【予想ドラフト】オリックス・バファローズ担当としてこんなことを考えました。
こんにちは、シュバルベです♪(´ε` )
ドラフト会議前に開催された予想ドラフト「#ヨソドラ」にオリックス担当を2年続けて担当させていただきました。オリックスの現状の分析を行い、本年のドラフトで獲得する選手を本気で予想する。割と果てしない作業なのですが(笑)、主催かつホークス担当でもあるARAさんには頭が上がりません。
チームは以下のメンバーで構成しました。
でぃーださん(@Dee_bbyS)
ろうさん(@KNDKZYK_58)
お若。さん(@yakiniku_teppan)
やまのげんしさん(@yamanogen)
多大な時間と労力を割いていただいたことに感謝してもしきれません!ありがとうございました🙇♂️
指名の結果は以下のようになりました。
1位 小園健太P(市立和歌山)×
→外れ1位 山田龍聖P(JR東日本)
2位 米山航平OF(市立尼崎)
3位 久保田拓真C(関西大学)
4位 畔柳亨丞P(中京大中京)
5位 野口智哉IF(関西大学)
6位 岡田悠希OF(法政大学)
【育成指名】
1位山本大揮P(九州国際大付)
2位長谷川稜佑P(青森大学)
3位川口真宙IF(高梁日新)
各選手の寸評などはこちらのツイートに記載のスプレッドシートをご確認ください🙇♂️
今回のnoteでは、オリックス陣営がどんな考えで予想ドラフトに臨み、どんな選手を想定していたの?という部分に触れたいと思います!
■先発投手
・主ローテ:<右>山本、(山岡) <左>宮城、田嶋、山﨑福
・谷間:増井、竹安
・二軍ローテ:<右>山下、山﨑颯、本田、榊原、東※育成
日本を代表する右腕山本由伸投手を筆頭に、高卒2年目の宮城投手、左腕の田嶋投手、山﨑投手の4人で構成されるローテーションは安定感抜群。2年続けて故障離脱してしまった山岡投手を加えた5人は、怪我さえなければリーグでも屈指の先発陣だと言えるでしょう。
5,6番手としても前半戦はベテランの増井投手が、現在は竹安投手・山﨑颯投手・本田投手の3人がやり繰りをして、しっかりゲームを作ってくれているのでオリックスの育成力は素晴らしいです。
その一方で、山﨑颯・本田の2投手を一軍に送り込むと二軍の先発でプロスペクトと呼べる投手はルーキーの山下投手ぐらいで、全体の総量として先発投手の枚数はまだ少ないと言えます。
山本投手のMLB志向もあり、次世代のエース候補には今年のドラフトで1位を割くべき、それが陣営内の総意となりました。
筆頭は高卒BIG3の中でも小園健太投手(市立和歌山)で、競合の価値はあると判断しました。次点では山田龍聖投手(JR東日本)を挙げており、その理由としては現状のローテ左腕の中に混ぜても差別化が出来るという点で推していきました。抽選が外れても今年は大学生の先発左腕というカテゴリーは充実しているので、山田龍聖⇒(隅田知一郎)⇒桐敷拓馬という外れルートを考えていました。
その場合は将来先発を任せうる速球派の高卒投手を中位で指名する、という構想を描いていました。
想定選手:小園健太(市立和歌山)、山田龍聖(JR東日本)、桐敷拓馬(新潟医療福祉大学)// 畔柳亨丞(中京大中京)、石田隼都(東海大相模)、山本大揮(九州国際大付)
■リリーフ投手
・Aチーム:<右>平野、ヒギンス、比嘉 <左>富山
・Bチーム:<右>澤田、村西、吉田凌、漆原 <左>能見、海田、山田
オリックスはリリーフ陣に弱みを抱えており、今年のリリーバー防御率はリーグ下位。クローザーこそベテランの平野投手が固定されましたが、7~8回を担う勝ちパターンは固定できず流動的な運用となっています。
若手投手の中で、45試合に登板し18ホールドを挙げている富山投手、34試合に登板している漆原投手の2人はこの1年で大きく伸びた選手で、特に漆原投手はもともと育成指名だったことを考えると戦力化に成功したと言えます。
リリーフについては、フレッシュな左腕が不足していることと、球速×一定のコマンドに長けた選手が不足していること、この2点の補強が課題だね、となりました。外国籍選手の獲得で速球派リリーバーが補われることを考えると、特に左腕については先発もできるスウィングマンがドラフト中位〜下位で獲得できればいいと考えています。
想定選手:黒原拓未(関西学院大学)、鈴木勇斗(創価大学)、伊藤稜(中京大学)、森翔平(三菱重工WEST)、石森大誠(火の国サラマンダーズ)
■捕手
・一軍:若月、伏見
・入替運用:頓宮、松井
・二軍:中川拓+育成選手
オリックスの支配下捕手、実は5人しかいません。さらに順調にいけば伏見選手が来年、若月選手が再来年にFA権を獲得します。権利の行使の有無は分かりませんが、頓宮選手の起用が再度一塁中心に戻りそうな中、外国籍で補うこともできない捕手の支配下5名体制はリスキーだと言えます。
