One Point読書(「スープで、いきます~商社マンがSoup Stock Tokyoを作る~」)
1 本日のOne Point読書
「スープで、いきます~商社マンがSoup Stock Tokyoを作る~」(遠山正道著、新潮社)
本書はSoup Stock Tokyoの創業者・遠山正道氏が三菱商事の一社員という立場から、Soup Stock Tokyoを立ち上げるまでの経験を通じて書かれた「仕事本」です。
遠山氏がSoup Stock Tokyoを立ち上げることが出来た要因は何だったのでしょうか。
2 この本からのOne Pointメッセージ
(1)情熱を傾けることが出来る「何か」と出会うことができた。
「ある日、友人と食事をしているとき、突然女性が一人でスープをすすっているシーンが降臨?してきました。」、「そして、それからはスープのことが頭を離れず、堰を切ったように、膨大なイメージが沸きあがってきます。
「女性が一人で入れるお店の圧倒的不足」、「無添加の食べ物」などなど、キーワードがどんどん出てきました。」、「密かな、しかしかなりの興奮状態になっていて、何人かの人を❝差し❞で食事に誘い、スープの話を一方的にまくし立てました。」
(2)自分が実現したいワクワクする未来のストーリーを、あたかも既に実現したかのように脳髄に染み込むまで強烈なイメージとして描いていた。
「そこで私は、以前の「二村課長の電子メールのある一日」での経験を活かして、アフターファイブを利用して「スープのある一日」という物語形式の企画書を三ヶ月かかって書きました。」、
「その内容は、スープをめぐる具体的なシーンから、お店や会社の将来の在り方まで多岐に渡っています。」
「企画書は、もう既にそれが存在しているかのようなスタイルで書きました。企画が実現した未来のことを、さらに先の未来から振り返って過去形で書いたのです。」