検出しやすくなります。
<Column>
医学生のときに、第一内科(消化器内科)の先生に「飲んでみる?」と言われて胃カメラを飲むと、ポリープと逆流性食道炎と滑脱型食道ヘルニアとバレット食道が見つかりました。と、問題は私の胃内環境ではなく、そのしんどさでした。ずっと吐きそうでした。めっちゃ上手な教授が入れてくれたにも関わらず、ずっと吐きそうでした。背中をさすってくれた看護師さんは天使に見えました。患者さんが快適な内視鏡検査を目指して精進します。
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