一勝を当たり前の物に。2022年東大野球部の振り返りと最下位奪出への展望。~投手編~
こんにちは、シュバルベですᕙ( ˙-˙ )ᕗ
11月6日で2022年の東京六大学野球がシーズンを終えました。今年は明治大学が春秋連覇。神宮大会でも優勝を果たし、東京六大学野球の強さを全国に再度知らしめてくれました。
そんな東京六大学野球連盟において、異質な存在である東京大学。昨年2勝を挙げその先端的な取り組みにも注目があつめられましたが、今年も1勝3分を記録することができました。
春と秋の順位表はこちら。
春季リーグの早稲田戦での2試合連続引き分けは今思い返しても喜びあり悔しさありのカードでした。このカードに照準を合わせていたとTBSのテレビ番組「バース・デイ」で話していましたが、ここで1勝していればその後の試合の結果も更に良い方に変わっていたかもしれませんね。
21年度副将で三菱自動車岡崎にて硬式野球を継続している井上慶秀選手は「僕の野球人生」で次のように言い残しました。
甲子園出場かつプロ注目選手がゴロゴロ在籍する5大学に対し個の能力では当然劣りますが、幸い野球はチーム戦。今年も1勝を挙げ、昨年御の勝利の価値を保てた点は非常に喜ばしいことでした。
しかしながら、今年の東大野球部の目標は「最下位脱出」。その目標は未達であり、これからに残された宿題でしょう。
春・秋ともに結果を見ると、最下位脱出には勝ち点1が最低限求められます。春5位の早大が3勝、秋5位の法大が4勝していることからも、1カードに2勝+残り4カードで1勝以上、これが現実的な最下位脱出の条件となります。
本noteでは2022東大野球部の戦いを振り返るとともに、チーム2023が最下位から「奪出」するために何が必要なのか、考えてみたいと思います。
1.はじめに:東大の投手を他大学と比較する
まずは六大学の中での東大の投手の位置づけから見ていきましょう。
防御率はリーグ最下位の6.65。中でも奪三振率が低く、リーグ唯一の1ケタ台です。与四球率もやはりリーグ最下位ですが、こちらは5位法政大学との差が1.8%とそこまで開いていません。
WHIP(1イニング当たりの与四球+被安打)は2.05、つまり1イニングに2人以上のランナーを平均して出してしまっており、他大学とは大きく差がついてしまっています。5位法政大学とも0.7近く開いてしまっており、被安打の多さがこの数値の悪さに直結しています。
また、HR/9(9イニング当たりのホームラン数)は0.87。被弾も他のチームに比べて多くなっていますが、1試合に1本を切る本数に抑えています。
それでは過去のシーズンと比べてどうだったのでしょうか。2020年春~2022年秋までの6シーズンの比較は次の通りです。
まず2022年は春よりも秋の方がすべての数値で好転しました。秋季リーグでは奪三振率は10%に達し、WHIP1.93で2.00を切っています。
ただ、他のシーズンと比べて奪三振率は春・秋共にやや低く、WHIPも良いとは言えません。
HR/9はバラツキがあるものの、やはり1.00を上回るシーズンが半分あると東大の得点力を考慮すると厳しい試合が増えてしまいます。
リーグの中で奪三振が少なく、被安打が多いため、多くのランナーを常に背負ってしまっている点は長年の悩みであることが分かります。
ただし、フィールド内に飛んだ打球の結果は、投手以外の要因も多分に影響してきます。DER(defensive efficiency ratio: 本塁打とファウルを除く打球のアウト割合)という指標で2022年の各チームを比較してみましょう。
他の5大学が.700を超えている中、東大はDER.630と大きく乖離が見られます。NPBでこのDERを見てみると、12球団がDER.692~.725の中に収まっており、東大のDERは特に低いことが分かります。
