研究記事 (対四間飛車#2)
対四間飛車への急戦の研究、第2回ということで
書いていきます。
というのも、最近後輩と指して忘れてるなぁとなりましたので。
前回、
この形だけは、△64銀と上がると書きました。
後輩との将棋では、この後
部分的には上図のような感じに進みました。
△75歩と仕掛けられた後に金を上がるのが珍しく感じましたね。
振り飛車側の36歩や46歩などでちょっと状況が変わってしまいますが、
とりあえずは上図で展開を考えていきます。
とりあえず、△76歩▲同銀△55歩が本筋か。
これに対して、対応はいくつか考えられる。
1)素直に▲同歩
2)5筋を手厚く▲47銀
3)柔らかく捌こうと▲59角
1)▲同歩に対しては、
△56歩▲同金△55銀とぶつける。
▲55同金△同角は、次に△46角があるため▲47銀と守る必要がある。
(これが微妙な形の違いによる攻め方の違いに繋がるので後述する)
しかし、△56歩▲58歩に△74飛▲75歩△44飛とする。
△74飛▲75歩△44飛は細かいが、確かに得だ。
△74飛に対して▲75歩と打たずに▲67銀としたいが、△86歩が厳しい。
(▲同角は飛車交換すれば、振り飛車側の陣形がバラバラである。
△同歩は87金が両取りである。)
結果図4-2-1は、互角ながらも200点程度居飛車に触れており指しやすい局面か。
△35歩や△33桂と居飛車の攻めには応援がきく。
さて、少し戻ってこの局面。後輩は、この攻め筋だと▲75銀と上がって
△54飛▲45金で振り飛車良しと読んでいたらしい。
確かに、その変化は飛車が捕まっていて振り飛車良しだが、
銀ぶつけを無視してきた▲75銀にはこちらも飛車当たりを無視して△56銀が成立しそうだ。
以下、▲84銀△67銀成と進んで、飛車角両取り。
飛車の逃げ方は、3通り。
▲79飛には、△57歩▲59歩△78金から飛車角を取っていく。
そのあとは、角を出て飛車を下ろして、歩を成り捨てて攻めていく。
▲48飛と▲98飛には、△65桂と取られそうな桂馬を捌く。
そして、馬を55など好位置に引き付けつつ、端を絡めて攻めていく。
なんか、また長くなるんで、今回はこの辺で。
次は、下図の振り飛車側の対応2)▲67銀と3)▲59角について書くと思う。
あと、振り飛車側の46歩、36歩が突いていない時についても書くかもしれないし、一つの記事に収まらないでその次になるかもしれない。