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第3章 ビジネス英語力向上のために その23) 発音とイントネーション

英語で話す場合にどうしても日本語に無い発音や英語独特の抑揚(イントネーション)はネックになりますよね。
 
舌や唇をかむf, th, vなどは意識していても会話の中ではなかなか上手く発音できません。
逆にあまりそこにこだわってもかえって舌が強張ったりしますので、そこは「そのうちだんだん出来るようになる」と開き直って、最初は「できるだけカタカナにならないように」という程度から始める方が良いかと思います。
 
ビジネスの場合相手もノン・ネイティブであることも多く、ボクが良く打ち合わせなどで会話するアジアの人たちは皆似たり寄ったり(それぞれの母国語の発音やイントネーションを引きずっている)なので、あまり悲観しなくても良いと思います。
 
イントネーション(抑揚や高低)がしっかりしていれば、発音自体はカタカナでも通じるケースは多いですね。
 
実際にボクの元の上司の方で、30代になってから始まった海外駐在生活が20年と言う方(エンジニア出身のマネージャー)の発音はベタベタのカタカナで、第一印象が、
「なんだ、この人駐在してるのにボクより発音ヒドイじゃん。」
と思っていたところ、ミーティングをしていると、こっちの話は時々聞き返されたりするのに、その方は全く問題なく会話されているので非常に不思議に思った事が有ります。
 
良く観察してみると、長年のアメリカでの生活のおかげでしょうか、比較的イントネーションがちゃんとしていることが分かりました。

この例からも分かる様に、リスニングのトレーニングの際にイントネーションにも気をつけてフレーズを覚えると有効だと思います。
 
イントネーションと言えば、以前高校生の娘の英語の定期試験の問題を見たのですが、ボクの時代からあった、単語を音節に区切ってどこにイントネーションを置くか、と言う問題が相変わらずありました。
正確な発音やイントネーションはリスニングや会話のトレーニングから身に付くもので、テキスト上の指導でテストでクイズの様に試験問題として出題されても、正解出来る方が不思議な気がします。

これなどは受験英語の最大の弊害のひとつだと思いますね。
比較的リベラルな娘の都立高校の定期試験の問題だったので、少し失望しました。
 
娘には頭の体操としてやる様に言ったのですが、こんな問題はビジネス英語の上達と言う点からは意味が余りないと言うか、そんな些末的な事に時間を使うなら、やるべきことは他にあります。
幾ら高校と言っても本質的なところから逸脱した教え方はむしろ弊害でしょう。
 
極端な事を言えば、日本語の場合関西弁のイントネーションは試験では全部 ✖になりますよね。
より正確なイントネーションを身につけることは英会話を行う上では大いに役にたちますが、正解か不正解かということではないのです。
 
ここではイントネーションは大事だと言う話をしましたが、イントネーションがよければ、こちらが話す英語がより通じやすいということで、コミュニケーションの観点からはbetter to haveなのです。

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