第3章 ビジネス英語力向上のために その12) スピーキング(話す)ためのトレーニング ボクも英会話学校に通いまし
ボクは自分でリスニングと発音のトレーニングを続ける傍ら、2年間は週1回、更に1年間は週2回会社のそばにある英会話学校に通いました。
社会人になって3年目くらいでしたかね。
既にUS支社から来日する人たちとの会議とかのOJTや、その中で週末滞在する人とはどこかに一緒に出かけたりとかはしていたのですが、やはり定期的に会話をすることがなかったので、もう少し会話力を何とかしたいと思って通い始めたわけです。
当時は仕事でFaxやtelexで読み書きは毎日やっていたのですが(1980年代なのでインターネトはまだの頃)、国際電話なんてまだ料金も高かったし、よほどの緊急事態でないと、まずかけることはなかったですね。
(そう言えば10年位前まではテレビ会議も専用のシステムでしたねぇ。無料で海外と電話やミーティングが出来るというのは今は当たり前になりましたが)
なので、読み書きの能力に比べて会話力が停滞していたことがきっかけでした。
ところで、今はPCは一人一台が当たり前でメールでの連絡が普通ですが、当時はPCは部署に一台あるかどうかで、海外との日々の通信業務はタイプライターか手書きのFaxかtelexでした。
Telexというのは電報の一種で文字数が一定数を超えるごとに料金が高くなるもので、ASAP(as soon as possible)とかだけでなく”you”は”U”、“too, to”は“2”、は”for”は”4”でといった風に短略化した表現を使うことを教わりました。
ボクはタイプライターはタイプミスが多くて苦手だったので(部署に一台しかないPCをヒラのボクがfaxを書くのに自由に使うことなどできませんでした)やむなく手書きでfaxを送ることが多く、USの支社の何人からは” You are Hand Writing King.”と言われていました。
字も下手で読む方は大変だったので、そう言い方でからかわれてたんですけどね。
おっと、脱線しました。
英会話学校の話に戻ると、コストはよりかかるかも知れませんが、できるだけマンツーマンか少人数のクラスで、自分が話す時間を多く取れることが大切です。
ここは「自分が話すための訓練の場」なので。
せっかく英会話学校に行っても人の話を聞いている時間が多くては(まあ、リスニングの訓練にはなりますが)もったいないです。
特に4-5人のクラスではなかなか気おくれして発言できないのであれば、考えてみた方が良いでしょう。
先生はネイティブでなくても、色々なローカライズされたEnglish speakerとの会話のトレーニングになり、効果的かと思います。
実際の業務ではそのようなノン・ネイティブの人との英会話の方が多いと思いますので。
勿論、発音やイントネーションの矯正を主目的にする場合はネイティブの先生が良いでしょうね。
まあ、この辺の選択は自分の会社の環境を見て決めるのが良いと思います。
最近はネットを利用したオンラインの英会話のレッスンもかなりあるようですね。
ボクは利用した事がないのですが、比較的低コストで、自分の時間に合わせて利用できるので便利だと思います。
ただ、何処を選ぶのかは自己責任ですし、実は「いつでもできる」と言うのは定期的にトレーニングを続けるという観点からするとマイナスになりかねないのです。
お手軽な分、続けるには自分を律することが必要ですからね。
『何曜日と何曜日の何時から何時までは英会話レッスン』と決めて必ずやる事ができればよいですが、そうでなければ、面倒ですがアポイントを入れて、定期的に学校に通うというのは自分を縛る事になるので、良い方法だとは思います。
TOEIC 等の定期的な受験も効果測定と、モチベーション維持に効果があります。
継続してリスニングと会話のトレーニングをやっていれば必ず得点はあがるので、定期的に受験してみると良いでしょう。