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ちくパ、本気(マジ)で作ったら美味い説
・この記事は「KBD合同アドベントカレンダー2024」企画で書かれた記事です。他記事は下記リンクからご覧下さい。
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「大丈夫だよ!絶対、大丈夫だよっ!!」
皆さんどうもこんにちは、KBM12期のkitchenです。今回は音ゲーマーなら誰しも聞いた事のある「ちくわパフェ」を作っていこうと思います。
なぜ今ちくパ?
好奇心は人を殺す
時は遡る事2ヶ月程前、BBDのしゃろとこんな会話をしておりました。
し「ちくパってどんな味なんだろう?」
k「分からんな…美味くはなさそうだけど」
し「作ってみたくない?」
k「いいね!やってみようか!」
現共通テストの太郎と花子でしょうか?
本当にこんな会話でちくパを作る事が決まりました。単純!そして約1週間後
し「この前のちくパ、ゆつべにとGibsonに相談したら来てくれるって!」
このように道連れ協力者が思ったより早く捕ま見つかった事もあり、発案からかなりスピード感を持って実行する事となりました。
公式設定を守りたい
とはいえノリで始めたちくパ作りにも「入り」が必要なもの。やりたい!の一辺倒で最後までモチベーションを保てる企画ではございません。
という訳で自分なりにモチベーションを探す為に
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人力チャットGPTことニコニコ大百科にてちくパについて調べる事に。
すると、
この曲はラジオによると、芽兎めうの誕生日にメンバーの咲子が作った「特製バースディちくわパフェ」のあまりのおいしさに感銘を受けたまり花が「ちくパの歌を作ろう」と発起。
「ちくわパフェが商店街唯一の名産品」であるがビジュアル的に・・・なのか現状はあまり人気が出ていない。
この状況を打破するために唯一の「ちくパガチ勢」の芽兎めうと結託し、ちくパの素晴らしさを多くの人に伝えることを目的とした楽曲を作成した。
そっか!!ちくパって美味しい設定なんだ!!だってガチ勢出来るんだもん!!絶対美味しいじゃん!!
じゃあ設定大好きオタクたちによって開拓されているのか…!!
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いや、皆さん?こんだけ音ゲーマーがいて、ちくパのレシピがたった6件?しかもネタコメントばかり???
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え…美味そうやんけ…
いやいや!!鳥取県倉吉市の喫茶店「ティーラウンジダイアナ」さんが再現に挑戦した物は美味しいらしいけど「豆腐ちくわ」?
つまり「普通のちくわを用いたちくパ」でまり花とめうが虜になるような物はまだ作られていないって事か??
これは大変だ!ストーリーが好評な「ひなビタ♪」の公式設定が実際とかけ離れてしまうと、リアリティ/共感性が薄れてファン数減少、そして「バンめし♪」サ終も…
とにかく!
我々が愛する音楽ゲームコンテンツを守る為にも本気で美味しいちくパを作る必要があるのかもしれない!!
そうと決まれば本気で作るしかないぞ!!!