昨年高卒の中川拓選手を獲得していること、若月・伏見のいずれかでもFA権を行使すれば最短で2年後の開幕には代役が必要なことを考えれば、大卒で守備に重きを置いた捕手の獲得が3~4位で必要になるでしょう。
想定選手:古賀悠斗(中央大学)、久保田拓真(関西大学)、福永奨(國學院大学)、猪田和希(JFE東日本)
■内野手(一、三塁)
・一塁:モヤ、T-岡田、大下
・三塁:宗
昨年まで壊滅的だったサードに宗選手が定着しGG賞並みの高い守備貢献を続け、打撃も二番打者としてオリックスの中核を担うようになった画期的なシーズンとなりました。一方、一塁手はモヤ選手・T-岡田選手の2人で26本のホームランを放っていますが、OPSは共に.800を下回り他球団の一塁手と比べて弱点となっています。
外国人選手で最も埋めやすいポジションではあるので、来年すぐに対処するにはオフの外国籍獲得が一番です。一方で、二軍を見ても一三塁のコーナーポジションの打力には弱みを抱えています。一軍は今年リーグで最多のチーム本塁打を放っている一方で、二軍は年間24本で最下位。コーナーポジションの選手で一向に構わないので、ドラフト上位枠を使った将来の中軸打者の獲得は必須でしょう。
特に、左打の選手でパワーツールに長けた打者はチームに少ないので、高卒左スラッガー候補に狙いを定めました。来田選手が早くも一軍の土を踏み結果も出しましたが、本質的には中距離ヒッターだという考えのもと、彼とも異なる飛距離を求めた結果の考察です。
想定選手:阪口樂(岐阜第一)、米山航平(市立尼崎)、田村俊介(愛工大名電)、前川右京(智弁学園)
※米山選手・前川選手は外野がメインですが、将来の中軸打者という意味で便宜的にこの一三塁の項目に入れました。
■内野手(二遊間)
・二塁:安達、太田、西野、宜保、(大城)
・遊撃:紅林
高卒2年目の紅林選手が開幕ショートの座を掴むと、レギュラーシーズンを走破。10月に2桁本塁打に乗せ、ショートというポジションを考えると過去に類を見ないほどの活躍を見せています。
昨年までショート筆頭だった安達選手は二塁にコンバート。その守備力は視野が変わっても健在で、UZRを積み上げています。安達選手は病気の影響で年間100試合がボーダーとなる中、高卒3年目の太田選手も開幕一軍を勝ち取りましたが結果を残せず、大城選手は8月に右膝の十字靭帯損傷の大怪我で離脱するなど、二遊間も隠れたウィークポイントです。岡崎選手が後半戦で支配下登録されるなど内野の枚数を増やしましたが、一軍クラスの打力を兼ね備えた選手となると、二遊間は安達・紅林の2名のみとなります。
ただ、今年のドラフト市場では二遊間の選手が不足気味で、守備か打力かどちらかは特化していない選手でないと宜保・廣澤・岡崎の3選手と差別化できない点から優先度は低いと考えました。外国籍選手で埋められないポジションのため、もし補強があるとすればトレードになるのかなぁと思います。
打力のある選手が指名の中で残っていれば指名の可能性は有り、というステータスでしょう。
想定選手:野口智哉(関西大学)、粟飯原龍之介(東京学館)
■外野手
・両翼:吉田正、杉本、T-岡田
・中堅:福田
・守備走塁:小田、後藤、佐野晧
最後に外野手です。福田選手がセカンドからセンターにコンバートされたこと、杉本選手が覚醒し年間30本塁打のスラッガーになったことなど、トピックスの多いカテゴリーです。吉田正尚選手は安定して首位打者を狙える球界屈指のバッターですが、山本由伸選手と同様にMLB志向のある選手である点は留意が必要です。
代走・守備に関しては小田選手を筆頭に枚数は多いですが、センターのレギュラーにコンバート1年目の福田選手が完全に嵌っていることからも層の厚さという点では疑問符が付きます。DH制を活かして各ポジションの選手に休養を与えてパフォーマンスを最大化するべく、中堅手としてスタメンを張ることのできる第4外野手は補強ポイントになるでしょう。
右投左打のセンターについては今回候補が大学生・社会人で複数いるため、中位~下位での獲得を目指したいところです。
想定選手:川村友斗(仙台大学)、岡田悠希(法政大学)、中村健人(トヨタ自動車)、向山基生(NTT東日本)、早野僚馬(日本生命)、佐藤拓也(JR東日本)
■さいごに
今年も予想していましたが、どうなるでしょうねw結果は今日、分かります!全正解するつもりではやっているので期待と不安が入り混じっています。
今回のヨソドラも難しく、激論交わされることも多々ありましたが、担当が本気で考えた結果の指名なので大満足です!全ての指名の責務は私にありますので、何かあればお問い合わせください。
11日、運命のドラフト。いざ。