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【UNERIの働き方③】インパクト業界の面白さや魅力とは?ギャップイヤー中に参画したメンバーが語るUNERIでの1年間

 「誰もが自分の道を歩める社会」の実現を目指し、社会起業家・イノベーターの潜在的可能性を最大化するための多様な事業を推進している株式会社UNERI。当社では、メンバーの多様な働き方を紹介することで、業務内容や当社の企業文化、さらにはインパクト業界で働く魅力をお伝えしています。
 
 シリーズ第3回目となる今回は、大学卒業後のギャップイヤー中にUNERIに入社し、行政事業やIMPACT SHIFTなどの新規事業を担当していた一柳宙さん(以下、一柳さん)に話を伺いました。1年間、多くの業務を担当しながら数多くの成果を残し、頼れる存在として大活躍した一柳さんの体験談が、今後インパクト業界でのインターンやギャップイヤーを考えている学生の皆さんの選択の参考になれば幸いです。(話を聞いた時期:2024年5月中旬)

【話を聞かせてくれた人】
一柳宙(いちやなぎ・そら)
2023年4月よりUNERIへ参画。名古屋市「スタートアップ共創促進コーディネーター設置事業」にてイベント業務の実施責任者を担当。

ロジックモデル作成業務、新規事業立案プロジェクト等に従事。IMPACT SHIFT実行委員として、サイト構築・クリエイティブ・事務局等を担当。現在は調査会社にてリサーチャーとして勤務。1998年生。筑波大学卒。


― UNERIに入社したきっかけを教えてください。

 大学在学中は一般社団法人で非営利の社会課題解決活動に取り組んでいました。しかし、寄付や助成金だけでは資金が不足し、活動の幅が狭まってしまう課題がありました。そこで経済的な側面と社会貢献を両立できる新しいビジネスモデルに興味を持つようになったんです。

 UNERIとの出会いは、インターン先の代表がUNERIの代表と親しい関係にあり、UNERIを紹介してくれたことがきっかけでした。以前から社会課題の解決に取り組むインパクト業界に関心があり、UNERIの事業内容に魅力を感じました。そこで大学卒業後のギャップイヤーを利用して、1年間UNERIで働くことになりました。

― ギャップイヤーを取得していたのですね。まだ日本国内では、あまり一般的ではない選択肢かと思いますが、ギャップイヤーという1年間は如何でしたか?

 ギャップイヤー期間中は、実務を通じて社会課題の解決に取り組む貴重な機会となりました。
 実は学生時代、進路を決める際に自分自身が何も分からない状態だったので、一度立ち止まる必要があると感じていました。そこで休学し、その間にインターンなどを経験したり、卒業後もギャップイヤーという形で、様々なインターン活動を通じて視野を広げることができました。自分の見える世界が大きく変わったので、この経験は非常に有意義でプラスになったと捉えています。

― 具体的にどのような業務を担当されていましたか?

 名古屋市の行政案件(Nagoya Innovation Gateway)全4回分のイベント設計・運営や名城大学・DONUTSの企画・運営が主な業務でした。
 
 今年3月に開催されたIMPACT SHIFTでは、実行委員の一員として、ガイドブックページの構築、クリエイティブなどを担当していました。その他にも、提案書の執筆や今後リリースが予定されている新規事業の準備などもしていました。

コミュマネイベントでは、司会を担当(写真:本人提供)

― 1年間、本当に幅広い業務を担当されてきたと思いますが、印象に残っている業務や成果はありますか?

 最も印象に残っているのは、昨年5月の行政事業におけるイベントの企画・運営です。WBS作成からスケジューリング、運営準備、当日の実施運営まで、期限に追われながらも無事終えることができました。今までこうした大規模イベントの企画運営を任された経験がなく、「WBSって何?」というような右も左も分からない状況から一つ一つ答えを見つけていく作業は、思い出深い出来事として記憶しています。

 他にも、今年度はじめに担当した、とある提案書の執筆作業も強く印象に残っている業務の一つです。初めて1本の提案書を書き起こす作業に携わり、尚且つギリギリの期限に追われながらの作業となったため、物理的にも精神的にもかなりハードな業務でした。しかし無事提案が通り、採択されたことで、達成感と共に大きな自信にもつながりました。

― 1年間の業務を通して自身の成長を感じた出来事や印象に残っていることはありますか?また、この業界について新たに知ることができた点はありますか?