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ちくパへの考察
問題点の洗い出し
そうと決まれば可能な限りの考察をしていこうと思います。私も台所に立つ人間の1人というか台所としてそれなりの料理知識は持っているはずです。
まず、一般的なちくわの原料について調べると
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大体スケトウダラっていう練り物でしか見た事ない魚を使用しているらしい事が分かり、この魚はグルタミン酸とイノシン酸が豊富に含まれている事も判明しました。
そして料理愛好家の皆さまであればこの2つが存在すると「旨味の相乗効果」が発生するのはご存知でしょう。それぞれの旨味成分単体に比べ、同時に味わうと約7〜8倍強い旨味を感じるようになるそうです。
ちなみにその他にも
味の相乗効果→互いの味がより強くなる
・旨味と旨味→ちくわはこれ
・甘味と甘味
味の対比効果→弱い味が強い味をより強くする
・甘味と塩味
・甘味と酸味
・苦味と酸味
・塩味と旨味
味の抑制効果→名前の通り
・甘味→苦味を抑制
・甘味→酸味を抑制
・塩味→酸味を抑制(逆もあるらしい)
・塩味→苦味を抑制(逆もあるらしい)
・酸味→旨味を抑制
このように特定の味覚同士には相互作用が働き、調べても出てこない甘味と旨味の関係性についてはそこまで相性は良くないのだと推察されます。
先程出てきたとうふちくわについても考えてみましょう。
とうふちくわは名前の通り、原料の半分以上が豆腐で作られています。木綿豆腐と白身魚のすり身を約7対3の割合で混ぜて蒸しあげます
白身魚が3割なだけあり、食べると豆腐由来の大豆の風味から後味で魚の旨味がくるとの事。
とすれば、大豆特有の甘味がパフェとの相性を引き出しつつ、旨味が主張し過ぎないのが先述の「ダイアナ流」パフェの成功要因であると考えられました。
ちくわの旨味を抑制するには?
今回は入りの関係上、ノーマルちくわを使用するのでこの旨味を主張させ過ぎない事がパフェとして成功の鍵と考えました。
であれば、旨味の抑制方法は…?
・酸味→旨味を抑制
・塩味と旨味/塩味と甘味
→弱い方が強い方を強調
これを信じるならば、
・酸味のあるものを加える
・塩味をパフェに加えて、その塩味を上回る甘味を加える
とすれば旨味をパフェに入れても問題なくなるのでは?と予想しました。
(実際にはそんな単純ではないのでしょうが…)
最大の課題は「魚感」
原料のスケトウダラおよびタラ類は魚の匂いが特有の酵素によって出やすいとの事。普通のタラ料理を思い返すと
・和食
生姜/酒で臭み取り
・洋食
トマト/チーズ/バター/ハーブ等と合わせる
・臭み取り
塩/砂糖で水抜き→今回ちくわなので不可能
よく料理で使うのはこの辺りでしょうか。これらはおそらく原料の時点で相性の良い食材ですね。
しかしパフェでチーズ/バターはまだしも、生姜/トマト…?これらを繋ぐ食材があれば良いのですが、やり過ぎるとおかずパフェ感が上がり、
ちくパの味は 夢見心地 あまあまとろとろ(好きめう!)
ちくパの設定上の「甘いパフェ」が守られなくなってしまいます。やはりバンめし!終了か…
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その後もちくわについて調べ続ける日々。
甘いパフェを守りつつ、ちくわの旨味を抑制し塩味を出して、さらにそれを上回る甘味で塩味を感じ過ぎず、魚の匂いとホイップを共存させる為に匂いも抑える。
ちくパ作りの答えは出たのでしょうか…?
ちくパを作ろう
AM10:00、向かった先は…
ちくパ作りを行う12月初旬の朝、私が向かった先は…
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そう、ちくわといえば練り物の小田原。電車に揺られる事約1時間で到着しました。
肉なら和牛、マグロは大間、米を食うなら魚沼産、というように食べ物には一級品を扱う土地が存在します。ここ、小田原の『鈴廣』さんは江戸時代から200年続く練り物の聖地。
今回「本気(マジ)で作る」ことを前提にしているのであれば、ちくわの品質はそのままちくパのクオリティに直結します。
ちくパが不味い理由がちくわにあってはいけません。せめて失敗した時、己のパフェ技術に悔しがる為にもここはちくわの最高級品を購入します。(音ゲーマーなら筐体でなく己の力不足に嘆きたいのと同じです)
そこで買ったのがこちら。
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この『百年ちくわ』なんと「令和4年度内閣総理大臣賞」を受賞している逸品。(これを総理が試食とかしてる画はちょっとウケるね)
お値段2本で300円というその名前に恥じぬ高級仕様。普通、4,5本で100円とかだよね…?
