・白鷺城うっすら黄ばみ秋果つる 姫
関西の旅 その2
有馬温泉に掘り出し物あり。
宿泊した宿には、泊り客専用の大浴場がある。
ここの金の湯と銀の湯は数少ない源泉だ。
朝湯で使用したが、温度も熱めで、色の区別もくっきり。肌触りもトロッ、ツルツルと異なる。
まさにいい湯だな〜。
朝食のビュッフェも充実している。
7:30〜9:30まで、しっかり頂いた。
姫路城に向かう。
以前、訪れた時は、白壁を塗り替えたばかりだった。
眩しいほど真っ白。
それには違和感があったが、今回は少々黄ばんでいて、目に馴染む。
城の前のおでん屋で、姫路おでんの昼食。
15年ぐらい前、映画大学の合宿で姫路を訪れた。
呑助の友人と駅構内のおでん屋で、おろし生姜醤油をかける食べ方が気に入った。
しばらくの間、家でもその食べ方をしていたが…。
今日のおでんは、初めからタレがかけてあり、生姜の味も香りも薄れていた。
散々生生姜醤油の美味しさの蘊蓄を垂れていた私。
恥ずかしいやら、悲しいやら。
城見学は時間的に無理なので、撮影だけして、3人で西御屋敷跡庭園「好古園」へ。
西の丸一帯の原生林と姫路城を借景にした、池泉回遊式庭園で、面積1万坪。
1992年、市制100周年を記念して、酒井家の「姫路侍屋敷図」をベースに復元された。
本多忠政の造営で、9つの庭園群がある広大さ。
とても回りきれない。
6つ回ったところで時間切れだった。
池、竹藪。松、小流れ、石庭、長屋門、築地塀…。
どれもがダイナミックだ。
薄紅葉だったが、紅葉の頃はさぞや?
こんなに広い日本庭園は観たことがない。
半日かけて、ゆっくり観たい。
外国人観光客が多く、納得だ。
旅も終わり。
帰途バスの中で、またまた友人と話し込む。
いい旅だった。
いつもマイペースの旅をしているが、こんなツアーならいいな。
幹事さんに感謝!
おでんにも歴史ありけり姫路城
姫路おでん生姜醤油で墨染めに
ふつふつとすり生姜の香姫路おでん
まなかひにふっくらおでん姫路城
百間廊下の先千姫の秋灯
秋冷や百間廊下は最前線
果てもなき百間廊下九月尽
築地塀どこまで続くこぼれ萩
夕紅葉競へり鯉の緋と金と
飛び石を異人のひょいと照紅葉
小流れに段差それぞれ秋の音