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マドリードの王道スポットを歩く

美術館や博物館巡りがテーマだった今回のマドリード滞在。一応有名どころをさらっと歩いてみました。


定番中の定番、マヨール広場

以前も来たことがある、定番中の定番のマヨール広場。赤の壁が映え趣がありますが、結構ガヤガヤしているのでこの辺りはあまり落ち着きません。ロケーションの良さから、寄ろうと思わなくてもどうしてもたどり着いてしまい、今回3度も通りました。

チップ稼ぎのキャラがたくさん。お金をせびっているように見えるバズ。

結構頭の被り物を取って歩いている人達がいて、子供の夢を壊さないか心配になります。

観光客に人気のサン・ミゲル市場

こちらも以前さらっと訪れた、昔ながらの市場を改装して今どきのレストランやバルが入るグルメ市場に転身したサン・ミゲル市場。必ずどのガイドブックにも載っているので、観光客でごった返して凄い混み様でした。

この手の市場に入るお店は大手の会社が多く美味しいところがないというのがスペインでは大体お決まりなので今回もさらっと見るだけにしました。

マドリードで一番有名なチュロス屋、サン・ヒネス

以前前を通ったことがあり気になっていたチュロスの超有名店サン・ヒネス。今回こそは食べたいと思い行ってみるとすごい長蛇の列。

お持ち帰り専門のカウンターがあって数人しか並んでいなかったのでポラス(Porras、星形の細いのではなく、太いチュロス)とホットチョコレートを。ポラスはびっくりの油ギトギトで、今まで食べた中で一番まずかったです。普通のチュロスなら美味しいのかもしれませんが、人気店で驚きのレベル。

ポラスはアンダルシア地方が美味しいので、アンダルシアを訪れる人にはおすすめです。

とある顔が浮かんだプエルタ・デル・ソル

ここも何気に歩いていて行きついたプエルタ・デル・ソル広場。マドリード自治州政府が構えていて、その政府を呼ぶ際に「プエルタ・デル・ソル」と呼ぶことからマドリードの政治のニュースになると良く聞く名前です。

イザベル・アユソというスペイン政府と喧嘩しまくりのちょっとぶっ飛んだイメージ(私見)の州首相の執務室がここにあるのでその顔が浮かんできました。

ちなみに、スペイン政府はマドリードの「Moncloa」というエリアにあるモンクロア宮殿に首相官邸があるので、スペイン政府や首相官邸、現政権のことは通称「Moncloa」と呼ばれます。「霞が関」や「永田町」と同じような感覚なのでしょう。

王宮とのギャップが激しい巨大着ぐるみ達

立派な王宮を背景に滑稽な着ぐるみがチップ目当てに立ち尽くしています。夏は気温が40度くらいまで行くのが当たり前のマドリード。背中に扇風機が付いていましたが、真夏もいるのでしょうか?

後ろ姿がシュールな白熊。フラメンコや闘牛の衣装を着た首なしマネキンの後ろに立って記念撮影なんていうのもあります。

それにしても、町の中心なのに王宮の西側は永遠と緑しかありません。恐らく「王様に汚いものは見せられない」ということで、王室所有の林なのか或いは建物の建設が禁じられているのでしょう。

びっくり、随分新しい大聖堂

なんと1993年に完成したという大聖堂。スペインである程度の大きさの都市であれば大聖堂は中世に建てられたものがほとんど。16世紀から首都として機能してきたマドリードの大聖堂がそんなに新しいとは衝撃的でした。王宮の前にあり入場無料なのでふらっと入ってみました。

なんでも16世紀から大聖堂を建てようという話があったものの、国王はエル・エスコリアル修道院建設に力を注いでいたり、近郊トレドにある大司教が大きな力を持っていたためなどの理由で、完成に400年以上もかかってしまったということ。スペインでは大体独裁フランコ政権時にこういったプロジェクトが止まっています。そして、スペインの公共事業はかなり計画より遅れることで有名ですが400年という例はなかなかなさそう。

彫刻が見事な門。左のカップルはどう見てもファンカルロス前国王夫妻。

民主化の道を進めた貢献者としてたたえられていましたが、愛人に大金を貢いだり、賄賂を受け取ったり、脱税したり、仕舞には罪を逃れるため一時期国外逃亡したりと今ではスキャンダル王。右側はローマ法王のようなので1993年にローマ法王が大聖堂完成に際して訪れた時の様子なのでしょう。

さすが大堂と言われるだけあって規模といい、装飾といい素晴らしいです。ここでは現国王の結婚式も執り行われたそうです。

フレスコやステンドグラスはかなりモダンなデザイン。

聖母マリア像を拝みに皆階段を上がっていきます。

16世紀に作成されたマリア像で、聖母マリアはマドリードの守護聖人なのだそうです。

素晴らしい眺めのデボー神殿

王宮からも比較的近いプリンシペ・ピオ山という丘の上にある紀元前2世紀のエジプトの神殿。エジプトから寄贈されたもので、内部は事前予約で無料で見学できるそうです。

この丘から見る王室と大聖堂が素晴らしいです。

マドリードの象徴的建物、メトロポリス・ビル

グラン・ヴィアにある1911年に完成したメトロポリス・ビル。フランスのボザール様式で、ドームの金色に輝く葉は24金だそう。この建物も広告などスペインの色々なところで見る建物。

正面は修復したばかりのようで真っ白で美しいです。

マドリードの人気観光スポットを歩いてみて

感覚的にはマドリードもバルセロナと同じくらいの外国人観光客がいました。統計的にも同じくらいの数の観光客が訪れるよう。ただ、マドリードの人口はバルセロナの2倍なので人口比で言ったらバルセロナの方が断然多いです。

観光客の多いマドリード中心でも一歩裏道に入ると観光客はどこに?という感じなのは面白く、雰囲気も良かったです。次回はそんな裏道を歩きます。

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