 担当していた名古屋市の事業や名城大学の社会課題に挑む学生起業家から学ぶプログラム 「DONUTS(ドーナツ)」などでは、同年代や年下の世代で既に起業している方、起業しただけでなく従業員が複数名いる組織を運営する方々と関わる機会が多々ありました。

 彼らとの交流を通じて、自分の知識や経験がまだまだ足りないことを痛感しました。また、IMPACT SHIFTの業務を通して、異なるセクター・所属に属するけれど、志を共にする同年代の友人たちと一緒に仕事することができたことは、何事にも変え難い貴重な経験になりました。彼らは社会課題の解決に真摯に向き合っており、一方で私はその世界を十分に理解していないことに気づかされました。「まだまだできる、もっと頑張れる」と常に奮起させられた1年でした。

 また、代表の河合さんをはじめ他のメンバーに、インパクト業界やスタートアップ業界の色んなイベントや集まり、会議などに連れて行ってもらい、全く知らなかった新しい世界に飛び込むことができました。インパクト業界における課題の捉え方やお金の集め方など、それまで働いていた非営利組織とはまた異なる価値観や考え方に触れ、大きな刺激を受けました。色んな方々と出会う機会に恵まれた一年だったので、自分自身の視野が随分と広がったと感じています。

担当していた名古屋市の事業での様子(写真:本人提供)

ー 1年間の業務を通じて、より多くの方と出会い、協業する経験ができたのではないですか?

 UNERIでの1年間は、色んな方々と出会う機会に恵まれた日々だったので、自分自身の視野が随分と広がったと感じています。特に、印象に残っているのは、20代を中心としたインパクト業界のプレイヤーが組織を超えて組成している「IMPACT SHIFT実行委員会」での出会いと経験です。

 IMPACT SHIFT実行委員会では、営利・非営利を問わず、インパクトの中心で活躍する、本当に強い信念を持った同年代の仲間たちに出会うことができました。年齢を問わず、自分が解決したい社会課題に一直線に向き合っている人が多いことが印象的でした。また、近い将来、インパクトスタートアップ、ゼブラ企業、非営利セクター、ソーシャルセクターを牽引していく存在と思われる人々と、若いうちから一緒に仕事ができたことは、私にとってかけがえのない貴重な経験でした。

ー 組織やセクターを超えた協業を通じて、どのようなことを感じましたか?また、インパクト業界の面白さや魅力を教えてください。

 同じ志を持つ仲間と活動できたことは、本当に心強い経験でした。社会課題の解決は、どこか一つのセクターだけの努力では難しく、あらゆるセクターが協力し合って取り組む必要があると思います。IMPACT SHIFTでは、将来的にリーダーシップを発揮するであろうインパクト業界の若手が集まり、新しい視点から課題解決に取り組んでいます。そういった横の繋がりによって、より大きな社会的インパクトを生み出せると確信しています。

 また、この業界の面白さは、利益最大化ではなく、社会課題解決が主軸にあることだと思います。実は自分自身、明確に社会性を追求する意義を全て言語化できていないのですが、せっかく何かに取り組むなら、世の中に溢れる多様な問題が一つでも解決され、社会がより良い方向に進む方が良いと思っています。ですから、経済的な側面も大切にしつつ、社会性と経済性を両立させようとする点が魅力的です。それぞれが向き合っている多様な社会課題について、真摯に語り合える人々が存在するという点は、この業界の面白さや魅力の一つだと思います。

IMPACT SHIFTの会場にて撮影(写真:本人提供)

ー UNERIならではの魅力はありますか?

