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・隅櫓に眺望階や薄紅葉   姫


絶好の秋日和。
名古屋城の西南隅櫓へ。
年数回の公開日を待っていたのだ。

隅櫓は城郭の隅を守る防御施設だ。
場内には11基あったが、現存するのは3基のみ。


急石段を上り詰めると、重文の隅櫓だ。
薄暗い櫓内は躓きやすい構造。
柱などに触らないように、そろそろ移動する。

柱の傷跡に江戸の匂いがする。
どんないわくがあるのか?

階段は緩やかで、難なく3階まで登れた。
2階には防御のための窓格子があるが、3階は格子がなく、眺望が楽しめる。


ツインタワービルなどが遠望でき、江戸期と現代を同時に感じることができる異次元の世界だ。

本丸御殿は大賑わいだが、ここはひっそり。
復元では味わえない、本物の江戸の空間なのに。
期間限定の美味しいスポット、堪能できてよかった。

場所をバスで1停留所移動して、俳人協会愛知県支部、秋季俳句大会、名古屋俳句大会へ。

2句1000円で嘱目を投句する。
酒呑み句会の仲間とばったり。
誘ってくれたネット句友とも会えた。

周辺には食事処もあまりないのでは?
自前の弁当を広げる。

午後は東京の俳人福神規子さんの講演。
様々な俳人の作品から、俳句の生まれる瞬間を切り取る、深くて楽しい内容だった。

名古屋城〜文化のみち周辺の嘱目、168人✖︎2句の披講があった。

選者18人中、女性は3名。
講評もあり、大変参考になった。

数少ない女性主宰の1人が、92歳の加藤耕子さん。
40年前、3年間一緒に学んだ姉弟子だ。

相変わらず、はつらつとしていて、美しい。
挨拶をし、昔話もしたが、覚えていたのだろうか?
誘ってくださった句友に感謝!

菊花展天守と互いに賞で合ひぬ

本丸の虎の眼光竹の春

清正の巨石の出自秋深し

格子なき隅櫓の窓秋景色

秋うらら段差のゆるき隅櫓

句友卒寿秋の大会に君臨す 

句大会結社訊かれて冬隣 

句友みな何処かに縁秋惜しむ 








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