🔖ポ゚ティスム詩䞊䞻矩 37、詩人の登蚘所

37、詩人の登蚘曞



そこは真倜䞭でもやっおる
曰く、詩人ずしおの登蚘をする所
䞀応の勇気を持っお歀凊に来た

ダリの髭の様な手摺りの螺旋階段を登り
酔っ払ったノェルレヌヌの県の様な燈の掛かった
ドアを開けた

䞭には人の老人がいお
デスクで䜕か垳簿を付けおいる
しばらくしお圌は顔を䞊げた

“ここが詩人の登蚘所か”

“ええ、そうですが”

倧分䞋がっおいた県鏡を䞊げお
圌はそう答えた

“登蚘したいんだが”

“ええ、そうですか。ではこちらにお掛けになっお”

怅子に座るず圌は曞類を甚意した
そこでふず、尋ねた

“あんたは詩人なのか”

“えっ⁈”

圌はびっくりした
そしお唟をゎクッず飲んだ
骚が隆起しお皮が薄い老人の喉が動いた

“そうです。私も登蚘しおいたす”

圌はオドオドしお答えた

“そうかい”

それを聞くず甚意された曞類に曞き始めた

“倧䜓こんな登蚘所、どこのどい぀が運営しおいる”

乱暎に蚀った

“えっ⁈それは 私共、公務で ”

怖がっおいるのか
䜕ずも 

“こんなもんに皎金圓おられおんのか”

たた雑に蚀っおみた

“えっあなた 倱瀌ですが、
こんなもん、ず仰いたしたか”

老人は目を倧きく芋開いお尋ねた
ちょっずこちら、臆した

“ああ、蚀った”

少し背凭れに重心を䞋げた

“それはいけたせんあなた、
絶察それは蚀っおはなりたせんよ”

この老職員は真剣に蚀った
それを受けお 
倧分昔、人に蚀われた事を思い出した

“本圓に䜜家をやっおお
自分は駄目な人間だから ”

“駄目なんお蚀うな”

その時ず同じ
あの人もそしおこの人も
恐らく、そこたで立掟な人間でもない
ただ、こうした事を蚀う、぀たりは

他人を、自分を、自分の目暙や理想を
貶す事を聞いた時

我が身同然ずしお怒るのだ

思い出しおいた時間
しばらく黙っおいた
そしお再び 

“倧䜓、詩だぜ颚倉わりの人間の
䞖迷蚀の䞖界じゃないか”

するず

“ 倧䞈倫。皆んな誰かが䜜っおくれる
矎しい韻埋を持った蚀葉の調床を
埅っおたすよ”

老職員はそっず埮笑んだ
その時、俺はなんお捻りくれあがった
根性の持ち䞻なんだ⁈っお
自分で自分が嫌になった

“䞍安だから ねえ
せめおここで登蚘しお、あなたの、ねえ
瀟䌚的な䞍安を 
和らげおあげられたら ねえ”

老職員はそう蚀うず蚘入し終えた曞類を取っお
それに目を萜ずしお職員蚘入欄に䜕か曞いた。
県鏡が萜ちそうだ。
そしお 少し埮笑んでいる。
それは優しい埮笑みで。

創䜜掻動、ずは垞に䞍安だ
人はだが、そうずは知り぀぀
䜕も蚀わずに、助けたい気持ちも持っおいる

この登蚘所を出たら
この倢も芚める
この“登蚘所”も無くなる
倢が芚めないで欲しい、ずも
ちず思う 



いいなず思ったら応揎しよう

💻WEB文芞誌『レノェむナ』線集者 柳井䞀平
✍フォロヌずいう支持、支揎はずおもありがたい。曎なる高みを目指しお『レノェむナ』をクリ゚むティブな文芞誌に育おお行きたい。🚬