せっかくなので店員さんに勇気を持って美味しい食べ方を聞くことに
k「すいません…このちくわってどう食べると美味しいとかってありますか?」
店「そうねえ…なんもせずに食べるのが一番美味しいんじゃないですか?」
k「何かちくわレシピとかあったら聞きたいなって思ったんですけど、無いですかね?笑」
店「よくお料理はされるのですか?」
k「え、ええ。今回も美味しいちくわがあると聞いて使いたいなと思いまして…」
店「あらそうなんですね!何もしないのが風味も出て一番美味しいと思いますけど、もし見つかったら是非教えて下さい!」
…許してくれ、こんな一級品を扱う品格の塊みたいな店で
「ここのちくわをパフェに入れるんですけど、美味しくなる方法とか思いつきますか?」なんて聞いたら文字通りおれが練り物にされる。
数々の旅行客を捌いてきたであろう小田原マダムの店員さんに軽くあしらわ丁重にご対応頂き、
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ちくわ16本〆て2592円お支払いしたら逃げるように小田原を後にしました。
なお、小田原到着からここまで約20分。後ろめたさが滞在時間に表れてる
PM0:00 集まる参加者達
1,2時間かけ集合場所に戻ってくると、そこには既に到着していたGibsonの姿がありました。
k「ごめんね今日はこんな奇妙なイベントに参加してもらって、ちくパのレシピは思い浮かんだ?」
g「それなんですけど…今日はパフェを作れると聞いて来たので、ちくわに合わせるよりシンプルなパフェにちくわをブッ刺そうかなと」
…話を聞くと、しゃろからは「パフェが作れる」と聞いて来たとの事。今回の趣旨的に「ちくわに合うパフェ」だと嬉しかったが、彼のパフェ作りに対する明らかなワクワクオーラを目の当たりにしてしまうと、「もうこのまま普通のパフェを1人だけ作ってもらいたい、というかちくわ刺したら写真撮って抜いておれが食うから」という気持ちになってしまいました。
なんだちくパって。こんな純真にパフェを楽しみにしている姿こそパフェ作りにあるべきだろ。
残り2人はちょっと遅れるので2人で先に材料購入へ。パフェグラスを探しているとしゃろとゆつべにが到着。ゆつべにの手には既に買い出しを済ませたようなビニール袋。こいつはちくパに合わせて作ってくれそうですね。
そして我々は近くのAE○Nで買い出しを済ませるといよいよ今日の調理会場のしゃろ宅へ。
PM1:00 最高級のちくわとは
しゃろ宅に到着した我々、早速ペットのジョゼフ(チワワ)に歓迎のクンクンを全員受けます。
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今回使用する最高級のちくわが全員気になり食べ比べる事に。
音ゲーマー格付けチェック
NO.1 ちくわ
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A:5本で100円の普通のちくわ
B:最高級「百年ちくわ」
双方、縦に4分割した後、5mm幅にカットした物を1回で2,3個同時に食べてもらう。
k「それじゃあ良いかな?せーのっ!」
g「B!」ゆ「B!」し「A!」
k「割れたね…それぞれどうして?」
ゆ「Bの方が水分量というかプリプリ感が強い…?」
g「最高級って言うくらいだから普段とは違うのかなって。というか、最高級なら違ってくれないと悲しいから、いつもと違う感じがしたBで」
し「え〜私逆に最高級だから慣れ親しんだ感じなのかなって思っちゃった、これ私やったかな…?」
k「正解は…B!!!」
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「ほら〜やっぱり間違えてる〜!!」
ゆ「結構厚みとかも違う?」
k「厚みと柔らかさ、あとBには原材料にごま油が入ってるから魚の風味にごま油の香ばしさが乗って美味いね」
g「思ったよりちゃんと高い方が塩味が強くて、いつもと違ってホッとしましたねw」
「まあポジティブに考えればお安く幸せになれる方がハッピーだよね?」
先述の通り、百年ちくわにはごま油が入っていました。これにより普通のちくわより魚の風味、旨味と塩味が鮮やかに感じられ、店員さんの言った通り「そのままが一番美味しい」と感じさせられました。
ゆ「あれ…?つまり今回の場合は安いちくわの方が合わせやすいのでは?」
k「って事になるねえ…。まあ逆に今日美味しかったらそのレシピが最強だね。」
音ゲーマーが筐体のメンテ良過ぎても弊害が出るように、何でも高級でありゃ良いってわけでもないようです。是非今後ちくパを作られる方はその辺に生えてるちくわを使用することをお勧めします。
PM2:00 原作再現のお味は…?
