院生から社会的自殺者へ
なんというタイトルだろう。
久々にnoteを開き、保存されていた下書きを開くと数ヶ月前のわたしの回想がそのまま記録されていた。
以下、わたしの回想が続く。
春すっかり去って、梅雨へ。爽やかとは言いがたい肌に張り付くようなこの空気に、思いを巡らせる。
昨年度修士課程を卒業してから、結局18年間学び続けたことに唖然とした。
その膨大な時間の流れのなかでは、義務教育が消え、教科書が消え、クラスが消え、さいごの2年間は生身ひとつだけだった。
ひとりになって、じぶんの空っぽさが痛いほど目についた。
いままで貯めてきたはずの知識はここでは通用せず、とりとめユニークな着眼点も、素晴らしい努力の跡もわたしの研究計画書のなかに見当たらなかった。
それでも知っているふりでもしなければ、考えているふりをしなければ、立ち止まってしまえば、ガタガタと足元が崩れていくと思った。
まわりと自分を比べ優位に立てるところを必死に見つけ、先生の顔色を見ては一喜一憂し、将来のために公務員の勉強をはじめ、読まない資料を永遠印刷し続け、賢いふりをして、笑顔を偽って、どんどん嘘を重ねた結果、ついに精神的な部分が抑えられなくなった。
もちろん昔からの性格的環境的要因や、ここ以外の人間関係もある。同好会のようなグループのリーダーをしていたこと、また年齢がバラバラのグループのリーダーし、器楽での音楽グループをはじめたこと、そして6年間続けた某ファストファッションでのアルバイトの存在があった。
今思えばなぜ引き受けたのかと思うけれど、ほとんどが「あなたにお願いしたい」というものだった。
唐突にここで終わっていた。数ヶ月前のわたしが何を綴りたかったのか、思い出せない。
ただひたすらに怒っているようにも思えた。
(つづく)