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R14.脾損傷【救急・集中治療Reference】


病態と治療方針

1)循環動態不安定な場合

被膜が破れている場合には、大量腹腔内出血からのショックに陥りうる。
原則的には回復の上、ダメージコントロールを行う。
◇ガーゼパッキングで静脈系、門脈系が止血できる。
◇出血続く場合は動脈系を考慮して、Pringke法による肝門部遮断の上、IVRを実施する。
*但し近年では、セッティングによっては循環が安定していなくても、IVRでの対応も考慮される。

2)循環動態が安定している場合

手術は行わずに、IVRや内視鏡で対応する

併存病態/合併症について

IVR+非手術で対応した場合には、下記に注意
☆遅発性出血、再出血
→繰り返しのFASTを含むモニタリングを
☆胆汁漏
→ドレーンやステントの留置を検討
◇腹部コンパートメント症候群
◇肝膿瘍

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