本日の読書!(「何度でもリセット」(安永雄彦著))
1 本日読んだ本
「何度でもリセット」(安永雄彦著、Discover)
著者は銀行員→コンサルタント→西本願寺 代表役員(現役の僧侶)という異色の経歴を歩んでいる安永雄彦氏。
2 この本のOne Pointエッセンス!
これからの人生(キャリア)を歩むにあたっては、自分自身の「軸」を持つことが大事であり、自分の人生のハンドルは会社や他者に握らせるのではなく、自分で握り、自らの意思で主体的に生きることが大切であると著者は言います。
そのための技法、つまり、自分は何を成し遂げたくてそこに向かうためのヒントを導くためのツールとして「ライフラインチャート」と「2分だけ日記」が紹介されています。
ライフラインチャートは①縦に線を垂直に引き、②垂直線の真ん中あたりから右方向に横軸を引きます。そして、③横軸を生まれてから今日に至るまでを時系列に任意に区切ります。例えば、「高校時代」、「大学時代」、「就職して一番最初に配属された部署」etcのように任意に区切ります。
その区切りごとに自分のモチベーションが上がっていれば横軸よりも上の方向にモチベーションの高まりに度合いに応じて点を打ち、失敗したり辛い出来事があれば横軸よりも下にモチベーションの落ち込み具合に応じて点を打ち、その点と点を結びます。
当然、良い時もあれば辛い時もあるので、よく医療ドラマで出てくる心拍数を表す機械の画面の様に「波形の線グラフ」ができあがります。このグラフから自分がどういう時にモチベーションがあがり、逆に下がるのか、つまり、自身の特徴が分かり特にモチベーションが上がった時に見られる「要素」が何なのかを観察することで自分が成し遂げたいことのヒントを得ることが出来ます。これまでの人生を俯瞰して観察することが出来ます。
一方「2分だけ日記」は毎日の出来事を一日の終わりに振り返り、一番印象に残った出来事について簡単に記載し、そこから得られる「教訓」もしくは「気付き」は何かを考察します。
ライフラインチャートによって導かれた「自分が成し遂げたいこと」が人生の軸、グラントデザインとするならば、2分間日記で得られた気付きとその気付きに基づいた小さな行動は、このグラントデザインに向けて日々進路を微調整する役割を果たします。
この繰り返しで自分が成し遂げたいこと、つまり、自分の人生の軸になるものが少しずつわかる様になります。