いよいよパフェ作り開始、kitchen(場所)の広さ的に1人ずつの作成となり、順番は話し合いの結果
gibson→ゆつべに→ →kitchen(人)
の順に。
そして今回のレギュレーションを読者の皆様にご紹介します。
ちくパ採点方法
作成者以外の3名が5項目各10点満点の合計50点満点で評価。
但しちくわがパフェ1カップに1本(今回2カップ作成するので計2本)使用出来てないと失格。
最高点は150点で、項目は以下の通り。
1.「原作忠実度」
「生クリーム バニラのアイスに イチゴとバナナとメインはもちろん(もちろん) ちくわめう!(ちくわ!)
とろけたチョコをかければ完成 ちくパで大丈夫だよ絶対 大丈夫だよっ!
ちくパの歌詞に近ければ近い程高得点です。
2.「パフェ感」
フランス語の「parfait(完璧な)」が語源とされるパフェ。タワー状に盛られたワクワク感や諸要素の織りなす完全性がある程高得点です。
3.「ビジュアル」
単純に見た目として不格好でないか、盛り付けが綺麗であればある程高得点です。
4.「おいしさ」
いざ口に運んでその物体を完食出来るか、また美味しいと思えれば思える程高得点です。
5.「ちくわの主役感」
ただのパフェには出せない、ちくわパフェならではのちくわが存在する意義を見出せていればいるほど高得点。
例えばここに
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何の変哲もないおでんを持ち込んだとしたら
1.「原作再現度」
原作が、
「玉こんにゃく、おもちの巾着、玉子と大根メインは、もちろん(もちろん) ちくわめう!(ちくわ!)
とろけた赤味噌かければ完成 おでんで大丈夫だよ絶対 大丈夫だよっ!
であれば10点だが、ちくわ以外違うので1点。
2.「パフェ感」
縦ではないが、完全性とワクワク感は確かにそこに秘められている。ただ同時に風情も出てしまうので7点止まり。
3.「ビジュアル」
やや田舎っぽいが、この画はおでんにしては映えているので8点。
4.「おいしさ」
これに熱燗つければ完璧だが、無いので9点。
5.「ちくわの主役感」
以前アルバイト先の塾で雑談がてら「おでん種総選挙(n=16)」を行った所、
「1位大根 2位もち巾着 3位同率玉子,白滝」
という高校生にしては些か渋過ぎる結果になった。これを踏まえるとちくわは主役でない。よってせいぜい2点。
合計27点×3人分=81点程度となります。
大体採点感が伝わっていると信じつつ、いざクッキング開始です。
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Gibsonのパフェレシピ
所要時間:約20分
1.最下層にコーンフレーク(プレーン)を敷き詰め、その上に生クリームを1重に入れる。
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2.再度コーンフレークを敷いたら、いちご(半分カット2つ)とバナナ(3〜4mmの輪切り2枚)を並べて、残りのスペースに生クリームを1重に入れる。
3.ちくわ(1本)の内部に生クリームを射込み、生クリームの中に入れてパフェグラスのヘリに立て掛ける

4.残りのスペースに生クリームを詰めたらバニラアイス(1すくい)と上からチョコレートソース(推定4cc)を回しかけて…

完成!
あまりにも原作再現度が高い逸品となった、Gibson作のお味は…?
