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非英語圏への医学留学 現地の言語を学ぶべき?

日本は残暑が厳しいというニュースが入ってきますが、こちらは今週めっきり冷え込み、朝はすでに冬用のコートを着て通勤しています。
家の中も古いからか、日当たりの問題かとっても寒く、今から冬が憂鬱です。
ドイツ人も夏が終わると、鬱々とする人が多いそうです。

今日は、非英語圏への医学留学で現地の言語を学ぶべきか?について思うことを書こうと思います。

当たり前ですが、その国で英語がどれくらい通じるかによって状況は異なると思います。その点、ドイツは英語が通じる場面は比較的多いと思います。
大学にいる医師や研究者で英語が話せない人は、ほぼいないと思われます。ドイツ語と英語が似ているということも影響している思いますが、とても英語に堪能な人が多いと感じます。
と言ってもネイティブではないので、めっちゃ難しい単語を使うとか、スラングバリバリとか、爆速で話されるとかはないので、その点、1対1でのコミュニケーションは寧ろ英語ネイティブより取りやすい気がします。
ただ、複数人になると、よっぽど気を遣ってくれる人でないと、ドイツ語での会話になるので、全くついて行けなくなります。
カンファは画像で推測できるのでまだいいですが、休憩中や手術中などの雑談で、みんなが笑っているのに、全くついていけないと、結構寂しい気持ちになります。また、日常生活でも、ある程度ドイツ語が分からないと困る場面は多々あります。ですが、今の時代、文明の利器もあるので、どうにもならないという場面はありません。ほぼ何とかなります。なので、ドイツ語をまったく無視しても、留学が成立しないということはないと思います。あるインド人の研究者は期間限定で来ており、ドイツ語を学ぶことは放棄したと言っていました。
巷にはLife is too short to learn Germanという言葉もあるそうです。

ドイツ語はドイツ、オーストリア、スイスなど、比較的狭い地域でしか話されていません。フランス語やスペイン語などのようにほかの大陸でもたくさん話す人がいるわけではありません。
将来ドイツ語圏に移住して働くわけでもない限り、医師としてドイツ語を学んで今後のキャリアにプラスの影響があるかと言うと、今のところはあまり思いつきません。
なので結論から言うと、コスパ、タイパは良くないだろうと思います。

ですが、私は敢えてドイツ語を頑張ってみることにしました。
一番のモチベーションは、こっちの人と、より深いレベルでコミュニケーションをとれるようになりたいということです。(決して暇だからではありません。笑)
少しでもドイツ語を話すと、一見気難しそうな顔をしている多くのドイツ人も優しくなる気がします。
現在は独学で、帰宅後の夜の数時間に教科書やyoutubeを使い、手術の合間などにスマホのアプリを使い、勉強しています。
社会人になってから、新しいことを学ぶという機会が余りなかったので、今のところは新鮮な気持ちで楽しく勉強できています。
統計などを勉強するより、文系脳の自分には、こっちの方が性に合っている気がします(笑)
ドイツにきて5カ月が経過し、1対1での会話の際や、電車等のアナウンスなどは、少しずつ聞き取れるようになってきました。依然として、ドイツ人同士での会話には全くついていけませんが。。
また、独学ではスピーキングが全く上達しそうにないため、10月からは大学の外国人スタッフ向けのドイツ語コースに申し込んでみようと思います。
どこまで続けられるか分かりませんが、ボチボチ頑張ってみようと思います。
果たして帰国までにどのくらい喋れるようになるのか、乞うご期待?




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