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・芝居小屋は高校体育館春の夢


インフルエンザがスッキリせず、ままならぬ身で、初めて外出した。

「名古屋平成中村座」同朋高校公演。
同校公演は18年ぶり、2回めである。

江戸期、初代の勘三郎が、在所の尾州・中村の地に因み、屋号を中村屋とした。

2006年、中村の地にある同朋高校で、十八世勘三郎が初公演。


2009年、彼が主宰した、名古屋城二の丸広場公演を観た。

切符はソールドアウトだったが、百貨店のツアーの空き座席をゲット。
割高だが、最前列、下手入り口前という、願ってもない良席だった。

大好きな勘三郎が、すぐ目の前で、暴れん坊の法界坊を全身全霊で演じる。忘れられない舞台となった。

最後は、書き割りの向こうに、生の
名古屋城天守閣がくっきりと見えた。
あっと驚く仕掛けが大変嬉しかった。


今日の公演のチケットは何とか買えたが、座布団席だ。きついなあ。

校庭に江戸の長屋を再現して、神社札や竹細工、印章、手拭いなどを販売。
生徒長屋では、Tシャツやハンカチ、煎餅など。
幕内弁当や天むすもあり、会場食OKだ。

生徒さんの案内で席へ。
多勢いるので至れり尽せりだ。
お客の要望は多様だから、いい人生経験になるだろう。

演目は「義経千本桜 川連法眼館」と「二人藤娘」。

狐の化身を演ずる、主役の勘九郎が凄い。
先日観たカナダのサーカスよりも、アクロバテイックだ。

宙返りはもちろん、のけ反り、高所からの
飛び降り、低所への飛び込みなど。
神出鬼没。
スリル満点だ。

藤娘の七之助は、ゾッとするほど美しい。
何でも、藤は江戸のシンボル花だとか。
江戸への感謝を表すために、中村屋が創作した演目とされる。


庶民的な雰囲気がいい。
座布団も気にならなかった。
まさに、江戸の芝居小屋だった。
大満足。

行きと同じルートを反対に走る、無料シャトルバスで地下鉄中村公園駅へ。

咳が出て、堪えるのに苦しんだが、熱演に圧倒されて、少々元気になったかな?

高校生のもてなしに沸く春芝居

お江戸では藤がシンボル藤娘

中村座の在所の尾張で春芝居

校庭の長屋横町春べんとう

江戸小物と高校グッズの春屋台

高校煎餅連日売り切れうららけし

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