全「いただきます…(パクっ)」
全「wwwwwww」
k「なんかいるww」
g「明らかな異物感が…w」
ゆ「うん、異物だね。」
k「なんか口に入れたら笑っちゃうなw」
し「ふふふwww」
k「食べた瞬間にさ、ここまで甘かったはずなのに急に口の中を違和感が通り過ぎて、生クリームがちくわの持つ若干の生臭さと絶妙なマリアージュを放った後、口の中に強烈な塩味だけ残していくね。」
g「さっき言ってたけど、思ったよりちくわの塩分強いな」
k「これちくわが没個性な方が美味いな」
ゆ「となるとちくわの主役感0なんですよね」
k「そうなんだよ、じゃあ今このパフェに於いてちくわは明らかな邪魔者なんだよ」
g「…んじゃもう中にきゅうり突っ込んで醤油かけて食った方が良いか」
し「wwwwww」
ゆ「これ、思ったんだけど上手いこと惣菜方面のパフェとして成立したら美味しいのか…?」
k「かもね。あとこいつさ、チョコレートと合わせるとどうなの…?あ〜まあまあ、まあまあ、不味いか」
g「はははwwww」ゆ「カスが」
k「うん、不味い不味い。そしてこのちくわが口に残った状態でイチゴを食べてみよう。…?、あれ、バグって来てるのかもだけど、ちくわとイチゴはちょっと相性良くないか?」
ゆ「それはまだ分かる、結構」
g「イチゴは、酸味の方が強いのか」
k「バナナは…ごめんおれ苦手だから誰か食べてw」
ゆ「それはさあ…w」
g「それは先に言ってくださいよ!w」
し「私はバナナ好きだから全然ありがたいですw」
k「まあこれは評価に入れないのでw」
ゆ「イチゴとちくわも、この中ではマシってだけだね」
k「大好物はこれですって奴が居たら飯には誘わないかな。」
ゆ「あの…脇役だなどう頑張っても」
g「ビジュアルだけならちくわ主役なんですけどね…」
k「ビジュアルはかなり良いよね」
採点タイム(Gibson)
kitchen:
忠実度:10 まあ歌詞まんまだからね
パフェ度:9 まあどう見てもパフェですよ
ビジュアル:8 きれいですね
味:6 笑っちゃうなら、そういう事ですよね
主役感:5 パフェにちくわがブッ刺さってます
合計38点
g「パフェちくわww」
k「はい、パフェちくわですこれはw」
しゃろ:
忠実度:10 もう言わずもがなです
パフェ度:8
ビジュアル:9
味:6 やっぱりwww
主役感:7 ある意味悪目立ちしてるのでw
合計40点
k「味が落ちて主役感が上がるか、主役感が消えて味が上がるかって感じだね」
ゆつべに:
忠実度:10 いいでしょう
パフェ度:7
ビジュアル:9 まあここまでは良い
味:3 生クリーム入れたちくわの異物感がすごい
主役感:3 "いちごが"美味しいです。
合計32点
ゆ「生クリームを、ちくわに入れてはいけません。」
し「禁止令が出たw」
総合計:110点
PM3:00 頼む、夢であってくれ
ここでkitchenは朝から動いたこともあり、お昼寝タイムに。目が覚めた次の瞬間見えた光景は…

なんだ、夢か。そう思いもう一眠りすると
ゆ「おけ、出来たよ〜」
夢であって欲しかった。
ゆつべにのパフェレシピ
所要時間:0分(体感)/30分(実測値)
1.一番下にコーンフレーク(プレーン)を敷き詰め、チョコレートソース(推定2cc)を回しかける。さらにその上からホイップクリームを1重に回し入れる。
2.ちくわ(1本)を半分にカットしてホイップに差し込み、ホイップの上にたまごボーロ(4,5個)アーモンドチョコレート(抹茶味/2つ)チータラ(1本分を刻んだ物)を盛り付ける。
3.最後に小枝(イチゴ味/5本)をデッドスペースに差し込む
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完成した物は寝ぼけ眼でも明らかに分かる異質な逸品。逆転ホームランなるか…?
