薬疹!高熱!緊急入院!
なんとなんとなんと。キイトルーダの副作用だかアレルギー反応だかで首から下全体に薬疹が広がり、また、初熱も治まらず先週の日曜日の早朝から緊急入院することになりました。
初回の抗がん剤治療(キイトルーダ、パクリタキセル、カルボプラチン)から11日目のことでした。
現在は退院の目処が立たないまま緊急入院生活5日目を迎えました。
こちらの記事では3日目までのことを書き残したいと思います。
日曜日のお昼頃に腕に薄らと湿疹ができてるな〜、なんだこれ?ハウスダストアレルギーでも出たかな?それとも筋トレ時にかいた汗が湿疹になった?ぐらいに思っていたら脚全体・足裏にも湿疹が現れ始め、小さな点々とした赤い丸の範囲が増え、徐々に赤みを帯びた不規則な斑模様に変化していき、真っ赤な斑模様は元の肌色の皮膚面積よりも増えてしまいました。さらに数時間後、ついには39.5度の熱が出てしまいました。
湿疹については市販薬で治まらないかと思い、汗湿疹用のムヒとステロイド配合の軟膏の2種類購入しましたが、なんの役にも立ちませんでした。
通院中の病院から抗がん剤を始めるにあたって副作用をまとめていた冊子を頂いていたのですが、下記の場合は緊急外来へ連絡するよう記載があったので迷わずTEL!
・発熱が治まらない時
・身体に蕁麻疹が出来た時
案の定、緊急外来へ来るように言われたので家族に車を出してもらい病院まで行くことになったのですが、本当に本当に熱が下がらない!(余談ですが家族が車を出せない場合は救急車を呼ぶように指示を受けました)
一旦は高熱を下げる治療をしますと言われ、緊急外来のベッドの上でいくつも点滴を打ちましたが、全然熱は下がりません。それどころか熱は上がっていく一方‧‧‧。
40度まで上がりきった後、ここからまったく下がりませんでした!
有難いことに(?)熱には強いので、40度でも意識はしっかりしていて何度も緊急外来の当直の先生から瞳孔を確認されましたが、そちらには異常なし。逆に言えば、意識がはっきりしているものだから40度まで上がりきったしんどさをダイレクトにキャッチして苦しいのなんの。尋常じゃないレベルの頭痛までし始めて眠ることも出来ず、もう地獄。40度の熱が何時間続いたら何かしらの後遺症が出てしまうんだろうと思うとヒヤヒヤでした。
点滴を打っても湿疹は治まらず、熱も下がらず。当然ながらそんな状況で「今日のところはお帰りいただいて、また休み明けにでも来てください」なんて言われるわけもなく、入院確定。
11時頃に病院に到着して、病室のベッドに移ったのは深夜3時前のことでした。
緊急外来へ到着した際に限度額適用認定証の提示を求められていたのですが、これは緊急外来受診→入院になる可能性を考慮してのことだったのかも。
ちなみに私は念のために会社の保険内容を確認した上で限度額適用認定証の代わりにマイナンバーカードを提示するようにしています。
〜入院生活初日〜
ベッドに移った後、熱は下がり切らないわ湿疹は痒くなるわで気分はチョベリバもいいところでした。
睡眠時間、3時間もなかったんじゃないかな〜。
朝起きると湿疹は前日よりも悪化。腕と足は元々の皮膚の色が分からなくなるほど湿疹で真っ赤に。そして痒い。熱も下がらない。寝起きの体温は38.9度。でも3時間くらい前に解熱剤を入れたこともあり、時間が空いていないので追加で薬も使えず。
そんな中で出された朝食にはあまりの体調不良で手をつけられず・・・。(ごめんなさい!)
朝食を食べられず、ベッドに横になっていると日曜日だというのに乳腺科の先生が来て下さりました・・・!!
日曜日だから先生に診てもらうことは諦めていたので、これはラッキー。
私の身体の湿疹の状態を確認後、「これは皮膚科と連携を取りましょう」と言われて一旦は診察終了。その後、午前中の内に皮膚科の先生とご一緒に病室まで訪問して下さりました。
皮膚科の先生は病室でお会いするなり、「これはキイトルーダの影響でしょう」とピシャリ。
キ、キイトルーダ?!意外すぎて寝耳に水でした。てっきり数日前に打った2回目のパクリタキセルの影響かとばかり思っていたので。聞けば、キイトルーダの副作用には皮膚障害が含まれているとのことでした。
そして、抗がん剤治療についてはこの症状が治まらない限り再開できないとも言われました。(私的には薬疹が出たことよりも抗がん剤治療をスケジュール通りに実施できない方が嫌なので、ウッとなりました)
皮膚科の先生曰く、首から下全体に元の肌の色が塗りつぶされたような度合いで真っ赤な薬疹が広がっているものの、呼吸器官への影響はないことや水膨れはないので激ヤバではないとのこと。やばさレベル・最重度ではなさそうな様子に少し安心しました。
その日の昼にはステロイド入りの内服薬(プレドニン)、塗り薬が処方されました。あと、口内に特に問題はありませんでしたが、うがい薬とシロップと呼ばれる口の中に1滴垂らす薬も処方されました。
日曜日にもかかわらずお薬の対応が早くて本当に有難い限り・・・!
