見出し画像

教授の交代

早いもので、こちらに来て半年が経とうとしています。
そろそろ暖房を使いたいくらいに寒くなってきましたが、ガス代にビビッてまだ我慢しています。

先週から今週にかけて、留学先ではビッグイベントがありました。
教授が定年を迎え、新教授が就任しました。
23年ぶりの交代だそうで、非常に特別なタイミングに居合わせることが出来ました。

今回は定年退職であり、退任時期が決まっていましたので、予め選考が行われ、空白期間なく、教授が引き継れたようです。
教授の選考方法について聞いてみた感じでは、公募を行い、書類選考により候補者が絞られ、その後、面談や手術の視察等が行われ、最終的に決まるようです。
ドイツ全体でそうなのかは分かりませんが、新教授は必ず外部から採用し、新陳代謝を計ると言っていました。
論文の業績も大事だけど、手術の実力や、人間性、理念を共有できるかが重要だと言っていました。
話を聞く限り、選考に関しての透明性は高い印象を受けました。

先週末は旧教授の最終講演が学内の大きなホールで開催され、各地から旧友や偉い人たちが来ていました。その後、直接、新教授へバトンが渡され、新教授の就任挨拶があり、とてもエモい感じのイベントでした。(その後の立食パーティーはドイツ語話せない、社交的ではない自分にはかなりきつかったですが、、)
9月最終日には、病棟で新旧の教授が同時に回診を行い、患者さんの引継ぎを行っていました。(その後も院内で立食パーティーがあり、以下略)
日本では通常、次の教授が決まるまで、空白期間があることが多いように思います。
教授選そのものが余りに自分とは遠い存在なのでよく分かりませんが、見ている限りは空白期間がない方が良いことだらけな気がしました。
空白期間があった方が良い理由って何なんでしょうかね?知っている人いたら教えてください。

そして今週からは新体制がスタートしました。スタッフを数人引き連れてきたので、人数も増えました。
ここからしばらくは、教授に気に入られようとみんな張り切ると言っていました。笑
そして、そりが合わない場合は辞める人もいるそうです。日本みたいに医局や関連病院があるわけではないので、あるスタッフは常に自分のキャリアのプランBは考えていると言っていました。

私は、新教授によるハイレベルな手術が見られることを楽しみにしたいと思います。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?