忘れ物を取りに帰った話
小学5年生の時。
家庭科の授業で。
ナップサック作りがあった。
私は裁縫セットを。
家に忘れてしまった。
全部忘れたのか。
中に何か入っていなかったのか。
覚えていないが。
私は家に取りに帰らされた。
5、6時間目の昼下がり。
田んぼ道を30分かけて帰る。
音楽と家庭科の担当のF先生は。
わかりやすく私を嫌っていた。
おばさん先生。
音楽の授業で私1人に歌わせて。
はいこれが悪い見本です。
と言われた事もある。
わかりやすくイケメンが好きで。
Dくんがお気に入りだった。
(のちにDくんはヤンキーになる)
私のへなちょこの容姿と。
陰湿な雰囲気が。
気に入らないのだろう。
私はどこへ行っても。
ある一定数の人たちから嫌われる。
殴りたくなる顔なのだそうだ。
直接言わないにしても。
人に対して馬鹿にした態度で。
接してくる人は。わかりやすい。
馬鹿でありがとう。と思う。
・・・話が逸れてしまった。
取りに帰る。
授業中なのに出歩いていて。
清々しいものだ。
Fは忘れたのが俺だから。
家に取りに帰らせたのだ。
1時間かけて。
取りに帰らせるのは。
教師として正しいのだろうか?
嫌がらせのつもりなら。
俺は別にこんなのどうって事ない。
通知表は3段階評価で。
他は全部3だけど。
音楽と家庭科は2なのも。
別にどうって事ない。
家に着いて麦茶を飲んで。
忘れ物を持って戻る。
6時間目の途中に。
家庭科室に入ると。
みんなミシンの所で。
作業をしている。
Kくんがニヤニヤしながら。
本当に取りに帰ったの?
もう授業終わるよ。
と言ってきた。
他のみんなは誰も私に構わない。
誰かやり方を教えてくれても。
いいじゃない・・・。
みんなメッチャ子供じゃん。
何もせず。眺めて終わった。
帰りは。界王拳3倍だっ!!!!!
と言いながらダッシュで帰った。