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33.秋葉原での買い物(その1:昔はみんなデジカメを買っていきました)

来日した際の買い物では、20年近く前は為替レートが今と大きく異なっていることもあり、秋葉原でデジカメ購入と言うのが定番でした。
多分10人以上は連れて行ったと思います。
 
当時はカメラメーカーであるニコン、キャノン、オリンパス、リコー、ミノルタ、コニカとかだけでなく家電メーカーのソニー、パナソニック、東芝、日立、三洋電気なども参入して、新機種が次から次に出てきて、デジカメと言えば日本のメーカーだけが世界を席巻していたのでした。
(なんて書くと、合併したりして今はもうない会社もあったりして、時代を感じますねぇ)

当時の代表的なキャノンのデジカメ


当時はまだ日本で発売されてから海外のお店に並ぶまでは結構タイムラグがあった様で、せっかく日本に来たんだから、どうしても最新式のカメラが欲しいというCeline(セリーン)という女子を仕事が終わってから閉店間際の19時前に秋葉原のお店に連れて行った時の事。
 
彼女は普段はどちらかというとおっとりしているのに、フランス人はどうも値切るのが当たり前みたいで、ボクを通訳に張り切って値段交渉を始めました。
 
”He said, this is the best price, cheaper than other shops.”
(この値段は他の店よりも安いって言ってるよ)
と言うのには一切耳を貸さず、そのうちまだるっこしくなったのか店員さんから電卓を取りあげて自分で好き勝手な数字を入れて相手に突きつける始末。
 
その頃には既に一か所を除いて店のシャッターは全て閉まっており、他の店員さん全員遠くからこちらを所在なさげに眺めているという大変に申し訳ない状態で、
「さーせん。」_(._.)_
と彼らに頭を下げるボクには目もくれず値切り続けるCelineさんなのでした。

20年前はこんな感じの家電やカメラのお店が立ち並んでいました。
その後パソコンの町となり、いわゆる「オタク」な方々が集まるようになってから今のような感じの町になったのでした。


延々と値切り続けるので、さすがに店員さんもギブ・アップ。

最後に店長が出てきてメモリーカードを一枚つけるから、それで許してくれ的なコトになり、ようやっとニッコリと微笑んで、さてクレジットカードを出して支払おうとしたのですが、ここでまた問題発生。
 
まだその頃は秋葉原でも現金しか受け付けないお店は多く、Celineさんは買い物に見合うだけの日本円を持ち合わせていなかったのでした。
 
そこでその時一緒にいて、早く食事に行きたくてゲンナリしていた当時日本駐在のBenjamin(ベンジャミン)君に日本円を借りて、念願の最新式のSonyのデジカメを手に入れたのでした。
 
ということで、一旦はめでたし、めでたし。
この後のお話はまた来週に。


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