にゃるほど

自分の身体感覚が向上してくると、相手の身体状態も目視で分かりやすくなるな。
リハビリ職で働いていた頃からなんとなく思っていたけど、やはり自分を理解するほど観察眼も向上するんだな。
科学的な説明はできないけど……


さておき、「身体が楽になる方の声をきいてみる」といったセッションを試しにやってみたら意外にハマって良かった。
自身の身体が楽になる状態を知っていたクライアントだったので、そのおかげだと思う。
これがなかなか身体を緩ませることに無意識的な拒否感や抵抗感がある人だと難しいんだろうな~~

私がそうだったから思うけど、「自分は楽になってはいけない」「頑張り続けないといけない存在」みたいなことを前提としている人はより身体が硬くなりやすいのでは疑惑。
人にはホメオスターシスが備わっていると考えれば、緩んだ身体を作ることは可能なんだが、それができると信じ切れない、力を抜けるはずがない、と思い込んでいると自己回復能力が減ってしまう印象がある。

厄介なのはその前提や思い込みを握りしめていることを本人はまったく気づいていないこと。
それこそ無意識というか、色々思考するための土台も土台過ぎて疑うことがない。
てか、土台があることに気づいてない感じ?
本人的には自分を変えたいと思っているんだけど、土台がそもそも「変わることは無理だ」と思っていたらactionにつながらないというか……

私を例にすると、私の土台は
「頑張らない私が生きていていいわけない」
「何事も失敗するに違いない」
「誰にも認められないに違いない」
とかね……それこそ「ダメな私はずっとダメなんだ。変わるわけない」とも思っていた。

うーーん、土台とというより枠の方がイメージ近いかも。(↓図解)

図解


「変われるわけがない」という透明な枠があって、その枠から出ないように思考を制限している感じ?
枠の存在には気づいていない(気づきたくない)ので枠の中をうろうろするだけで終わってしまいやすい。
だから一生懸命考えて行動もしているのに変わった感じがしないし、またもとに戻っちゃった……なんてことが起きやすいのでは?????と仮説を立てておく。

それが良い悪いの話ではなく、その枠が強固であればあるほど身体にも出てきてしまって、硬さや痛みを緩和するのに時間がかかるのではないかな?
しかも思考で理解しようとしたり説明しようとすればするほど枠が頑丈になってより身体の過緊張もアップ…みたいな。
よく言われている「身体の状態は結果」の一つの要因??

【急な疑問】
体性感覚はジャッジするのか?
脳(海馬、偏桃体、前頭葉、言語野あたり)は互いに関係しつつ評価をくだしていそうだけど、皮膚感覚自体はどうよ?
あーーーでも、表在感覚脱失した人が屈曲反射がでなかろうと思うと皮膚や筋自体もジャッジしているよな。
いやそうそう、そうだよね。腱反射がなんでおこるかって腱紡錘がよ…て話じゃんね。(一人で納得)
社会的規範のジャッジではなく生命危機があるかどうかのジャッジだけど。
火傷をしないようにとか限界を超えて筋肉が伸ばされて断裂してしまうのを防ぐとかねぇ……
(屈曲反射→熱いものを触った時にパッと手を引っ込める動きとかのやつ
 腱反射→脚気の検査みたいに腱を叩くと足や腕がぴょん!てなるやつ
 どちらも脳神経をかえさず起きているので脳がジャッジしているわけではないはず。)

カサブタが出来るといった止血だってそうだな。
血を止めないと死ぬことを身体が知っているから血小板やフィブリノーゲンが勝手に働いているけど、あれ意識的にコントロールしているわけじゃないしね。
鳥肌とかもそうね。
人間の身体を思考だけでコントロールできたら病院いらんくなりそう笑
できません。し、内臓にしろなんにしろ勝手に生命維持する方向へ判断してくれるからこそ、ほかのことを「思考」してられるんだよな。
色々なことを考えていられるってそもそも身体に「余白」があるからこそなのかも。

いや~~でもそう考えると、自分が思考してコントロールできる範疇なんかたかがしれてるんだよな~思考で心臓止められないしな~~~
しかも思い込みの枠の中だけで考えいるとしたら随分狭い世界に生きているよな……そら状況打開もなかなか……

まぁその「枠」に気づいてしまうと、文字通り立ち上がれなくなる人もいるので気づかずにいるのも必死の生存戦略よね。
そこを融解していこうとするなら、まず安全・安心な環境が必須…て、これトラウマ治療的な話になってきたな。


なにが言いたいのか分からなくなってきた。

まとめるとね、身体の硬さがなかなか取れない人は「緩んではいけない」「楽になってはいけない」みたいな枠を無意識に作っているかもしれないね、てこと。
身体への外側からのアプローチだけでなく「枠」を溶かしていく作業も一緒に必要なんだろうな~と肚落ちした日でした。
思考や脳じゃなくて一回身体にすべてを預けてみる気持ちになれるといいね


おわり






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