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第3章 ビジネス英語力向上のために その13) 英会話力の進歩のついて(段階的な進歩)

ボクの場合、最初の2年程度の通勤時間を利用してのリスニングのトレーニング(及び昼休みのテキスト読み)と週1回(1時間)の英会話学校の後で受けてみたTOEICは730点でした。
(これは英会話学校でサービスでやってくれた模試なので、正式な得点ではありませんが)

Fig 22)
SpeakingとListeningの能力を(ネイティブレベルを10として)10段階で示します。
当初はリスニングのトレーニングを中心に、会話能力の底上げを目指すのが良いと思います

当時の英会話学校の担当の先生からは、実はここからは点を上げるのは結構むずかしいと言われました。
その時はよく意味が分からなかったのですが、この先のスコアの上昇カーブは少し鈍くなるということだったのだと(今から振り返ってみて)思います。
 
ボクの場合は自分でトレーニングを始める前のスコアがないので、最初の2年間でTOEICのスコアではどれだけ上がったかは分からないのですが、まあ最初が400点前後だったとすると、その初級レベルから2年で日常会話~初級ビジネスレベルに達したことになります。
 
先生が言っていたのは、そこからビジネスレベルである800点以上にするため、つまりあと100点の積み増しには今までと同じくらい時間がかかるということだったのだと思います。
 
自力での学習は最初の1年が一番大変でそれ以降1年から2年はある程度の向上を自分でも感じながら進めることができ、そこから更にビジネスレベルに達するには2年~3年という感じでしょうか。
ただ、700点から800点以上への過程というのはあくまでTOEICのスコア上の話で、自分では業務の色々な場面でビジネス英語力の向上という着実な手ごたえを感じつつ進めていくことができるので、トレーニングを始めたころと比較するとあまり大変な感じはしなかったですね。

Fig 23)
日常会話レベルに達した後も、ビジネスのための会話能力取得のためには、最終的には実践的なトレーニング(OJT)でスピーキング能力を高める必要があります。
具体的な方法は(Writing能力にも通じるので)後段に記します。

また、このレベルに至るまでの成長は段階的なものです。
 
最初の1年を経過した以降も時々停滞している感触を持つことがあると思います。
ここ2-3か月は以前と比べてリスニング能力が向上した感じがしないとか、その日によって話そうとしてもなかなか上手く言葉が出てこないとか、これはボクが実際に感じたことでもあります。

Fig 24)

でも、これはむしろ当たり前なことなのです。
言語の習得に限らず、トレーニングしているフィジカルな能力は長期的にみればなだらかなカーブを描いて向上しますが、数カ月単位でみればその進歩は段階的なものです。 

例えばサッカーのリフティングでも最初は2-3回だったのが少しすると10回になり、次は20回、50回とある程度の回数でしばらく停滞します。
もちろん個人差はありますが、ほぼ毎日20-30分やったとして速い子供は何度かの停滞期を経ても1年足らずで100回に到達しますが、途中で何度かの停滞期間があります。
これを10回とか20回の停滞期に怠けてしまうと、いつまでたってもそのままなのです。 

リスニング(及び会話)のトレーニングも基本はフィジカルな能力のトレーニングという意味では同じです。
ここが、時間をかけた分が比較的そのまま実力に反映される学習(勉強)と異なるところで、思う様に力がつかないことに失望してトレーニングのモチベーションがさがったり、中断してしまう一因になるのだと思います。

 でも、中長期的に見れば必ず能力は向上するので、停滞期にいかに継続できるかが大事だと思います。
そのためには習慣にすることが一番です。

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