全「いただきまーす…」
g,し「…www」
ゆ「あのね、知りません」
g「結構えげつない物が生成されてそうな…」
k「これっすごいな…」
ゆ「あーしらねしらね」
しばらくの静寂
ゆ「あ〜こうなるんだ」
g「これ、どうレスポンスすれば…?」
k「これ、すごいな…」
g「たまごボーロは美味しい」
k「うん、たまごボーロは美味しい」
g「たまごボーロとチータラ一緒だとチータラの圧が強いww」
ゆ「あかんわ、やってる」
k「あとこっちのちくわとイチゴは相性良くない…」
し「だね…w」
ゆ「今の所褒められてるのってたまごボーロだけ?」
g「それもチータラの圧が強過ぎて負けてるw」
k「全食材が小競り合いしてるちょっと背後にデカすぎるチータラの影がある」
g「小枝だけ食ったら美味かったです」
ゆ「はいつぎつぎつぎ」
k「なんだろう…食べるけど決して美味しいからとは口が裂けても言えない」
g「恣意的にチータラを少し避けてる」
k「チータラをブッ刺すって発想は良いんだけど、何が悪いんだろう…」
ゆ「ちくパではなくなってるか」
し「ちくわがヤバかったのに、ヤバいのが1個増えてる」
ゆ「あの…余るなら全部食います」
g「PL法…w」
k「IR選曲以外でPL法って言うのか…」
採点タイム(ゆつべに)
kitchen:
忠実度:8 寝ぼけてて覚えてませんでした
g「写真撮ってませんでした…?」
k「あそっか…ん?なんか思ったより全然違うな?」
忠実度:8 忠実度:6 写真撮って良かったです。
パフェ度:8 パフェは調和している必要があって、あれはハンディタイプのカオスでした。
ビジュアル:7 温情の7点
味:4 Gibsonよりは下です。確実に。
主役感:4 チータラパフェですこれ。
合計:29点
k「食った記憶はチータラボーロです」
しゃろ:
忠実度:5
パフェ度:7
ビジュアル:7
味:5
主役感:6 カオス生み出してるから。
合計:30点
Gibson:
忠実度:6
パフェ度:8 刺さり方はアリ
ビジュアル:9 自分はワクワクしました。
味:3 自分に3をぶつけられた意趣返しです。
主役感:5 チータラがむず過ぎます。
合計:31点
総合点:90点
ゆ「6割やったぜ」
k「Cだわバカタレ。」
g「というかチータラにちくわってスイーツ感よりツマミ感強かったですね」
PM4:00 ちくわに合わせる和の心
続いては発案者のしゃろ、購入していた具材は抹茶味のものばかり、魚と抹茶の相性やいかに…?
ゆつべにの端末でParadigm:Reboot体験会をやっていると
し「出来た!」

しゃろのパフェレシピ
所要時間1時間半(その内準備が1時間15分)
準備
1.抹茶ケーキの材料を入れて炊飯器のスイッチを入れます。(下記レシピ参照)
1.最下層に抹茶プリン(60cc位)をクラッシュさせながら入れ、その上からコーンフレーク(プレーン)を敷く
2.ちくわ1本分(ハーフカット)、焼き上がった抹茶ケーキ、イチゴ(ハーフカット)2つ、バニラアイス(1/2すくい)をいれ、空いたスペースに生クリームとチョコレートソース(推定2cc)をかける
3.お好みで抹茶パウダーをかけて完成

ちくわパフェを和スイーツと解釈した逸品、果たしてそのお味は…?
