観光シーズンの京都の歩き方⑤!~秋の圓徳院編~
1 今回紹介する寺院:圓徳院
昨年11月に京都に行ってきました。この時期は紅葉が見頃で、本当に美しく、それだけに1年で最も観光客が多い時期として知られています。この時期は期間限定で、各寺院で夜間拝観(ライトアップ)が行われており、昼間と違った美しい幻想的な光景が多くの人を楽しませます。
各寺院とも見事な趣向を凝らしたライトップであるために、それを目当てに多くの観光客であふれかえっています。
今回紹介する、圓徳院もその一つで豊臣秀吉の糟糠の妻・北政所ことねねが晩年を過ごしたお寺として知られています。私が行ったのは11月中旬で気持ち良いくらいの冷たい空気の中でライトアップされたお庭を見るのは、日ごろの喧騒を忘れさせてくれるのに十分な美しさ、静寂に包まれた幻想的な美の世界を味わうことが出来ました。
2 秋の夜間拝観(ライトアップ)
圓徳院の夜間拝観(ライトアップ)も人気のなので、多くの観光客が訪れます。ライトアップは17時から始まり22時に閉門となります。観光客が多いので、如何にしてさりげなく、お庭が綺麗に見えるべストポジションを確保するかがポイントです(笑)
私のお勧めはやはり縁側に腰かけて、ぼーっとお庭を眺めることですね。空気の程よい冷たさと相まってライトップされたお庭の世界にひと時の特別な時間を楽しみます。
3 秋の圓徳院の歩き方!
観光客が多くいたとしても、ちょっとした工夫でとても豊かな時間を過ごせます。特別なことは必要ありません。他の人とちょっと違った行動をすれば良いのです。
圓徳院のライトアップで一番贅沢な時間は閉門までの20分間で(つまり21時40分以降)です。ここからが勝負なんです。
21時30分に受付終了するため、新規の入場者はいなくなります。後は帰っていく人たちだけなので、お庭に面した建物に残っている観光客はどんどん減っていきます。閉門まで20分前あたりになるとお客さんも数えるくらいになり、タイミングによってはほぼ貸切に近い状態になります。
これは本当に贅沢な時間ですね。お庭に面した部屋は照明が落とされているので、ライトアップされたお庭は幻想的に美しく浮かびあがります。そこに耳を澄ますと虫の鳴き声や池に流れる水の音が聞こえ、そこにお庭の木々や草花、紅葉、岩等がそれぞれの存在が調和し、お庭全体が一つの芸術作品となります。
この光景が見られるのは閉門までのラスト20分間。多くのお客さんはこの光景を見ずに帰ってしまうのです。
繰り返します。圓徳院の本当のハイライトは閉門までのラスト20分間に現れます。係員の方が閉門までラスト2~3分前に「本日は間もなく閉門となります。お越しいただきありがとうございました」と声がけがかかるので、ギリギリまで堪能してください。
観光シーズンでも諦めずにちょっとした工夫を行うだけで豊かな時間を過ごすことが出来ます。秋の圓徳院を是非楽しんでみてはいかがでしょうか?