これはチームとしてフィールド内の打球でアウトを取り切れていないことを意味しています。分解すると、それは相手打者の打球速度が速く野手の追い付けない範囲にボールが飛んでいるか、野手の守備範囲が狭く安打が生まれやすくなっているか、あるいはその両方かに帰結していきます。
現在、東京六大学野球の各チームは神宮球場に設置されているHawkeyeのデータを活用できるはずですので、細かい分析は当然やっていると思われますが、東大と他大の選手の個の能力にどうしても依存する打球速度と守備範囲の差をどう埋めていくかが今後重要になっていくでしょう。
ただ、ここまで出してきた数値は確立や平均値として算出されるもので、数字を良化させることはあくまでも手段に過ぎないことを念頭に置く必要があります。
東大が目指すべきもの=最下位脱出をするという目的だとするならば、数値が悪くなろうとも同一カードで2勝して勝ち点を取ればよいのです。
とはいえやはり目安は欲しいですよね?野球は9回を終わった時点で相手チームよりも多くの点数を取っているチームが勝つというルールです。2022年、東大が経験した24試合の得点と失点は次の通り。
春季リーグでは、1試合の平均得点2.1点に対し、平均失点は8.3点。
秋季リーグでは、1試合の平均得点2.4点に対し、平均失点は6.9点。
得失点差を均すとー5.375点という大きなギャップが生まれてしまいます。
しかし、上記の試合内容の通り、慶大戦の20失点や春の16失点×2なども平均値の中には入っています。ここで見るべきは中央値(順位が中央である値)で、この中央値を上回る得点と下回る失点でゲームを作れれば「いい試合」が出来るようになるはずです。
春季リーグでは中央値は軒並み平均値に近く勝利まで遠かった一方で、秋季リーグでは失点の中央値が4.5点。平均値とは2.4点の乖離が出てきています。
東大の勝利を増やすために取るべき点数と、抑えるべき点数。それを考えると次の結論に至ります。
投手は1試合で3点以内に抑える試合を増やすこと
野手は1試合で5点以上を取れる試合を増やすこと
どちらもハードルは非常に高いことは間違いないのですが、実際に投手が3点以内に抑えた試合では1勝3敗2分(敗戦はいずれも1点差)、野手が5点以上取った試合では0勝2敗1分。
勝利または引き分けの試合はいずれもこのどちらかの条件を満たしており、今後の東大を見て行くに際しても有効な目線の一つになるのではないかと考えています。
2.2022年の東大投手陣を振り返る:光る「偉人」の存在
ここからは個別の選手を見て行きましょう。2022年に登板した投手の成績は次の通りです。
主戦投手は11先発を果たした井澤駿介投手(札幌南④)。
秋のリーグ戦では7先発中5度のQS(6回3失点以内)を達成する働きを見せ、チームとしても念願の先発勝利も挙げました。井澤投手はチームの全投球回の40%近くを一人で消化しており、4年間通して投げてきた通算178イニングは直近10年の東大投手の中で2番目の多さを誇るまさに「偉人」の働きでした。
最終戦の法政大学戦では9回表のラストマウンドに上り、学生時代最後のボールで三振を奪ったシーンは多くの東大ファンの記憶に残ったでしょう。
プロ志望届を出すも指名漏れしてしまいましたが、先日社会人の名門NTT西日本での硬式野球継続が公式HPで発表されました。慶應義塾大学の堀井監督も絶賛するカットボールを武器に、さらに続く野球人生を追いかけていきたいなと思っています。
2戦目以降の東大の先発投手は春と秋で変化が見えました。こちらが春~秋24試合の先発投手です。