 「やりたいことは全て実現できる」というUNERIの風土が魅力的です。新しいことにチャレンジしたい人にもぴったりの環境だと思います。
 UNERIに入ってからは、入社前の目標をほとんど達成できました。目標の一つが、行政事業の運営やプロジェクト全体のマネジメントを任されることだったのですが、これらは得意分野ではなかったので、1年間でしっかり経験を積みたいと考えていました。希望通り、入社直後から、行政案件に携わる機会を頂戴し、最終的には有難いことにプロジェクト全体のマネジメントも任されるようになりました。タイミングが良かったこともありますが、比較的早い段階で目標を達成できたことは嬉しい経験でした。
 また、基本的に業務に関する「やりたいこと」や業界のイベントや集まりなど「行きたいところ」があれば、積極的にチャンスを与えてもらえる環境でした。UNERIでは自分のやりたいことに果敢にチャレンジでき、目標を実現する機会に恵まれました。自由な風土が、この会社の大きな魅力だと感じています。

ー どんな人にUNERIで働くことをおすすめしたいですか?

 魅力として伝わるか分からないのですが、UNERIの魅力は、「スタートアップならではの環境」だと思います。個人的には、この環境がとても好きです。誰かに一から百まで教えてもらい研修を受けながら育ててもらえるような環境ではなく、一から全て自分で答えを見つけて、即戦力を持って仕事をしていく必要があります。周りから手厚いサポートを受けられる環境ではありませんが、自分で答えを探すことが好きな人には合っているかもしれません。その時その時の状況を楽しんで、前向きに向き合える人に、おすすめしたい会社です。

代表の河合さんとはサウナ仲間(写真:本人提供)

ー 今後の目標や夢を教えてください。

 正直なところ、まだ具体的な目標や夢は定まっていません。これから数年かけて、自分の強みや適性を見極めていきたいと考えています。自分自身は、様々な視点から社会課題を捉えていくことに関心があります。どの課題に取り組み、どのようにアプローチするかは現在模索中です。ただ、確かなことは、多様な角度から社会の課題を見つめ、解決の糸口を探っていきたいということです。
 まだ具体的な道筋は定まっていませんが、こうした探求心を持ち続けながら、自分なりのベストな在り方を見出していければと考えています。試行錯誤を重ねる数年間になるかもしれませんが、前向きに歩んでいきます。
 また、実は6月から副業という形でUNERIに復職することになりました。たとえ細くてもこの繋がりを保つことで、常に新しい情報や刺激を得られると考えています。今後も、本業へ無理のない範囲で関与していきたいと思っています。
 UNERIやIMPACT SHIFTを通じて、素晴らしい仲間に出会うことができたと思っているので、そうした方々と再び仕事ができることがとても嬉しいです。社会課題の解決に少しでも貢献できればと願っております。この業界からは多くのことを学びましたし、これからも学び続けていきたいと考えています。

ー 最後に、応募を迷っている方や「インパクト業界」で働くことに興味のある皆さんへメッセージをお願いします!

 様々な関わり方があると思います。私自身、副業という形でUNERIに復帰しましたし、必ずしも正社員としてフルタイムで働くという選択だけではなく、ボランティアやプロボノなど、多様な携わり方が可能だと思います。自分の興味の向く方法で、できる範囲から始めることが何より大切だと考えています。
 もし「インパクト業界」に興味のある学生の皆さんがこのメッセージを見ていらっしゃれば、ぜひ小さなことからでもチャレンジしてみてくださいと伝えたいです。ボランティアで子ども食堂の手伝いをしてみるのも良いですし、イベントのスタッフ業務を経験するのも有意義かもしれません。たとえ小さなことでも、社会課題に少しでも関わる機会を持つことで、視野が大きく広がるはずです。
 この業界に本格的に関わるかどうかは別として、一度は社会の課題に触れ、実際に関与してみることをおすすめします。そうすれば、新しい可能性が見えてくるかもしれません。ぜひ一緒に小さな一歩を踏み出してみましょう!

ー ありがとうございました!

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聞き手・執筆:上前万由子


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