全「いただきまーす」(パクっ)
g「…美味くないですか?」
し「え!?ほんと!?」
ゆ「うん、美味い」
k「考えてみれば天ぷらとかに抹茶塩とかつけるから、海鮮系と抹茶の相性ってそんなに悪くないのかも」
し「確かに、美味しいw」
k「しかも見た目もちょっと良いよね」
ゆ「プリン入るとパフェ感が上がる」
g「おれはさっきのゆつべにさんのフォルム好きですけどねw」
k「そして炊飯器ケーキがまあまあ美味い」
し「『しゃろが炊飯器で簡単に焼き上げてました』って書けよ?絶対ね?」
余談ですがちくパの歌詞に
ちくパの歯ごたえ お手前 パパパグーパーチョキパー(勝負めう!)
このお手前、もし正しくは「お点前」であったとすればここに抹茶の存在が示唆されていたのでは…? 喫茶シャノワールって和カフェだったのかな
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採点タイム(しゃろ)
kitchen:
忠実度:7 若干落ちるが十分忠実である
パフェ度:9 下のプリン→フレークの層が◎
ビジュアル:7 綺麗だが少し不恰好
味:8 これはすごい発見です
主役感:8 明らかにちくわが仕事をしている
合計:39点
ゆつべに:(音声取れてませんでした…)
忠実度:8
パフェ度:9
ビジュアル:8
味:7
主役感:8
合計:40点
Gibson:
忠実度:7
パフェ度:9
ビジュアル:7 ゆつべにさんの方が好きなので
味:8 大前提として統一感あるおいしさです
主役感:5 抹茶が強いので
合計36点
総合点:115点
g「いや、美味かったですもん」
g「抹茶にするだけでこんな美味しいんですね」
k「ちくわの入れ方を複数箇所に変えても良いのかもね。輪切りと大きいのが入ってる、とか。」
ゆ「今後の参考になりますね…」
PM 5:00 ついにkitchen、ちくパに挑む
最後は私の番です。ここまでのちくわ知識を踏まえて作っていこうと思います。
kitchenのパフェレシピ
所要時間1年8ヶ月と20分(桃鉄内時間を含む)
準備
1.トマトジュース(120cc)とビール(120cc)を混ぜてレッドアイを作り、弱火にかけながら粉ゼラチン(5g)をダマにならないよう入れる。
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(名無しさんに教えてもらった)
2.そこにジンジャーエールを10倍濃縮したシロップ(というか飴みたいになった)を20cc溶かし入れる
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3.タッパーに入れて冷蔵庫で3時間置く。
4.酒(大さじ1)、醤油(大さじ2)、味醂(大さじ1)を軽く煮切って、そこに三温糖(大さじ10〜12)を溶かし入れる。→みたらしソースを作る
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g「パフェ感なら高得点ですね」
5.歌舞伎揚(今回はばかウケで代用)をジッパーに入れて、粉々一歩手前までグーで殴って砕く
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6.バター(10g)を電子レンジ(600w1〜2分程度)に入れて溶かしバターを作る
準備終了
1.最下層にレッドアイゼリー(40cc)をクラッシュさせながら入れ、その上にマスカルポーネチーズ(40g)、細切れにしたちくわ(1/3本分)を層状に入れる。
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2.生クリームにみたらしソースを小さじ5〜7程度混ぜ込む。この時みたらしソースが小さじ1ごとに馴染むようきちんとかき混ぜる。
3.細切れちくわの上にみたらしクリームを1重に重ねて、砕いた歌舞伎揚(2つまみ)をまぶす
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4.溶かしバターにイチゴ(3mm幅にスライス)を3枚潜らせ、歌舞伎揚の上に乗せる
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5.ちくわ(1/4本)を斜めに3mm幅にスライスした物を残ったみたらしソースに漬けてからイチゴの上に乗せる
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6.空いたスペースにみたらしクリームを2重に添えて、その中にちくわ(5/12本)を差し込むと…
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完成!!
