第3章 ビジネス英語力向上のために その7) 英会話力向上のためにはリスニング中心の訓練を習慣に。まず2年が目処
ネイティブの発音が聴き取れるようになるためのトレーニングの具体的な方法は、ラジオやテレビの番組やCD何でも良いので自分で選んで、それを繰り返し聴き続けることです。
今はNHKラジオ講座だけでも色々なコースがありますからねぇ。
一番興味が持てそうなもの、長く聞き続けられるものを選ぶと良いと思います。
但し、教材としてはテキストがついているものが良いと思います(理由は後述します)。
ネイティブの発音に慣れるまで、つまり既知の英単語全てを自分の頭の中のカタカナから切り替えていくには一定の期間が必要です。
また、そのリスニングのトレーニング中に新しく覚える単語や表現もあります。
(楽器などと同じ)フィジカルなトレーニングなので集中的にやって短時間で向上という事はなかなか難しいと思います。
毎日1-2時間程度、継続することが大切です。
ボクの経験から言って、まずは2年くらいが目途になります。
もちろん仕事をしている人は一日中リスニングのトレーニングをやるわけにはいかないので、一番良いのは通勤中の時間を充てることでしょう。
改まって自宅などで時間を取ってリスニングのトレーニングなんて実際にはなかなかできません。
通勤、通学中の電車や車の中で聴く習慣をつけるというのが一番の方法だと思います。
また、そのフレーズを何度も口に出して復唱することで、大事な表現を覚える事ができますし、発音やイントネーションも覚えていく事ができます。
これをテキストを見ながら繰り返す事でスペルを覚えたり、読み書きの能力の向上にもつながりますのでぜひ習慣にした方が良いと思います。
この発音の練習は電車の中ではやりづらいとは思いますので、どこかで一人になれる時間を一日10分で良いから作る必要がありますね。
ボクの場合はNHKのラジオ英会話を毎朝エアチェック(カセットテープに録音)し、それを聴きながら約1時間かかる通勤中に電車で訊いていました。
15分番組なので、車内で日本語訳と解説を含めて大体4回は聴くことができます。
帰りにはまた4回聞きながら、ということを続けました。
まあ、週末は土曜のまとめ(一週間のまとめとしてダイジェストが放送されていたので)は自宅で聴くようにしていましたが日曜はサボっていましたね。
実際には電車の中で寝たり、集中できない時は音楽を聴いたり、他の考え事をしたりと必ずしも毎日1時間集中して聞いていたわけではありませんでしたけど。
また、当時は1か月分録音したテープが販売されていたので、これを購入したこともあるのですが、その日の講師と共演者の方の会話が入っていなかったりしたことと(これには先生の解説はつくものの対訳はつかないのでリスニングの良いトレーニングになりました)、1ヶ月分のプログラムを持っている安心感からか逆に時々聴くのをサボるようになったので、面倒でも毎朝タイマーで録音したものを持ってそれを必ず聴く習慣をつけるようにしたのが、長続きした一因だと思っています。
ボクはお昼休みには自分の部署の人は皆外で昼食をとっていたので、自分は社内弁当を購入し自分のデスクで朝聴いた内容のテキスト読みをやっていました。
朝聴いた内容を視覚的に(スペルを)確認しつつ、またネイティブの先生の発音をマネしながら実際に声に出すことでその音が頭にはっきりと記憶されます。
ただ、聴いただけで終わるのではなく、自分で発声することで頭の中のカタカナ英語をネイティブ(に近い)のものに書き換えるというイメージですね。
時には会社の屋上だったり、外の公園だったり場所を変えながら(と言うか人のいないところを探して)お弁当とテキストを持って「声に出す」練習をしていました。
もちろん、時々は部署の仲間や友達と外にお昼を食べに行くこともありましたが、この訓練を自分で続けたことも効果が大きかったと思います。