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・ドタキャンは老の定番年忘れ 姫


連日忘年会が続いている。
そのうち私の主催は2回だ。

高年大学のミニクラス会では、以前皆で行った長久手のフレンチがリクエストされていた。
しかし、店は業態を変えて、テイクアウト専門店に。

急遽、SNSの投稿で気になっていた名古屋の日本料理店「蓬莱」を予約した。

かなりの老舗で、以前はパルコの前で営んでいたが、閑静な場所を求めて、瑞穂区八勝通に移転したらしい。

さて、前日。
10月に8名で始めた会だが、体調不良で1名退会。脚を痛めて歩行不良1名、腰痛1名、何と突然、要支援になり、自力外出不能1名。

結局、4名になってしまった。

ところが、嬉しいことに、サプライズで1名復帰した。
どうしても会いたいので、腰痛を押して参加するという。

当日。5名参加。
最寄駅に馴染みがないので、2人が迷った。
15分ほど遅刻した。

風情のある広い店内に入ると、チマチョゴリのようなユニフォームの女将さんたちが迎えてくれた。聞けば、多治見のデザイナー作とか。

田村筆の大きな額を見つけたので、「築地 田村」さんですか?と尋ねた。
女将がそちらの娘さんだった。


個室にも季節の設えがしっかりと。
二十四節季に因んだ掛け物と、生花の趣向。
漢詩の読み方や意味を教えてもらった。


品書きも格調高い。
ミニ同窓会の宴、と。
ものすごく手間のかかる料理の数々。
彩りも盛り付けも器もアートだ。


全九品。
きのこや蕪、柿、蟹、帆立、牛すじなどを使って、繊細な料理が展開された。

以前は、懐石料理より会席料理を好んだ夫が、毎月来たいと言った。
へえーっ!

全員ほぼ完食。
それぞれの近況、クラスメイトの話、次回の提案など、話は尽きず。
近くのコメダで、暗くなるまでおしゃべりした。

次回は2月。
名古屋一老舗のミシュランフレンチにしよう、と。
オーナーは次女の幼なじみだ。
とっても楽しみ!

忽然と友要支援に月凍つる

乗り換えに手間取る老や冬旱

まるでアート料理も女将も冬麗

今生の料亭料理か冬日和


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