第3章 ビジネス英語力向上のために その20) 英語の決まり文句や、よく使われる表現を覚えて実際に使ってみる

英語の表現に関してはたくさん本も出回っているし、リスニングのトレーニングや実際の会話で出てくる表現を真似して、自分でも使えるようにすることが大事です。
 
ただ、あまり多くの種類のテキストや教科書を抱えても大変なので、自分に合うものを良く選んで、その中から覚えていくことが大事かと思います。
 
ボク自身は実はラジオ英会話のテキスト以外英語の本は自分で買ったことはありません。

一番参考になったのは実際に仕事でFaxやメールでやり取りしている相手が使う表現ですね。
例えば相手がどう思っているか聞きたいときに、多分最初は自分では
“ I would like to know your thought.“ なんて
日本語の「お考えをお聞かせ下さい」の直訳みたいな英文を書いていたのが、向こうからの返事では
 “ Please advise.“
ああ、これで良いのか、と思って次回から早速真似るということの繰り返しでした。
(ついでながら”Please advise.”という表現はどちらかというと『書き言葉』のようで、会話では”(Would you) Let me know…”とか”( Would you ) Tell me…”とか言うのが通常ですね)
 
覚えた基本的な表現やイディオムを時にはそのまま利用したり、一部を変えて応用したりして、折に触れて自分の頭の中で英語の表現や文章を組み立ててみるというのは、慣れてくると意外に楽しい作業ですし、上達を早める効果的な方法です。
しかしながら、実際の発音を含めた会話トレーニングを行うには、リスニングと違って相手が必要です。
もちろん、いわゆる『エア』で、目の前に誰かいることを想像しながら喋ってみることは出来るでしょうが、それが通じるのか、そして継続的にスムーズな会話の流れを作れるのかとなると相手が必要です。
これを日本人の友人同士で行うのは(どちらかが先生役ならばありですが)なかなか照れくさくて出来ないので、やはり週一回(できれば2回)英会話学校に通うのは有効です。
 
ボクの場合は、ある程度会話に自信が持てるまで、前述のように英会話学校に約2年間週1~2回通いました。
 
また、当時のボクの勤め先には外国の人は常駐していなかったのですが、年に何回かアメリカの支社から来日するメンバーがいました。
大体うちの部署との打ち合わせが多く、週をまたいでの滞在も多かったので、週末都内や近場(鎌倉など)へのツアコンを買って出て、皆を案内しながら、英会話のトレーニングを実践しました。その時の珍道中と爆笑エピソードの数々(大体において、ボクの英語の拙さやお互いの文化的な背景の差が原因ではありますが)で、彼らと仲良くなれたのは、英会話力を伸ばせたこと以上にボクの中では財産です。
 
あるいは身近に日本語を覚えたい外国人の友達や同僚がいれば、週一回ランチやお茶をしながら英語で話し、日本語で話しと繰り返すのも良いでしょうね。

ただ、その相手はお互い自己責任で選ぶということになります。
リスニングのトレーニングは個人で続けましたが、話すことに関しては自分で自信がつけば、個別のトレーニングは比較的短期間で良いと思います。
実際には業務上OJT ( On the Job Training )で会話のトレーニングが続くことになりますので。

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