さて、最長製作時間の逸品のお味は…?
k「出来た〜疲れた〜」
ゆ「もうお前が優勝で良いよw」
k「食ってから言えよw」
全「いただきまーす」(パクっ)
ゆ「美味いな…ww」g「wwww」
k「マジで!?」
g「いや、みんな重ねただけの中、1人だけ料理してたんで、そうなるだろって感じですね」
k「(一口食べて)え!?美味くないか?!」
g「いや、めっちゃ美味いっすw」
g「普通にスイーツ」k「めちゃめちゃ美味い」
し「この下の層は?」
k「下から順にレッドアイのカクテル、マスカルポーネチーズ、細切れのちくわとなってて、甘い口にさっと酸味と苦味を出せるようにして飽きが来ないようにしています。食べてみ?」
し「ふーん…w」
g「パティシエさんがいる」
ゆ「チータラとか持ってきてごめん…」
g「という訳で、こちらおいくらでしょう?」
k「wwwww」
ゆ「あの…全然椿屋カフェとかにあって良い」
採点タイム(kitchen)
ゆつべに:
忠実度:6 はっきり言ってここだけ。「生クリームが違う」「アイスない」「バナナない」「チョコソースもない」せいぜいイチゴは入っているが、電波ソングあるいはメタルであるこの曲とはあまりマッチしていない
他?
パフェ度:10
ビジュアル:10
味:10
主役感:9
合計:45点
ゆ「以上です。」k「やった〜」し「www」
Gibson:
忠実度:6 ほぼ同じ理由です
パフェ度:10
ビジュアル:10
味:9 甘党な自分はカクテルだけ苦手で…
主役感:9 聖剣エクスカリバーみたいな刺さり方が良かったです。
合計:44点
しゃろ:
忠実度:5 甘さの系統が少し異なっていたので
パフェ度:9
ビジュアル:10
味:
し「味はまあ…うーん」
k「1人だけ口に合わなそうだったんだよね」
g「まあ下のカクテルは分かります」
ゆ「好み分かれる味だよね」
し「カクテルもだし、そもそもみたらしクリームが苦手で…」
k「え!?じゃあ全部ダメやん!w」
ゆ「思いっきり刺さってねえw」
k「全然食わんと思ったらそういうことかw」
し「まあでも食えない食材が食えてるので」
味:9 ←本当かよ???
主役感:10
合計:43点
総合点:132点
g「1人だけ熱量違いましたもん」
g「全員忠実度だけ落ちてそれ以外MAXですね」
ゆ「ちくパにjazz mixがあれば完璧だった」
全「wwwwww」
ゆ「では、最下位の私はちくパyvya mix(MAS-D)をプレーさせて頂き…」
k「今考えるとなんだチータラパフェってww」
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会ったら「チータラパフェ先輩」と呼んであげてね。
最後に、結論。
いかがだったでしょうか、最初に出した考察から「生姜/トマト/バター/チーズ」を使用しました。
生姜/トマト/ちくわ全てと合うビールを用いてレッドアイゼリーを作りました。また全体の中和を兼ねてマスカルポーネを入れております。
また、タラの煮付けに着想を得て酒醤油みりん、スイーツなので大量の砂糖で生クリームをみたらしクリームに変えました。
途中「イチゴとちくわの相性」というヒントを受けたので、咄嗟に双方の尖り方を「溶かしバターとみたらしソースで緩和させる」事でさらに相性を良くしました。
結果的に自分は大満足ですし、ここまでやらなくても抹茶スイーツにすればかなり良い線に行ける、というお手軽ルートも見出せたのは個人的にちくパ界隈に良いブレイクスルーを起こしたのではないでしょうか。
という事で、
結論:ちくパは本気出したら美味しく作れた
(但し、個人差アリ)
是非、今回のレシピで興味あったものはご自身の手で確かめてみて下さい。最後に今回使用した『百年ちくわ』のURLを貼っておきます。
ちくわの最高級品、音ゲーマーであれば一度は食べて欲しい味でした。是非ご賞味あれ。
以上kitchenでした、それでは。