25.Geneva(ジュネーブ)の観光スポットで(その4:海外にはいろいろな和食が)
ジュネーブに限らず和食のお店も増えてきましたが、まだ結構偽物というか日本人以外の東洋系の人がやっているところも少なくありません。
機械化が進んで提供しやすいのでしょうか、回転寿しのお店も増えましたが、例えばシュツッツガルトで見た看板に”Tony’s special”とかでていて、店内もドイツの人だけだったりすると、ちょっと入る気はしないですね。
アヌシーのビストロでのことでしたが、メニューを見ていると、ウェイターの人がニコニコしながら
”We have Sushi.”
(スシがあります)
と言うので、興味本位で頼んでみたことがあります。
ところが、出てきたシロモノはご飯ではなくクスクス(小麦粉を粒状にしたものでモロッコなど北部アフリカなどでの主食)を、しかもぎっちりと握ってありました。
歯コボれしそうなおスシには初めてお目にかかりましたわ。
上に乗っている具材は湖で取れた新鮮な川魚なので、よっぽどそのままマリネで出してくれた方が…と、何だかもったいない感じでしたねぇ。
むしろ現地食に飽きて白いご飯が食べたくなったら、中華料理店の方が昔からあるお店が多いようなので、期待を裏切られることは少ないような気がします。
アメリカでは結構当たり外れが多かったですが、フランスでは結構アタリ🎯の経験が多く、例えばパリのモンマルトルの坂の下の墓地のそばにある中華は日本でもなかなかお目にかかれない繊細な味わいで、一人の時に何度か行きましたねぇ。
その他、意外にもアルプスのど真ん中の小さな町で偶然見つけた中華も、全く期待していなかった分、スープや点心が美味しくて驚いたことがあります。
日曜で宿泊しているホテルのレストランはお休み。
やむなくカルフールで何か買って帰ろうとして出かけた途中でレストランを見つけたので、カルフールよりはマシだろうと入ってみたところ、これが何と中華料理。
メニューはフランス語で書かれていたので、さっぱり分からなかったのでお店の人に英語で訊いてみたのですが、全く通じません。
みんな東洋系の顔立ちだったので、もしやと思い、漢字を書いてみたのですが、これまた全然通じません。
結局、お客さんのフランス人が見かねて片言の英語でメニューを説明してくれたのですが、これが前述の通り全てがとても美味しいお店でした。
翌日フランス本社の人たちに訊いてみても余りそのお店の事を知っている人がいなかったので、是非行ってみる様にお勧めしておきました。
まあ、食に関しては流石はフランスということなのでしょうか。
日本食はパリではブームと言うより定着している感じです。
たまたま6区のホテルに宿泊することがあり、それまでは全然どういう地区か知らなかったのですがチェックイン後何か昼食をと外に出て見て、びっくり。
ルーブル美術館からは徒歩圏内の6区はもともとアジア系のお店が多いらしいのですが、中でもラーメン店を中心に細い路地の両側に日本食のお店が並んでおり、中には行列ができているお店もあります。
”Karaoke”の看板を出しているお店までありました。
そんな感じで色々な和食(もどき)を見てきた中で、一番記憶にあるのはジュネーブの”Sumo”という、いかにも日本人がいそうにない名前のレストラン。
外観はお客さんの顔ぶれからして大変に”Fake(ニセモノ)”な感じで、最初はそれが面白くて通りがかりに写真を撮ったのですが、ある時お連れしたお客さんに、どうしても日本食をとお願いされて、どちらかと言うとやむ無くそこに行ってみました。
ところが実際には日本人の料理人が日本のそれと変わらない焼き鳥を出しており(その他の料理も)、そのクオリティーにびっくりしたことがあります。
値段は流石に日本と同じという訳には行きませんが。
シャモニーにある「サツキ」という和食店も、先代をついで若い人たちが日本と変わらない(といっても質の高い大衆食堂といった感じですが)料理を出しています。
例えば、うどんが15ユーロとかしますが、でもフレンチアルプスのど真ん中でちゃんとした和食を出し続けるのはすごいことだと思います。
以前はせっかく海外に来たのだから現地のもの以外は食べたくなかったので、上司やお客さんが2-3日したら和食を食べたがるのが理解できなかったんですが、まあだんだんとそれも分かるようになってきた感じですねぇ。