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26.フランス・アルプス地方の町(その3:田舎では日曜日の食事に難渋します)
大体フランス等ヨーロッパ出張は日本を夕方に出て乗り換えを含めて13-15時間のフライトで当日の夜現地に着きます(8時間ほどの時差があるため)。
なので、大体はホテルにチェックインしたら軽い食事をとってから寝るので、飛行機の中では仮眠程度に抑えておけばいわゆる時差ボケもあまり感じないで済みます。
これがアメリカの西海岸だと、夕方に日本を発って当日の朝現地着。
つまりもう一度同じ日をやり直すことになるので、飛行機の中で十分に寝ておかないと夜までツラい一日を過ごすことになります。
日本に居たって、良く寝たはずの翌日妙に眠かったり、徹夜明けでも元気だったりすることもあるので、体調とかにもよりますけどね。
ある時出張の乗り換え便が遅れて、ホテルに着いたのが夜の9時少し前。
田舎の町なので、近くにレストランなどは無く、ホテルで食事するしかありません。
チェックイン時に何時までレストランはやっているかを尋ねたら
“What time is the restaurant close ?”
“Would you go restaurant now. I will bring your luggage to your room.”
(今直ぐに行ってください。お荷物はこちらでお部屋に運んでおきます)
ということで、ぎりぎりセーフでラストオーダーで2-3人がデザートを頼んでいる最中のレストランへ。
お肉が食べたかったんですが、そこまで空腹ではなかったので、ステーキをハーフサイズか小さめで頼めるかと訊くと、ウェイトレスさんには英語が通じません。
こちらはフランス語のメニューは読めないので(地方では英語のメニューがないところもまだ多いですね)、余計なことは言わずにとにかくステーキと繰り返したところ何とかそこは通じたようでした。
でも、大きな肉塊🍖にやってこられても困るので、辛うじて貧困なフランス語のボキャブラリーのな中から”Petit”(プチ)という単語をヒネリだし、閉店間際に駆け込んできた異邦人の顧客の意図を理解した様子で微笑みながら彼女が運んできたのは…。
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あー、まあこれもねぇ、確かに「ステーキ」って名前がついてますけどねぇ。
予想外のもの(自分の確認不足はタナにあげといて)が出てきてしまいましたが、食べてみると結構美味しかったので、まあいいかと。
フランスでのステーキ体験と言えば、一度顧客を交えてシャモニーのレストランで食事をした時の事。
ボクと同僚がロッシーニ風ステーキ(” Steak du Rossini” ステーキの上にフォアグラの薄焼きが乗っているもの)頼んだのですが、誰かがそのFさんと言う同僚に、何を頼んだのかを尋ねたところ
「えーっと、ステーキ・デュ...・ロシナンテ!です。」
これがボクのツボにはクリーンヒットで、しばらく一人で笑ってしまいました。とてもそのFさんがドン・キホーテを読むようなヒトには見えなかったので。
(「ロシナンテ」:ドン・キホーテの愛馬。従僕のサンチョ・パンサの命令はことごとくスルーする駄馬)
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実はフランスにもMACは多く、唯一日曜でも営業するレストランとして貴重な存在でもあります。
ヨーロッパでは日曜は安息日なので観光地を以外結構な大都市でもほとんどの御店が営業しません。過去にもフランクフルトでは高島屋だけ営業してましたし、ここのような地方では宿泊先のホテルも日曜はレストランはやっていません。
MACの外観は世界中どこでも同じと思っていたら、シャモニーのMACはとてもオシャレでした。色合いも(多分町の規定か何かがあって)緑が基調でちょっと他とは違いますよね。
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