14.What a guy !(なんてヤツだ!)
ある時来日していたKimさんがミーティング中に予定が変わって、急遽滞在を延長することになりました。
直ぐに航空会社に連絡してそのミーティングが終わる前に帰りの便を変更してあげたら今回のタイトルのセリフで褒めてもらいました。
実は同じ方から同じ言葉を反対の意味で頂戴したことがあります。
もう何度か来日していて顔見知りになった頃、ランチの後か何かで歩いている時に当時あった唐辛子入りのガム(カラシ入りのもありました。流石に両方とも直ぐに見かけなくなりましたけど)を食べながらKimさんに勧めると、喜んで口に入れたとたん顔をシカめて手に持った包み紙に吐き出しつ、
“Gum should be Sweet !”
(ガムは甘くなくちゃっ!)
“What a guy !”
(なんてヤツだ)
“I know.”
(あ、それ知ってますけど。)
と答えてまた怒られました。
Mikeさんはおっかなかったのですが、ボクもKimさんとは(まあ向こうからイタズラを仕掛けられたこともあるので)平気でこんなやり取りをしてましたね。
そう言えば今から考えると変な話ですが、甘いものを喜ぶ大人(成人男性)を見たのもKimさんたちが初めてですねぇ。
まあボクも20代半ばだったので大人ではあったのですが、田舎育ちのせいか子供のころから果物や接客時のお茶菓子以外で日常的に甘いものを食べる成人男性を見たことが無く、甘いものは子供か女性が食べるものという固定観念がありました。
ところが来日した彼らと初めて昼食を食べた帰りに何人かがサーティー・ワンを見つけて、
“Baskin Robbins !”
(バスキン・ロビンズ:サーティー・ワン アイスクリームの海外での呼称というかサーティー・ワンと呼んでいるのは多分日本だけ)
「バスキン・ロビンズ」といわれても最初は何のことだか分からなかったのですが、Kimさんを先頭にぞろぞろ中に入って行き、ボクも手招きされてその時初めてDutch・treatのKimさんにアイスクリームをおごってもらいました。
丁度その頃我々のオフィスがあった駅前に新しくサーティーワンができて、彼らはそれを見つけて大喜びということなのでした。
当時の日本で「大人の男性はお酒を飲むので甘いものは食べない」ことが当たり前で、お酒を飲めない人の事を下戸=甘党(「孤独のグルメ」の五郎さんの様に)と言ってちょっとバカにするような風潮があったわけですが、よく考えたらお酒が飲める様になったら甘いものが嫌いになるわけではないので、そんな区別をすることの方が変だったんですね。
「甘いものは別腹」と言うのも女性だけに言えることではないという感じも…。とか書き始めると限りなく脱線しそうなので、本日はこの辺で。_(._.)_
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