チャットやメールは気をつけよう(目白学園事件)

目白学園事件とは、タイトルそのままですが某学園の大学職員が理事の地位にある者に関する悪口をメールで関係者に繰り返し送信していたことに対する懲戒処分が妥当かどうかを争った事件です。

事件概要

当事件で懲戒処分を受けた職員は2名おり、1名は直接暴言メールを関係者にばらまいた者、もう一人は人事部から学園内部の個人情報を不正に取得し、暴言メール送信に加担した者です。

いずれも5日間の出勤停止処分を受けており、その間に支払われなかった給与や賞与の一部、果ては定期昇給されなかったことに対して無効確認と共に損害賠償請求を行ったものの、棄却されています。

うーん(笑)なんかもう笑うしかないような内容です。

逆に、良く戦おうとしたなと思いますよね。どういう心境なんだろう。

結果としては、(当然)棄却されていますが、当事件を踏まえて考えていかなくてはならないのは、やはりネットリテラシー、昔で言えばネチケットでしょうか(古い)。

かつては陰口だった

今も昔も組織に対する不満、上司に対する苛立ちや将来の不安など同僚や仲間と愚痴るネタには事欠きません。さらにこのような不安定な情勢になってみれば、ますます気分は落ち込み、くだを巻いてしまう人も少なくないのではないでしょうか。

さて、今まではそうした愚痴や悪口は喫煙所かコーヒーコーナーか、はたまた就業時間後の居酒屋か、そういったある種隔絶されたところで花が咲いていたことでしょう。ところがコロナウイルスの猛威が広がる中で、密を意識するあまりに、上記いずれの場所もオアシスとは呼べなくなってきております。

飲んで忘れるのはリアルだけ

一方で今までパソコンに疎かった人や、あまり機能を使いこなせていなかった人たちも、テレワークなどで使い方に慣れてきた今日この頃かと思われます。今まで直接話していたような内容を物理的な制限から電話やメール、簡単なことならチャットでやりとりをすることも増えたのではないでしょうか。仕事以外のこともコミュニケーションとして話すこともあるでしょう。しかしその場合は注意が必要です。

今までの愚痴はその場のノリで、しかもお酒の席ならばちょっと過激に言い放ったぐらいの方が場が盛り上がる程度のものでした。しかしメールやチャットは記録には残りますし、下手をすると第三者から筒抜けなんてこともある怖いものです。

ちなみにこんな悪口

今回の事件は平成23年頃から罵詈雑言の吹聴が始まったようです。参考までにどんなことが言われていたかというと、何やら理事らをテロリストになぞらえて、「アバレマクル・バカダディ」や「ホルモン」「カワウソ」などを氏名に被せて罵っていたようです。

例えば山田さんの悪口だとすると、「ホルモン山田」みたいな。

意味わかんねwww

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