【価格決定の考え方】
こんにちは。木村です。
今回は、いつになっても難しい『価格決定の考え方』について説明します。
価格決定に正解は無い、とも言われています。本当にそうだなあ、としみじみ思いますが、それでは身も蓋もないので、何かしらのヒントになればなあ、と思って書いています。
基本的には、なるべく高く売りたいですよね。仕事でやっているなら尚更です。
早速ですがまずは、オークファン で、過去10年分の相場が見れるので、『高い順』に検索していきます。
『高い順』で検索する理由
いきなり話はそれますが、『高い順』で検索するのにはちゃんと理由があります。
①良い商品が見れる。
②検索ワードのヒントが得られる。
③楽しい。
何を売るにしても、知識と、それを得るための勉強は必須ですが、効率よく商品知識を得ていくためにも、まずは『良いもの』を見ていくことです。わざわざ詳細までみる必要はありませんが、サラーっと流し見るにしても、『高い商品』からの方が学べるものは多いはずです。
逆に、安い順に見るとしたら『なぜ、安いのか。どうしたらもっと高値で売れただろうか?』を考えてみるのも良いかと思います。
↓左側が高い順。右側が安い順です。
高い商品に共通してい流もの、安い商品に共通しているものがあるかと思います。ざっくりですが、安い商品は、①写真の撮り方を工夫して②タイトルを改善するだけで、もっと高く売れたんじゃ無いかと思います。
①に関しては【売れる写真のコツ】で説明しています。
②に関しては【売れるタイトルの付け方】で説明しています。
話がそれてしまいましたが、今回は価格決定についてでした。
【過去10年で、どれだけの取引量があったのか】
上記のように、『高橋敬典』で調べてみると16, 612件の取引実績があります。
こういった、取引数の多い商品は『安定した価格で売れる商品』だと言えます。こういうものは値段を決めやすいですね。
逆にいうと、価格の相場がある程度決まっているので、『ホームランはあまり期待できなさそう』とも言えます。
それでは、『ホームランが期待できそう』な商品にはどんなものがあるでしょうか。
『ホームランが期待できそうな商品』
10年間で、2件しか取引されていません。しかも、値段の幅がすごい。。。
こういったものはあまり市場に出回っておらず、探している人がいたら、『多少高くても欲しい』という商品になります。
これはコレクター心理でもあるのですが、自分が欲しいもの(買ったもの)が高い値段だと嬉しい、ということもあります。ヴェブレン効果、スノッブ効果などが近いのかと思います。
???と思った方は、
【コレクション欲求を喚起する7つの心理的要因】があるので見てみてください!
大丈夫です。僕もほとんどわかっていません。
こちらがUNFASHIONの出品写真です。
ちなみに、こちらは強気の2万円(値下げ交渉あり)で出品していましたが、2万円で売れました!
【状態の考慮】という超難問
値段については大体、わかっていただいたと思います。
でも、、、『自分が持っているものと同じような状態のものが見つかりません』ということがあるかと思います。
そう、古物の場合は【状態の考慮】という超難問があります。
余談ですが、この仕事になれている人ほど、状態の判断が甘くなってしまう傾向があるように感じています(僕もそうです。。)
そこで、超ザックリ状態のランク分けをしてみます。
①拭いて綺麗になる。
②薬剤や道具を使えば綺麗になる。
③どうやっても綺麗にはならない。
④ジャンク(不動品)。
①に関しては、基本的には拭いて綺麗にするのが良いかと思います。ただ、掃除に手間がかかるのに、価格相場が安い、という場合は、現状で出すのも手だと思います。
②は、薬剤や道具を誤った使い方をすると、余計に商品を傷つけたり、最悪の場合は壊してしまう場合があります。よく調べて、気をつけて作業しましょう。薬剤を使う場合はまずは目立たない場所で試してから、が鉄則です。
③、④は、再塗装、修理など、綺麗(動作するまで)にかかる費用を考慮してみます。
①〜④の場合で【現状で出品する】としたら、美品(通常の状態)の相場から、状態を考慮した額を差し引いて出品するのが、セオリーだと思います。
ですが、その状態の悪さを逆手にとった売り方もありますが、それはまたの機会にします。
それでは!