ぼくには なにもない
カメラに助けられた。10代の頃、学校にも社会にも居場所を見つけられない時に、カメラに助けられた。
レンズ越しに見える”世界”と初めて接点が持てるように感じた。
カメラ屋さんでバイトを始め学費を稼ぎ、芸大の写真学部に通ってどっぷり写真に陶酔した。
日々の移ろいの中に「美しさ」と「光」を求めて過ごすようになり、いつしか自分自身の心の移ろいを写真で表現するようになった。
私にとってレンズ越しに見える”世界”とは「窓」であり、「鏡」だった。
“その写真は「窓か鏡か」”
MoMAの写真部門キュレーターをしていたジョン・シャーカフスキーの有名な言葉になる。
写真における「窓か鏡か」とは?
写真における「窓」という行為
写真における「鏡」という行為
あれから、14年ほど経って
あの頃のように夢中になれるものもなく、
時間だけが流れて、老いていく感覚。
「居場所がない」
あの時の気持ちがフラッシュバックした。
その時にたまたま見つけた本がこちら。(amazon prime会員は無料で読めます - 2024年6月現在)
夜風に吹かれながら、田んぼの畦道で虫の音色を聞きながら、大事なことをわすれていたとハッとした🍃