春・秋24試合で井澤投手以外の先発投手がQSを達成したのは10月2日の鈴木健投手の7回1失点のみ。春季リーグはブルペンデー的に細かい継投で繋いでいった面はありますが、やはり2戦目以降の投手は課題となりました。
春季リーグでは小髙峯頌大投手(筑波大附④)・綱嶋大峰投手(筑波大附④)を中心に4年生が先発を任されるケースが多く、井澤投手の先発としての登板機会は各カードの1回戦に限られていました。
特に綱嶋投手は5月2日の早大戦で3イニングを4奪三振無失点。前日の引き分けの試合でもリーグ戦初登板で2回無失点と早大打線を封じており、このカード最も印象に残った投手です。小さなテイクバックからややアームアングル低めで投げこむスライド成分の大きなスライダーは、並居る六大学の強打者を幻惑していました。
秋季リーグでは井澤投手が4戦連続先発登板を果たしており、最終戦の西山慧投手(土浦一④)を除くと、残りの試合で先発したのは松岡由機投手(駒場東邦③)と鈴木健投手(仙台一③)の3年生コンビでした。この力ある3年生コンビについては後ほど詳しく書いていきます。
こうして多くの投手の名前を出してきましたが、西山投手・松岡由投手のMAX145km/hを筆頭に左右問わず東大投手陣の球速が上がり、130km/h後半まではどの投手も投げることが出来ているのは一昔前を考えればとても凄い事です。
西山投手は2年生の時から井澤投手とともに先発の両輪としてチームを牽引しており、最終戦の先発を任されたその試合で140km/hを常時超えるようなピッチングが出来たのはとても良かったです(語彙力)。
まだ他大学との球速差はあるものの着実に縮まってきていますし、ここ数年東大野球部が取り組んでいるトレーニングの成果は明らかで、継続することでこの力を伸ばし勝利を増やしていくことが出来るでしょう。
先発投手を中心に書いてきましたが、多くのリリーフの役割を担った投手にも多くの登板機会がありました。
リリーフで光ったのは齊藤祐太郎投手(筑波大附④)。
秋季リーグでは6試合7.2イニングを防御率0.00。サイドスローに近いアームアングルから左右の幅で勝負し、多くのゴロを築いてきました。
左腕の木戸健介投手(学芸大付④)も最後の秋に初出場を果たすと、ダイナミックなフォームから繰り出す力強いストレートを見せてくれました。
こうした投手がビハインドゲームでも試合を壊さずに投げたことで、松岡由・鈴木健の2人の三年生投手を大事な局面でマウンドに行かせられることが出来たと考えると、年間1勝3分という結果は投手陣の頑張りが大きかったと感じます。
3.個の力以外の模索:東大の投手運用
2022年に東大が1勝を挙げることが出来た9月17日の慶大戦。この試合では、井澤投手が6回2失点、後続の松岡由投手が3回1失点。4-3と1点差の僅差をモノにすることが出来ました。
相手チームが大学の意地をかけて襲い掛かる終盤のプレッシャーを松岡投手が跳ね除け、3イニングを萩尾選手の1本塁打1点に抑えた熱投は、来年のことを考えても非常に意義深いものでした。
先の章でも書きましたが、同一カードで2勝することは簡単ではありません。
当然、先発投手でQSを達成できるような投手が2人いれば良いのですが、個の能力頼みとなるとどうしても東大はスタートラインからどうしても不利に立たされてしまいます。
投手が3失点以内でゲームを終えること、これが出来れば必然的に「いい試合」になると1章で書きましたが、個の能力の向上以外でも何か手段はないか考えてみましょう。
2022年のNPBセントラルリーグでは、先発投手指標の最も悪い東京ヤクルトスワローズが連覇を果たしました。その中で注目されたのはクローザー出身の高津監督による「ゆとりローテーション」や、中継ぎの連投防止によるパフォーマンスの最大化です。
