12.英語の会議での色々なデキゴト
英会話の初心者🔰の頃はこんな調子で失敗が多かった訳ですが、たまにはトレーニングの成果を発揮して、実際の会議の中で英語的な言い回しをうまく使えたこともありました。
一番覚えているのは”Be cool, guys.”
意味合いとしては「ちょっと落ち着いて(冷静になって)ください。」くらいの感じですかね。
”Cool”と言う言葉には「涼しい」だけでなく「カッコいい」(これは多分冷静と言うことから転じてだと思います。日本語の表現でも「目もとが涼しい」と言う言い方がありますよね)と言う使い方も最近日本語でも一般的になってきましたね。
昔のアイドルの「シブガキ隊」がアメリカでデビューしたときに”Cool guys”と言う名前でした。
ちょっと笑ってしまいましたが。_(._.)_
ボクが進行役を務めている会議中、何かで紛糾しかかって何人かが不規則発言を始めた時に思い切って言ったのですが、これは結構効きました。
実は急に静かになったので、逆にちょっと焦ったくらいでした。
会議の後にさっきのは良かったとRandyさんに褒められました。
Randyさんは当時勤めていた会社のUS支社のギター関係の担当マネージャーで、丁度昭和天皇のご葬儀の時に日本に居て、甲州街道をギターケースをしょって歩いていたら警官に職務質問されたという方です。
そんな日に長尺物を黒い皮のケースに入れて歩いている外国人を見たら、警官としては職質せざるを得ないでしょうが、する側も結構ビビりながらだったと思われます。
まあ、流石にテロリストに間違われることはなかったでしょうが。
当時は携帯電話もなく、ボクに連絡のつけようがなくて何とか一人で切り抜けた由です。
別の機会に、少人数の会話で誰かからちょっと的外れな発言があってモメそうになった時に、
”Give me a break.”
(直訳すると「休ませてくれ」になりますが、ニュアンスとしては「ちょっと待ってよ」、「いい加減にしてよ」、「勘弁してよ」という感じですかね。昔このタイトルのテレビ番組もありました。)と言うと、中の一人から
“Did you say 『Give me a break』?”と言われて(感じとしては「うーん、キミもなかなか英語が上達してきたねぇ。」と少し和んで)、場が収まったこともあります。
これらは、他の誰かが会議等で使っているのを覚えておいて自分でも使ってみたという例ですね。
他に会議での印象深い話としては、Randyさんが後から会話に割り込んできたヤツ(US支社の同僚ですが)が自分の直接の担当ではない件であれこれ口をはさむので、そいつに向かって言い放った、
”You can leave.”
(居なくて良いよ → 入ってくるな)
というのが英語的(日本語にはない)な言い方で、Randyさんは普段はとても良い人なので、かえってひどく冷淡な感じがしたことをよく覚えています。このセリフは流石に今だに自分では使ったことはないですね。
最もそいつは、
“You guys never listen to me !”
(キミ達は、全然こっちの話を聞いてくれない!)
と怒って派手な音をたててドアを閉めて部屋を出て行ったのですが、数秒後にガチャっとドアを開けて、
“I’m back !”
(戻ったぞ!)
と言ってまた部屋に入ってきたので、一同呆れつつも大爆笑となりました。
もちろんボクも会議やプレゼンでは、言い間違いやミスをやらないわけではありません。
会議には日本人が一人しかいない(場合によってはアジアから一人)ということも少なくなく、そんな時は今でも発言するときは多少緊張します。
でも、日本語だって言い間違いとか良く知らない言葉とかがあっても、我々は普段そんなことはあまり気にせず会話しているわけで、英語でも慣れてくれば内容の方が大事になってくるのです。
我々は受験英語の悪癖で、会話するときも「間違えてはいけない」と過剰に意識しすぎるところがあると思います。
日本人以外のノン・ネイティブの人たちは、多少の言い間違いは気にせず、堂々と論陣を張ってくるので、そこは見習いたいですね。