内服薬のプレドニンが朝昼寝る前の3回処方されることになったのですが、昼時点でのプレドニン5㍉の量がえげつない!10錠!10錠?!絶対ムーンフェイス、待ったナシの量・・・。
何も持たずの緊急入院となったため、着替えや携帯の充電器や飲み物を持ってきた母と旦那も薬の量を見てドン引きでした。
その後は旦那と母に塗り薬を塗ってもらい、面会終了後は再び熱が38度台に上がり爆睡。
ステロイドを身体に入ると不眠になる!と2回目の抗がん剤治療で確信していたので、乳腺外科と皮膚科の先生にそれを話し、睡眠導入剤を飲むことになり、寝る前に睡眠導入剤を飲んで寝ました。
〜入院2日目〜
睡眠導入剤を飲んだにもかかわらず夜中から眠れず。早朝、ようやく眠れそうなタイミングがやってきたと思えば朝。すぐにやってくる朝ごはん。続く発熱。
発熱は解熱剤を貰ってから一時間ほどで下がりました。
この日は祝日で先生方もお休みで診察はナシ。
発熱続きの疲労からベッドの上で横になって一日を過ごしました。
・7〜10時、16〜21時ぐらいまで37.3〜38.3度の熱をキープしていたこと
・熱が引いたタイミングでシャワーに駆け込んだこと(発熱続きで汗をものすごくかいていて不快だった・・・)
・前日と比較すると浮腫みなのか抗がん剤の副作用なのか人差し指と中指と薬指の3本の指の付け根の関節が痛く、物を掴みにくくなっていたこと
・薬のおかげで若干薬疹が薄くなった気がすること
上記を除くと特筆することはありませんでした。
この日も夜になるにつれて高熱が始まるも、38.5度にならないと解熱剤は処方できないと言われて38.5度まで上がりきらない自分の体温を恨みながらの就寝。
〜入院3日目〜
ステロイドの副作用で睡眠導入剤を飲んだにもかかわらず不眠!時間が経たないと嘆きながら迎えた朝。
不眠のせいで若干の吐き気!起きて早々38度の熱!頭が割れそうなレベルの頭痛!おまけに指の関節は前日よりも痛い!何だこのじわじわくる体調不良のオンパレードは。
入院生活4日目を振り返ると、この日の早朝が一番体調が悪かったです。多分高熱続きで堪えたんだと思います。
朝ごはんは大好物の温泉卵が出るも、起き上がることも辛くて一切手をつけられずに寝込む始末。(ごめんなさい!)そして、またしても38.5度に達してはいないため貰えない解熱剤。
頭痛薬については体温関係なく1日4回まで処方OKなので、頭痛薬を貰って気絶するように睡眠。私の場合、熱のきつさよりも圧倒的に頭痛のつらさが勝るので(基本的に痛みに弱い)、今後は解熱剤を貰うことを考えるよりも先に頭痛薬を貰うようにシフトしていこうと静かに決心しました。
寝ついた頃に乳腺外科の先生、皮膚科の先生が順番に病室を訪れましたが、意識朦朧で何を言われたか何を伝えたか覚えていません。
唯一覚えていることは皮膚科の先生が私の状態を見て「あまり良くなっていない」というような反応をしていたことくらいです。(素人ながらに改善している気がしていたものの、先生がそう判断されるのなら良くなってないのだろうと思い、地味にショックでした)
その後、一時間ほどして皮膚科の診察室を訪れるよう呼び出され、しんどい身体を引きずりつつ伺うと皮膚科の先生+もう一人皮膚科の先生がいらっしゃいました。
二人の先生から再度薬疹の状態を確認していただきました。もう一人の皮膚科の先生曰く「話に聞いていたよりは全然良い」とのこと。先生、一体どういう伝え方をされていたのでしょう・・・。
とはいえ、まだ「帰っていいよ!」の段階には及んでいないため、引き続き入院して経過観察を行うことに。今後改善が見られればステロイドの減薬を予定しているものの、まだ減薬するにも到らず。
ステロイド、正直なところ20代女子としてはムーンフェイスや肥満の副作用が怖すぎてとっとと縁を切りたいんです。でも先生が相当な量のステロイドを出す辺り、それは今の自分の状態にとって必要な量なんだと思い、受け止めるしかないので我慢。患者は黙って薬を飲むことが症状が改善するための近道と信じて、減薬交渉はせず。(当たり前)
代わりに睡眠導入剤があまりにも効かないので、おかわり(追加)は可能ですか?とだけ聞きました。それに関しては許可が出たので、睡眠導入剤を飲んでも眠れない時は看護師さんにおかわりをして凌ぐことにしました。
病室に戻り、薬疹を見ると確かに前日よりも治まっているかも・・・?!午前中、熱が下がってきたタイミングでシャワーを浴びたのですが、全体的に薬疹が薄くなってきたことに加えて胸一面に広がっていた薬疹の面積もかなり減ったような気が・・・!
昼頃に面会に来た母も薬疹を見て「最初と比べるとすんごく薄くなってるよ〜!」と言っていたので、うん、多分これは治りつつあるのでしょう。
母が帰った後は再び37.5度の熱が出始めました。最早恒例になりつつある頭痛も始まったので、すかさず頭痛薬を貰い、早い段階で痛みストレスを緩和させることに成功!
やはり私の中のストレスは頭痛のきつさ>熱のしんどさだったようです。か〜なり楽になりました。
その後は37.8度の熱のまま就寝。夜になったら熱が上がるの何故問題。
でもこの日は睡眠導入剤で爆睡→12時半に覚醒→おかわりの睡眠導入剤で朝まで爆睡できた珍しく平和な夜でした。