大学野球においては未だ投手の運用という点は深く考慮されていないのかな、と他大学を見ていても感じますが、果たしてどうなのか。そこに勝機を見出せるのか、考察してみましょう。
春季リーグと秋季リーグ、東大の投手の運用は次の通りです。
一般的に、投手は連投が続くほど疲労によりパフォーマンスは落ちていきます。大学野球は週に最少2日なのでNPBの登板管理よりは負担が小さいと予想されるものの、3戦目に突入していくと週単位でも登板が嵩むケースは出てきます。
東大の試合単位での連投から見てみましょう。
春季リーグでは、4月30日から始まった早稲田とのカードを境に一気に登板が嵩みました。中でも松岡由投手と西山投手は5戦連続登板を果たしており、まさにフル回転でした。
シーズンで9人の投手に登板機会を与えている点は他大と比べても枚数を増やそうとする意図が見えていますが、その試みは特定の選手からの依存の脱却まではいけなかったと見るべきでしょう。
ただ、エース井澤投手を温存しブルペンデー的に投手を6人以上注ぎ込んだ5月2日・8日・10日はいずれも中盤まで競った試合を展開しており、短いイニングで目先を変え続ける継投は今後も検討に値するでしょう。
秋季リーグでは中継ぎ陣の連投は大きく減り、卒業前のラストシーズンで奮起する井澤投手に懸ける起用が目立ちます。松岡投手は春季リーグと変わらずフル回転で、既に書いたように井澤→松岡の継投で慶大戦に勝利しました。
秋の防御率0.00だった齊藤祐太郎投手は春に比べて連投が無くなり、高いパフォーマンスの維持に成功しています。ただし、松岡由投手は春の5戦連続登板中に自責2と連投でも好投を続けており、連投がパフォーマンス低下に即時的に繋がるわけではありません。
2試合ずつで回っていけば最大12日間試合がないこともあり(オープン戦は組みますが)、大学野球のリーグ戦における連続試合登板数と疲労の度合いはもっと多くの例を探らなければなりません。
他のチームも見てみましょう。春5位の早大、秋5位の法大を抜ける隙があるのか、そんなことを念頭に2チームの各シーズンの登板表はこちらです。
まず春の早稲田大学ですが、最多で三連投。少ない球数で長いイニングを投げられる加藤投手の存在は大きいですが、やはりNPBで活躍した小宮山監督の投手運用は管理されているなと思わされます。
開幕投手を任された齋藤投手の離脱後は中森投手・清水投手を先発に抜擢し、秋には早慶戦で先発登板を果たした鹿田投手らにも中継ぎの経験を積ませるなど特定の投手に負荷がかかりすぎないような運用が目立ちます。
一方、秋の法政大学は尾崎・篠木・吉鶴の三投手が3戦連続ないし4戦連続の登板を行っています。リリーフ右腕の塙投手も3連投をしていまずが、その他の投手の登板機会が少なく、特定の投手に負荷が集まっています。
東大および、春の早大、秋の法大と4つの投手運用を見てきました。東大では大黒柱の井澤投手が卒業し、今年以上に来年の投手運用は重要になってきます。個人の登板数ないし球数を減らすことでパフォーマンスの向上に繋がるのか、その結果投手が1試合を3点以内に抑えることが出来るのか。来季も検証していきたいですね。
次の章では来季の投手の見通しを書いていきます。
4.来季へ向けて:最下位から奪出するために必要な投手力
2023年シーズン、どうすれば同一カードで2勝できるのか。投手の考察のまとめとして、この章では来年の事を少し考えてみましょう。
投手陣は左右の柱を中心に回っていくことが想定されます。
副将に就任したMAX145km/h右腕の松岡由機投手と、安定して140km/h前後のストレートを投げる左腕の鈴木健投手の2人です。
既にリーグ戦での先発登板も複数回こなしており、僅差の場面でのリリーフ登板など経験値も十分で、投げているボールは他大の投手と比べて見劣りしません。
二人の奪三振率・与四球率は3年の春と秋で次のようになっています。
