出会い系で出会った男その2
「遅れそうなのでタクシー飛ばして行きます!待っててください」
梅雨の明けきらない7月のある日、品川駅で待ち合わせた二つ年上の男からメールが入った
誰もが、手に傘を持ち入り乱れる人の波…
目の前に止まった東京無線から降りてきた男は白いリネンのシャツに白いコットンパンツ、白のスリッポンで現れた
爽やかなイケメン
笑うと白い歯がこぼれるようなイケメン
なんで、こんな人が出会い系に?
という不思議な気持ちが第一印象
とりあえず、雨に濡れないですむ一番近い店でお茶をすることに…
こんな蒸し暑い日には、冷たい物が欲しくなるが
エアコンで冷やされた店内ではハーブティーの方が美味しい
で、このイケメン
「どうしてあんなところに登録してるんですか?あなたならいくらでもいい人いるでしょ?」
と
直球ストレートを投げ込むと
「まあ、正直、モテます。ふふふ
でもね、こういうサイトで会うの初めてなんだ」
え?そんなもんなの?
まー、そうかもね
この人のプロフもサイメも、申し訳ないけど全く面白くない
興味持たないでスルーされる確率高いだろう…書き方の問題だと思うけど
リアルで努力しなくてもモテるから
アピール力は育成されなかったのか?
逡巡…
「だから、会えただけでも嬉しくて」
…UFOキャッチャーで初めて景品ゲット出来た時の小学生みたいな笑顔で話すイケメン
その整った顔をマジマジと見つめながら話を聞いていた
あ、眉毛に白髪ある
若ぶってるけど、いろいろ思うところあるんだろうな、などと男の背景に想いを馳せる
「あのー、私が初めて会った女なんですよね?」
「そうだよ、今日が初めて。これからどうする?どこ行く?」
「思うんですけど、もっといろんな人に会ってみるといいのではないかと
本当にいろんな人がいますんで
誰もいい人いなかったら、また会いましょうよ、ね」
と言って男と別れた
…ごめんね、正直、全く面白くない
緊張してたのか知らんけど
こちらが気を使い続けなきゃいけない相手とは疲労が増すばかり…
超イケメンは疲れます
一緒に歩いてても周りから注目されないくらいの普通の感じが好みです ←言うねぇ
あ、別に募集してませんよ
個人の感想ですから実際の効用とは異なります( ̄▽ ̄)←なんの