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第3章 ビジネス英語力向上のために その22) 必要とされる文法の力は?

ビジネスで英語を使う場合に必要な文法の力は中学生レベルで十分だと思います。
 
ビジネスではあくまでも内容を伝えたり理解することが大切なので、難しい表現などは必要ないですし(平易な表現を心がけることは大事ですが、稚拙な表現は避けたいところです。この話はプレゼンのところで後述します)、聴きとれなかったり、わからない時は聞き返せばよいのです。
 
こんなことを言うのはボクが文法は苦手であることも多少入っているかもしれませんがね。
 
ただ実際にビジネスでの会話の時に前後関係は重要ですが、時制で現在完了形なんてあまり使いません。
メールを書くときに2つ以上の事柄の順番を明確にするときでも、別に完了形にしなくても伝えることはできますし(もちろん使っても良い訳ですが)、現在、過去、未来がはっきりすればOKです。
 
まあ、受動態は使いますね。
不定詞も良く使いますが、用法(名詞的、形容詞的、副詞的)という覚え方より、それぞれ、「・・・すること」、「・・・するもの」、「・・・ために」という感じで(それ以外の意味もありますが)慣用句(イディオム)的に認識している感じです。
 
ただ、特に文章を構成する場合に関係詞を使って2つの分節をつなぐことは多いです。
まあ、話す場合は文章を小分けにすることでもOKですが、日本語だと簡単な文章で、例えば
「一昨日行ったパスタの美味しいレストランにまた行きましょうか」
という場合、英語だと以下の様になります。
“ Shall we go to the restaurant where we enjoyed pasta the day before yesterday. “
(「パスタの美味しかった」ということで、”Enjoy”を使いましたが、”where has ( serves ) good pasta”という言い方でも良いですね)
日本語の場合は名詞に対する修飾語や節が先に来ることが多いですが、英語は修飾語(節)は主語と述語の後に関係詞でつながれる形が多くなります。
時制や三人称単数系等は大切ではないとは言いませんが、間違ったとしても意味は通じます。
それよりも最初の頃は、特にこの修飾語の位置のような英語的な表現や言い回しを自分のものにすることの方が重要だと思います。
 
もちろん、文法的に間違いがない方が良いに決まっていますけれど。
むしろ文法はたくさん話したり、書いたりする中で、意識しなくてもできるようになってきます。
正しい言い方でないと変に感じる(例えばHe play a guitarと誰かが間違えて言ったのを聴くと違和感がする)ようになります。
文法においても、やはりボキャブラリー(単語)と同様に「ネイティブの真似をする」ことが基本だと思います。
 
また、前述しましたが、日本語の力を磨く事も大切です。
英語は日本語と比べてストレートな表現が多いですし、ほとんどの場合主語が明確です。
 
自分の考えを英語にすることが難しいのは、英語の表現力不足ということもあると思いますが、自分の日本語の文章が訳すのに適さない形で硬直していることも大きな原因の一つだと思います。
 
新聞を読んだり、読書量を増やす事は日本語でより柔軟な表現をする力を向上させると思いますのでビジネス英語力向上のためにも継続させると良いですね。

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