松岡投手は秋季リーグで16.9K%と一気に奪三振率が向上しました。高めのストレートで空振りを取れるようになり、さらに落ちるボールはスプリットチェンジ的な独特な軌道で打者が反応しづらい球となっています。クイックモーションをこのオフシーズンで磨くことができればすぐに勝てる投手に伸びていきそうな予感が漂います。
鈴木投手は春に比べて秋に防御率・与四球率を改善。10月2日の早大戦では8安打を浴びるも7回1失点と粘りのピッチングで、しかも89球に球数も抑えて自身最多イニングを投げることが出来ました。
東大の投手の枚数を現実的に考えると1カード2連勝で3戦目に持ち込ませないことが望まれます。松岡・鈴木の両投手が2戦続けて試合を作り、リリーフで抑え込めれば最高の展開でしょう。
彼ら2人が先発に回るとリリーフのプレッシャーも上がっていきます。今年の勝利試合は松岡投手が最後を締めており、その役割を誰が担うのか、という点です。
この秋リーグ戦初登板を経験し来季井澤投手が着けていた背番号「11」を背負う平田康二郎投手(都立西②)と、東大の二刀流こと鈴木太陽投手(国立②)の2人には期待が集まるでしょう。
ともにリーグ戦で140km/hを計測しており、やはり終盤のリリーフとして出る投手には球速≒空振りを取れることを求めたいです。
この秋のフレッシュリーグや夏に行われた七大戦ではともに先発しており、オフ~来春のOP戦の内容次第ではこの2年生投手がリーグ戦でも先発のマウンドに上がることも十分考えられるでしょう。
一方、齊藤祐太郎投手や綱嶋投手のようなサイドスローに近い目先を変える投手も居て欲しい存在となります。この候補としては右サイドスローの渡辺向輝投手(海城①)や右スリークォーターの森岡舜之介投手(渋谷幕張②)に期待がかかります。
とはいえ、自然と松岡由投手・鈴木健投手に負担が集まることは必至で、彼らのパフォーマンスが落ちてくる時期は絶対に来てしまうはずです。
どこかで今年の春季リーグのようなブルペンデー的な運用は行うことが想定され、大量失点することなくその試合を乗り切るには、リーグ戦未登板の新4年生投手の活躍が不可欠となります。
フレッシュリーグで登板経験のある左腕の小島舜平投手(ラ・サール③)や青木麟太郎投手(筑波大駒場③)、右では三田村優希投手(奈良学園登美ヶ丘③)らがリーグ戦で躍動すれば勝ち点奪取も決して絵空事ではないでしょうし、松岡・鈴木のどちらかをリードした状態で後ろで出せれば勝率は上がります。
今年の春の早稲田戦ではないですが、注力して勝ち点を取るピークをどこに置くか、そこをオフに練って欲しいですね。
5.さいごに
井澤投手を中心に良く投げた投手陣だったと思いますし、特に秋は失点の中央値4.5点まで踏ん張れたことは非常に頑張ったなと感じます。
どの投手も球速が上がり、打者とゾーンの中で勝負できるようになっていったこと、これが大学で年次を経ていく中での成長を感じさせて嬉しかったですね。
フレッシュリーグで勝利に貢献した下級生の突き上げも期待できますし、来年もやってくれるでしょう。タイトルの「奪出」は23年チームのスローガン。勝利を奪い、最下位から脱出を果たして欲しいですね。
改めて4年生はお疲れ様でした。毎週末楽しい思いをさせてくれて感謝しかありません。
最後に4年生投手陣の写真を掲載してこのnoteの締めとします。野手編は年明け後に投稿予定です。
お読みいただきありがとうございました🙇♂️
みなさま良いお年をお迎えください、そして来年もよろしくお願いいたします!🎍
#11 井澤駿介
#13 西山慧
#15 小髙峯頌大
#17 古賀拓矢
#19 綱嶋大峰
#20 岸野亮
#21 木戸健介
#23 齊藤祐太郎
■出典
写真は筆者撮影のもの。